タイトル名
 
メーカー、ブランド名   総プレイ時間  

黄昏のシンセミア

 
あっぷりけ   25 時間前後  
                                           

シナリオ
  
グラフィック    音楽  
(24/30)    B+(15/20)    A+(17/20)  

キャラクター
  
総合点数    個人的評価  
A+(26/30)    A(82)      


総評

伝奇物の中に民俗学を取り入れた

話になっていますが、良く

出来ています。特に各地の

伝承にまつわる話の中にある

怖さ をシナリオだけで無く

グラフィックや音楽も上手に

使って表現しています。また

このゲームは、ヒロインの

1 人である さくや が話の

中心になる事が多いので彼女を

好きになれるかで全体の評価が

だいぶ違ってくると思います。

まあ、 濃い キャラクター

ではありますが、とても魅力

溢れるヒロインですので

多くの人が好きになれるとは

思いますが。それと個人的に

気になった点として、ジャンルが

絆を受け継ぐ純愛ADV

割には内容や表現が少々過激

なんで、注意した方がいいと

思いましたね。


あらすじとプレイについて

ざっくりと言えば 長らく故郷を

離れていた大学生の主人公が

叔母から受けたアルバイトを

きっかけに故郷に帰る事になり

懐かしい人達に出会う。そこで

日常とはかけ離れた出来事を

体験してしまう。その出来事を

きっかけに故郷の伝承について

調べる事になり、その果てに

主人公はある 1 つの決断を

する事になる(一部公式

ホームページより抜粋)と

言った所ですね。


総プレイ時間は 25 時間前後。

最初のプロローグが 1 時間

から 1 時間半。その後の

共通ルートについては 翔子

さくや、沙智子、美里、の

4 人が 30 分〜 1 時間。

銀子、いろは、朱音、の 3 人は

1 時間半前後で合計 2 時間

前後です。個別ルートは

メインヒロインの、翔子

さくや、銀子、いろは、の

4 人は既読部分を除けば

全ENDを合わせて 2 時間半

から 3 時間半ぐらいです。

サブヒロインの 沙智子、美里

朱音、の 3 人は 1 時間前後

です。そしてフラグメント

(簡単に言えば、話の裏側や

if などをまとめた物)は

1 つが大体 3 分前後。長い物

でも 10 分前後です。ただ

Hシーンのある物は人によって

多少時間が前後しますが。また

フラグメントの 降臨〜であい〜

帰郷〜わかれ〜 そして

呪言〜ことぼぎ〜 の 3 つを

見た後追加されるフラグメントの

胎動〜はじまり〜 を見ると

シンセミア がタイトル画面に

表示されます。こちらのプレイ

時間は 1 時間〜 1 時間半です。

これら全てを効率よく見た上で

既読部分を除けば、最初に書いた

通り、 25 時間前後で終われると

思いますが、このゲームの

システムである、フローチャート

(一度通ったシナリオが何処で

分岐するかを表示しシナリオを

クリックするとその場所に

ジャンプ出来る物)を上手く

使えばもう少し早くクリア出来る

かもしれません。攻略順について

なんですが 必ず最後は

さくやの個別ルートで終わって

から、フラグメントの

胎動〜はじまり〜 を見て

それから シンセミア と進める

様にして下さい。また

フラグメントについては、新しく

追加されたらその度、見る。と

言う形で良いと思います。個別

ルートの攻略順については

銀子→朱音→いろは→美里

沙智子→翔子→さくや の順番が

全体の話の内容を理解しやすいと

考えるので私のオススメですね。

まあサブヒロインの順番に

ついてはある程度自由でも

良いと思いますが。


シナリオ

全体的な流れとしては

プロローグで故郷の田舎へ

帰郷して、懐かしい人と再会し

非日常的な体験をする。共通

ルートではプロローグの出来事を

きっかけに故郷の伝承や過去を

調べ始めて、メインヒロインの

個別ルートではそれまでの謎が

ある程度判明し、サブヒロインの

個別ルートでは日常を重視した

流れで話が進んで行きます。

そして シンセミア で今までの

内容を総括する形になります。


個人的には 残される人の

気持ち と言うのもテーマの

1 つだと思っています。これは

特に翔子の個別ルートで良く

表現出来ていたと思います。

2 種類の終わり方をしましたけど

どちらでも形は違いましたが

上手く表現していたと思います。

いろはや銀子の個別ルートでも

その描写はありましたけど

翔子の個別ルートほど上手くは

描写出来ていなかったと思います。

ですが、いろはには両親関連の話。

銀子は恋人関係になってからの

やり取りと言った見どころは

