タイトル名
 
メーカー、ブランド名   総プレイ時間  

妹のおかげで

モテすぎてヤバい。

 
Hulotte   20 〜 25 時間  
                                           

シナリオ
  
グラフィック    音楽  
B(21/30)    B(14/20)    B+(15/20)  

キャラクター
  
総合点数    個人的評価  
B(22/30)    B(72)      


総評

音楽以外が あと一歩足りて

ない と言うのがプレイした

後の率直な感想です。ですが

悪くはないんですよ。シナリオに

ついてはご都合主義に目を

つぶれば、それなりにまとまって

いましたし、キャラクターも多少

行き過ぎている所はあれど十分に

魅力的な描写が出来ていました。

またグラフィックも、やや

立ち絵や一枚絵が気になるものも

ありましたけど、及第点は

つけられる出来だと思います。

音楽以外の各項目を少しずつ改善

出来れば 良作 と言える

ゲームになれるぐらいの下地は

十分にあっただけに

もったいないと思いますけど

シナリオでかなり賛否ある

内容を扱っており、それが

キャラクターの評価にも

繋がった部分があるので

こうなってしまったのも仕方

ないかなとも思います。


あらすじとプレイについて

簡単に書くと ぽっちゃりで

内向きで弱気な性格の主人公。

彼はとある女の子に一目惚れして

しまう。その子と同じ学園に通う

ため、妹による献身的な地獄の

猛勉強と猛特訓によって、優秀な

学力と見た目は可愛い感じの

イケメンになり、見事学園に編入

する。ただし、猛勉強と猛特訓で

学力や容姿は何とかなっても性格

までは変えられず、主人公は

内向きで弱気な性格のまま。

このままでは駄目だと言う事で

妹の提案で自分の家に伝わる

秘術を施してもらう。それは

「刻廻の儀」と呼ばれるもので

いわゆる「モテ期」になれる

もの。その力を得てに一目惚れ

した女の子に告白するも

そこから思いもよらない事に

なって……と言った感じです。


総プレイ時間は 20 〜 25 時間

ぐらいなんですが、一本道の共通

ルートの中でそれぞれ

舞奈→青葉→美也 と各

ヒロインのメインの章があって

そちらで各ヒロインの想いを

受け止めるとそれぞれの個別

ルートに入り 3 人のヒロインを

想いを受け止めなかった場合は

叶の個別ルートへと入ります。

そして、叶の個別ルートを

クリア後にまるでラスボス登場の

ようにメグリの個別ルートへの

ロックが解除されます。そして

メグリの個別ルートクリア後に

紗理奈と結莉夏の個別ルートへの

ロックが解除されます。一本道の

共通ルートは舞奈の個別ルート

への分岐が出現するまでが

1 時間前後。次の青葉の個別

ルートへの分岐までにプラス

30 分前後、更にプラス 30 分

前後で美也の個別ルートへの

分岐が出現します。メグリの

個別ルートへの分岐は

舞奈、青葉、美也、叶の 4 人の

個別ルートクリア後にもう一度

最初から始め、共通ルートを

30 分〜 1 時間ぐらい進めると

出現し、紗理奈と結莉夏の個別

ルートはメグリの個別ルートを

クリア後にもう一度最初から始め

共通ルートを 1 時間半ぐらい

進めると出現します。各個別

ルートは、紗理奈と結莉夏以外の

5 人は 2 時間前後紗理奈と

結莉夏は 1 時間前後です。

攻略順についてですが、舞奈と

青葉に美也と叶については順番に

舞奈→青葉→美也→叶 がベスト

だと思います。その後、メグリの

個別ルートをクリアしてから

攻略出来る 2 人紗理奈と

結莉夏はどちらからでもいい

です。むしろ大切なのはメグリの

個別ルートを攻略するまでに

プレイする 4 人の順番です。

個人的には上で書いた攻略順が

ベストだと考えていますが

いっその事、叶を一番最初に

攻略して 舞奈→青葉→美也 と

進めるのも悪くはないんですが

それをすると叶の個別ルート

到達までに色々と悲しい思いを

するので、まだ

舞奈→青葉→美也→叶 の順番の

方がマシかなと思います。


シナリオ

共通ルートは 叶に告白する

までの過程を描き、その後

舞奈、青葉、美也。の順番で

主人公とそれぞれ距離を縮める

までのイベントを中心に描写

しています。個別ルートは

イチャラブの中に紗理奈と

結莉夏以外の 5 人は共通

ルートの序盤で行った

「刻廻の儀」が様々な現象を

発生させそれをヒロイン達と

一緒に乗り越えていく所を

中心に描写しています。


最初にフォローしておくと

賛否があるジャンルを恐れずに

挑戦した所は評価したいです。

後は割と不満点を中心に

書きますけど、シナリオ自身は

悪くないです。 ご都合主義感

さえ我慢出来れば。では早速

始めますが、そもそもジャンルが

公式サイトによると

目的の女の子以外は眼中になし!

