タイトル名
 
メーカー、ブランド名   総プレイ時間  

QUALIA 〜約束の軌跡〜

 
PURESIS   5 〜 10 時間  
                                           

シナリオ
  
グラフィック    音楽  
B(22/30)    B(14/20)    B(14/20)  

キャラクター
  
総合点数    個人的評価  
B(22/30)    B(72)      


総評

ロープライスのゲームですが

及第点のグラフィックと音楽。

キャラクターについても登場

人物を絞る事により、その

キャラクターの魅力を感じられる

描写が多くなっています。後は

賛否は分かれそうですが、一応

まとめ切ったシナリオをどう評価

するかで、最終的なこのゲームの

評価が決まると思います。私は

引っかかった部分が多いので

個人的評価は下げましたが

シナリオ単体の評価は及第点以上

良作 未満としています。


あらすじとプレイについて

簡単に書くと マキナという

名前のAIを搭載した最新の

アンドロイド。そしてそれを

共同開発した孤高の天才の

主人公。そんなマキナがAIの

成長データを取る目的のために

主人公の家でメイドとして

働き始める。その中でマキナと

主人公の関係性と感情が徐々に

変化していく。そして 2 人は

どんな結末にたどり着くの

だろうか?(一部公式サイト

より抜粋)といった感じです。

 

一本道のストーリーで、総プレイ

時間は 5 〜 10 時間です。後は

もう書くことがないですね。一応

選択肢もありますが、ほとんど

ストーリーに影響を与えないので

どれを選ぶかも好みの問題と

言えるレベルです。


シナリオ

一本道のストーリーなので、共通

ルートや個別ルートの区別は

ないです。

 

シナリオは割と賛否が分かれると

思います。その最大の理由は

終盤前のとある展開です。詳しく

書くと ネタバレ になるので

表現が難しいのですが、この

ゲームの世界観にそぐわない

展開ではないです。ただこれを

丁寧に描写するのはロープライス

だと尺が足らなくなるので私は

否定派です。実際にこのゲーム

でも細かい部分の描写や説明が

雑になっていましたから。ただ

そんな中でも一応はシナリオを

まとめて最後まで描写した事に

ついては一定の評価をするべき

だと思います。そしてもう 1 つ

評価したい点はメインヒロイン

であるマキナの 感情の変化

この部分の描写は上手く出来て

いました。このゲームにおける

アンドロイドやAIの自我に

ついて。ここの描写にマキナの

主人公への 想いの変化 。そして

主人公側からのマキナへの

感情の変化 。どちらもこの

ゲームにおける重要な要素であり

シナリオの見どころの 1 つだと

言えます。また、最後までプレイ

すればタイトルの意味も理解

出来ますし、私の個人的な感情を

無視すればシナリオは及第点

以上の出来と言えます。


グラフィック

一枚絵の枚数こそ多くはない

ですが、主要な所ではキチンと

用意されていたので、不満は

ありません。ただ、一部の

立ち絵や一枚絵でマキナの

胸の描写に少し違和感を感じた

ので、最終的な評価は及第点と

しています。後、一枚ぐらいは

カレンの一枚絵があっても良い

気はしますが、あくまでこの

ゲームはマキナ重視なので

しょうね。一枚絵で一番印象に

残っているのはやっぱりラスト

シーンの主人公と向かい合わせで

描かれている一枚絵です。ベタ

ですが、あれがマキナと主人公の

2 人でつかみ取った結末の答えと

いう事なんでしょうね。


音楽

オープニング曲の QUALIA:AI が

やっぱり一番印象に残っています。

この曲の piano バージョンは

少し寂しい感じのメロディーも

またこのゲームによく合って

いたと思います。BGMの方も

問題ない数を用意していました

ので、評価としても及第点の

出来と言えます。後はもう一曲

ぐらいインパクトのある曲が

あればもう一段上の評価でも

良かったですね。私はBGMの中

では 情景と実感 が結構好きで

出だしのギターから紡がれる音の

少し儚げな感じが気に入って

います。


キャラクター

メインヒロインのマキナと

主人公については後に回して

先にサブキャラクターについて

書きます。まずはカレンに

ついてです。主人公の先輩であり

マキナの共同開発者です。

このゲームがロープライスで

なければヒロインの 1 人に

なっていたかも知れませんね。

ですがそう言った 恋愛的

部分の排除して主人公やマキナに

とって頼れる存在であり相談

出来るのような立ち位置に

したことでサブキャラクターと

しての魅力をグッと引き出せたと

思います。そして、AI実験の

プロトタイプ小型ロボットでもう

1 人?のサブキャラクターの

クロトは多少ポンコツで騒がしく

カレンとは逆に的な立場と

して主人公やマキナと関わって

いきます。所々の空気を読まない

言動に振り回されたりもしますが

主人公やマキナにとっては家族と

言ってもいい程大切な存在で

あったと個人的には実感しました。

さて、次は主人公です。若く

して普及型アンドロイドを開発

した天才科学者として名を

知られていますが、その過程で

おきた出来事により若干人間

不信となっています。そんな

彼がマキナと共に暮らす内に

彼女の純粋さや優しさに触れ

少しづつ人間らしさを取り戻して

いく過程も本作の魅力の 1 つ

ではないでしょうか?そして

最後にマキナについてです。

彼女は確かにメインヒロインでは

ありますが、終盤は主人公と

いえる立ち位置にいたと個人的

には思っています。マキナが

徐々に感情について理解をして

いき一定のラインに到達した

後に展開される終盤の流れは

色々と思う所はありますが、あの

描写があったからこそ、彼女は

アンドロイドではなく 1 人の

女の子と強く認識出来た部分

でもあります。そして、その後の

行動については完全に主人公と

言っても過言ではありません。

また、その行動が最後の結末に

繋がるための主人公にとっての

重要な部分を担っていました

からね。ヒロインとしての魅力も

最初は純粋無垢すぎましたけど

自分の感情と向き合い始めて

からは上手く感情と折り合えない

等身大の 1 人の女の子としての

魅力を十分に描写出来ていました。

まとめとして、登場人物の数的

にはロープライスだとこの辺りが

限界に近いと思いますが。もう

1 人ぐらいサブキャラクターを

ねじ込んでマキナと主人公の

関係に大きな変化を起こせれば

もっと高い評価が出来ましたが

それぞれが魅力的なキャラクター

でありクロトは若干弱いですが

見せ場も用意されていましたので

キャラクターに大きな不満は

ないです。


Hシーン

回想シーンに 4 つ収録されて

います。フルプライスエロゲの

ヒロイン 1 人分の平均にほんの

少し足らない程度の内容だと

個人的には思っていますので

大きな不満はないです。フ〇ラに

赤ちゃんプレイにパ〇ズリと

そこまで人を選ばない (私は

そこまで赤ちゃんプレイは好き

ではないですが) 内容と言っても

大きな問題はないので悪くない

はずです。


最後に一言

終盤の展開にケチはつけました

けどロープライスとして考えれば

十分な出来だと思います。




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