それれぞれありますので

シナリオそのものは悪くない

ですよ。サブヒロイン達の

シナリオは村の伝承や謎よりも

ヒロインとの関係を中心に描写

しています。これはこれで

良いと思いますが、もう少し

ボリュームが(特に朱音の個別

ルート)欲しいと思いましたね。

そして シンセミア について

なんですが、これに関しては

それまでの、フラグメントから

胎動〜はじまり〜。そして

シンセミア への流れ。その後

序盤に見ることになる一枚絵。

まずここで少し感動しましたね。

そして、ここまで謎だった

様々な事が少しずつ判明していく

シナリオ。そして終盤に一気に

話は加速していきあの結末へと

進んで行きます。この

シンセミア については

シナリオだけで無く

グラフィックや音楽も上手く

組み合わさり非常にレベルの

高い物になっていました。

また、それまでの伏線もほぼ

全て回収して、これまでの総括に

相応しい内容だったと思いました。

シナリオの欠点としては、一応

絆を受け継ぐ純愛ADV

ジャンルがなっているんですけど

この 純愛 と言う言葉に

疑問を持つ(まあ何をもって

純愛と言うのかは人それぞれ

ですが)シナリオがあった事は

欠点と思いましたね。後は

大きな欠点は無く、タイトルを

話の中で表現出来ていた良質の

シナリオでしたね。


グラフィック

グラフィックの出来も良いですが

演出と組み合わせて 怖さ

言う物を良く表現していたと

思います。ヒロイン達も可愛く

描けていましたし、立ち絵を

翔子と沙智子には 2 種類用意

していた所も良かったですね。

特に翔子は シンセミア での

立ち絵でガラッと印象が変わり

ましたね。一枚絵については

主人公と翔子とさくやの 3 人が

抱き合ってる一枚絵が私は好き

ですね。またこれはそこに至る

までの流れが素晴らしく

ある意味 望みを果たした

私は感じました。それを上手く

一枚絵で表現出来ていたからこそ

私は好きですね。


音楽

ゲームの雰囲気に良く合って

いる良い曲が多いですね。

まずは、オープニングの

夏のファンタジア ですね。

特にサビの部分の歌詞はゲームの

内容にマッチしていたと

思います。それと、挿入歌の

Long for … は、流す

タイミングが絶妙で

素晴らしかったです。後は

斜光線 や 日向の丘 の様な

穏やかな曲からの 六道の辻 や

一つ石 の様な怖さのある曲への

切り替え方も上手でしたね。


キャラクター

まあ、一番好きなヒロインは

さくやですね。これについては

語るまでもないと言うか

ある意味多くのプレイヤーの

理想 を取り入れた 完璧

近い妹ではないでしょうかね。

彼女の魅力を語ると長くなるので

私が思う一番の魅力だけ書いて

終わりにします。それは

絶妙な距離感 ですね。特に

主人公がさくやをあくまで

だと決断した個別ルート

でのあの距離感は良いですね。

もちろん恋人関係になる個別

ルートもそれはそれで良い物

ですけど、あくまで

言う関係のままで終わるのも

主人公の視点 から見れば

良い終わり方なのかもしれません。

さて、さくやが一番好きな

ヒロインですが、次点と言う事

なら銀子か朱音になりますかね。

両方とも年上のお姉さんと

しての優しさも魅力の 1 つ

ですが、銀子は子供っぽい所

朱音は純粋な所がそれぞれ好き

ですね。サブキャラについては

皐月さんがやっぱり好きですね。

いっその事、未亡人にしちゃって

サブヒロインの様に攻略

ヒロインにしても良かった様な

気がしますがさくやの個別ルート

での発言に 重み を持たせる

ために、あえて個別ルートを

作らなかった(制作スタッフの

発言)と言う言い分も分かるので

難しい所ですね。主人公に

ついては頭も良く、行動力も

あって、いざと言う時の決断力も

あり、私は結構好きですね。

所々での変態発言や妹の

さくやとのやり取りも面白く

そこも好きな要素の 1 つ

ですね。


Hシーン

回想シーンの数がそれぞれ

さくやが 4 で 翔子、いろは

銀子、が 3 で朱音と美里と

沙智子は 1 で if と言う

内容で 2 の合計 18 個となって

います。一部のHシーンは個別

ルート内ではなくフラグメントの

中にある物もあります。プレイに

ついては、フェラにパイズリに

3Pとある程度はそろっており

内容としては薄くはないですね。

後は、1 つ明らかに 純愛 とは

かけ離れた物があり、これを

どう判断するかで、Hシーンの

満足度が変わってくる様な

気がしますね。


最後に一言

さくやは恐らく最高クラスの妹。

彼女以上の妹はほとんどいない

でしょうね。




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