タイトル名
 
メーカー、ブランド名   総プレイ時間  

1/2 summer

 
ALcotハニカム   15 〜 20 時間  
                                           

シナリオ
  
グラフィック    音楽  
C(19/30)    B+(15/20)    B(14/20)  

キャラクター
  
総合点数    個人的評価  
B(21/30)    C+(69)      


総評

上手くまとめられなかった

言うのがゲームクリア後の印象

ですね。 1 つ 1 つの要素だけを

抜き出して評価するなら及第点は

余裕でクリア出来るだけの物だと

思いますが、それを上手くまとめ

1 つの作品として良い評価が

出来る物にはなっていないです。

シナリオの問題点は、後で詳しく

書きますが、こう言う結末に

したいなら話の展開や伏線を

もっと丁寧に描写して欲しかった

ですね。グラフィックは

それなりの出来です。音楽

キャラクターに関しても及第点は

あります。それでも印象としては

並のゲームだと思う人が多そう

ですね。


あらすじとプレイについて

簡単に書けば 夏休みに祖母が

女将をしている旅館を手伝う

ように母から言われた主人公。

バイト代も出るので何となく

了承し、妹(非攻略キャラ)と

共に旅館へ向かう。東北の山奥に

あるその旅館。着いてみると

駅周辺の開発が進み大きな学園が

出来ていた。その学園の寮の

工事により、寮の利用者も旅館で

面倒を見る事になっていた。更に

この旅館にはイタズラ好きの

座敷童子も住み着いており。

様々な思惑や自由奔放な人達に

悪戦苦闘する主人公の夏休みが

始まる(一部マニュアルより抜粋)


総プレイ時間は 15 〜 20 時間

ぐらいです。共通ルートは 2 時間

前後で個別ルートは 1 時間半前後

です。ただし、共通ルートの

選択肢で選んだヒロインとの

イベントを個別ルートと考える

なら、共通ルートは 30 分前後

少なくなり、その分が個別

ルートに上乗せされると考えて

下さい。そして全ての個別ルート

クリア後に、伏線回収を兼ねた

イベントが始まります。こちらは

1 時間前後ぐらいですね。攻略順

についてですが、叶の個別

ルートは後に回して下さい。

出来れば一番最後がベストです。

理由は他の個別ルートに叶の

設定がマイナスの影響を与え

かねないからです。また、この

辺りの事情の説明も、伏線回収を

兼ねたイベントまでほとんど

されませんので。それらを考えると

汐→澄空→つぐみ→叶 が、私の

オススメの攻略順です。まあ

どんな順番でも話の核心の

ネタバレ はほとんど無いので

どうしてもこの攻略順にする

必要はありませんが。あくまで

叶の設定の影響を重視した

場合の攻略順ですので


シナリオ

共通ルートでは 各ヒロインとの

交流を深め、旅館に住み着く

座敷童子に翻弄され様々な謎に

ぶつかりながらも夏休みを

楽しむ様子を中心に描写して

います。個別ルートでは 各

ヒロイン達の悩みや境遇に

ふれながら、突き進んでいく

主人公ヒロインを中心に描写

しています。全個別ルート

終了時に始まる伏線回収を

兼ねたイベントでは、座敷童子の

思惑や謎に加えて、これまでの

伏線回収を中心に描写しています。


設定や話の題材に展開と構成。

1 つ 1 つの要素だけを切り取って

考えると 良作 と呼べるだけの

ポテンシャルは十二分にあった

はずです。例えば共通ルートと

個別ルートそれぞれで伏線を張り

全個別ルート終了時に始まる

伏線回収を兼ねたイベントで

伏線を回収する。これがもっと

丁寧に 出来ていればもう一段

上の評価をしていましたし

各ヒロイン達の設定や境遇を

もっと個別ルートで掘り下げて

描写していれば、更に面白く

なっていたと思います。叶の

個別ルートでは割とその辺りを

掘り下げて描写していた事も

あり中々良かったと思います。

まあ、あの内容と展開とオチは

人によっての好き嫌いは激しそう

ですが。逆に、澄空の個別ルート

では、各ヒロイン達の設定や

境遇の掘り下げて描写する事を

あまりせず、澄空を可愛く

魅力的に描写する事に力を入れて

いたと思います。これはこれで

アリだとは思いますがそれなら

最初から各ヒロイン達の設定や

境遇をややこしくせずにシリアス

抜きで、里帰りした夏の田舎で

美少女達とイチャイチャ戯れる。

みたいなシナリオにしちゃった

方が良かった気がします。私の

結論としては、総評でも書いた

上手くまとめられなかった

これが一番の問題ですね。

せっかく全個別ルート終了時に

始まる伏線回収を兼ねた

イベントを用意しても

上手くまとめられなければ

意味がないですから。最後に

擁護としてシナリオの評価と

しては、やや厳しめですけど

話として破綻しているとか

ほとんど伏線をなげっぱなしに

しているとかそう言った事は

ないですよ。


グラフィック

これに関しては、それなりの出来

でした。ヒロイン達を可愛く

描写していると思います。立ち絵

背景も余裕で及第点は超えて

いると思います。個人的には

髪をほどいた叶は、可愛かったと

思いますね。お気に入りの

一枚絵は、これまた叶の個別

ルートラストでの制服で主人公の

右腕に抱き着いている一枚絵

ですね。何でもない一枚絵

ですけど、ここに至るまでの事を

考えるとやっぱりこみ上げてくる

物がありますね。


音楽

全体的には悪くないと思います。

エンディングの アンセム も

良い曲ですが、オープニングの

木漏れ日フレネル の方が上です。

テンポの良いメロディーと

出だしの歌詞はゲームクリア後に

聞くと、また違う印象を感じると

思います。BGMに関しては

穏やかなメロディーの物が多いと

思います。おひるね は特に

そんな感じです。後はそこまで

印象に残っている物はないです。

もう 1 つぐらい印象に残る物が

あればもう一段上の評価に

していたんですが。


キャラクター

一番好きなヒロインは、澄空と

叶の一騎打ちに叶がギリギリで

勝ったと言った感じですかね。

ただ叶の魅力は CV桐谷華

影響が大きく関係していますので

それを考えなければ澄空の

方が上にいきますね。叶は

下手をすればウザいだけの

めんどくさいキャラクターに

なってしまいかねない所を

CV桐谷華 が上手に演技を

する事によってウザ可愛い

ぐらいになっています。まあ

彼女がそうなった原因は

あるのですがその辺りの事情は

ネタバレ になるので詳しくは

ここでは書けません。澄空に

関しては最初のツンとした態度

から徐々にデレていくと言う

王道な感じが良いですね。個別

ルートに入った後の素直に甘えて

くる澄空は本当に可愛かったです。

サブキャラクターに関しては

従兄妹の柚子や妹の一葉。そして

座敷童子のクロハなど魅力的な

キャラクターが多いです。特に

クロハはシナリオでも大きな

役割をはたしています。共通

ルートや各個別ルートでの

立ち回りや手助け。彼女の目的は

一番最後の伏線回収を兼ねた

イベントで明かされますが

彼女の思いや気持ちも同時に

分かった時はクロハの事がより

好きになりましたね。後は、妹の

一葉も良いキャラクターでした。

少々、行き過ぎたブラコン気味の

所はありますが、基本的には

素直で優しく家事万能の良く

出来た妹なので可愛いと思います。

最後に主人公についてですが

勉強はかなり出来る方で、運動

神経も悪くなく、物覚えも良い

ですけど、割と意志が弱く流され

やすい性格ですね。また

フラフラとどこかへ行ったりして

周りを心配させたりもしています。

あんまり好感を持てるタイプの

主人公ではないと私は思います。

一応、主人公がそんな性格なのは

理由があったりしますけど

それで納得できるかは人

それぞれだと思います。


Hシーン

回想シーンに、汐が 7 つ

つぐみが 8 つ、澄空が 6 つ

叶が 6 つ、そしておまけが

1 つ収録されています。回数こそ

多めですが本番がなかったり

パイズリやフェラだけだったり

しています。また、本番がある

シーンについても分量や濃さは

そこまで無いので、Hシーンの

満足度と言う点でもそこまで

高い評価は出来ないですね。


最後に一言

良作クラスを狙える

ポテンシャルはあったんですが

それを活かせなかった。




このレビューに関することは

こちらのweb拍手からどうぞ。





Copyright © 2016 心と幻をこえて All rights reserved.