振って!振って!振りまくる!

ADV なので、普通に考えると

目的の女の子以外を振りまくる

内容だと想像出来るはずです。

それは厳しい言い方をすれば

目的の女の子以外を

切り捨てる と言う事です。

これを各ヒロインの個別ルートが

あるタイプのエロゲで行えば余程

シナリオを上手に構成しないと

プレイヤーからの反感を買う事は

容易に想像出来るはずです。私

自身も、目的の女の子の個別

ルートに入るまでに複数の

女の子を 切り捨てた ので

あまり気持ちのいいものでは

なかったです。そして、目的の

女の子の個別ルートも

切り捨てた 女の子の行動が

ややご都合主義が目立ったと

思います。主人公が

切り捨てた のにも関わらず

あそこまでして主人公の力に

なったり、物分かりが

良すぎたりと。こう言った

行動はキャラクターの魅力を

減少させたりもするので

それならもっとギスギスさせても

よかったと個人的には思います。

普通に考えるなら、あまり負の

感情を全面に出してギスギス

させるのは、ヒロインの可愛さや

主人公とのイチャラブを売りに

しているゲームでやるものでは

ないと思いますが、ジャンルが

アレですからね。もっともっと

尖らせてもよかったのではない

でしょうか?次に共通ルート

序盤で行う「刻廻の儀」これが

シナリオに悪影響を及ぼして

います。最大の問題は

「刻廻の儀」の設定やルールを

厳格に定めなかったために

解釈と都合次第でどうとでも

なってしまう。これはいただけ

なかったです。各個別ルートで

その都度「刻廻の儀」の影響に

ついては説明されるんですが

どうにも後出しじゃんけんの

ような感じがして、これも

ご都合主義感が目立ってしまい

あまり印象は良くありません。

むしろ個別ルートで

「刻廻の儀」の影響がほとんど

なかった紗理奈と結莉夏の個別

ルートの方が色々と難しい事を

考えず、彼女たちの魅力と

イチャラブを存分に楽しめたので

個人的には楽しかったです。

ですが、シナリオにそれまでの

積み上げてきた重みや想いが

少ないので、シナリオの

中身がない と言われかねない

ですけど。そして最後に

シナリオの攻略順 これがまた

問題です。ルートロックの

関係上。余程特殊なプレイを

しない限りは舞奈と青葉に美也と

叶。この 4 人の個別ルート

終了後にあの演出の後にメグリの

個別ルートが解放されるので

否が応でも期待値は上がると

思います。ですが、メグルの

個別ルートが始まれば序盤で

「ん」と首をかしげ中盤以降

「刻廻の儀」の謎について

明らかになっても、どうにも

後付け感が拭えず終盤で多少は

盛り返しますが不完全燃焼の

まま終わってしまいます。

個人的に叶の個別ルートの方が

ご都合主義感 さえ我慢

出来れば終盤は盛り上がりを

見せ、シナリオもまとまって

いたので、どうにもメグリの

個別ルートの粗が目に

つきやすいんですよね。ルート

ロックをかけたり変に煽ったり

しなければまだ許容範囲だと

思うんですけど、流石にこう

言った形だと欠点と言わざるを

えないですね。


グラフィック

やや気になる立ち絵もありました

けど、わるくはないと思います。

後は個人的に主人公の特訓前の

姿が写っている一枚絵があれば

色々と面白い事になっていた

かなぁと。一枚絵に関しては

パジャマ姿で髪をほどいて

こちらを見ている叶の一枚絵が

好きです。元々ああ言った構図は

好きであんな風に見つめられると

たまらないです。


音楽

オープニングの 僕に恋して!

は、オープニング曲としては

珍しくヒロインが歌っています。

出来自体はわるくないんですが

エンディングの ボク恋 の方が

私は印象に残っています。あの

穏やかなメロディーから始まる

曲はこのゲームのエンディング

曲として、よく合っていたのでは

ないでしょうか。BGMだと

月がきれいですね や

あの日あの時 が割と印象に

残っています。後、各ヒロイン

事にテーマ曲がありこちらは

紗理奈のテーマが一番好き

ですね。


キャラクター

一番好きなヒロインはメグリと

言いたい所なんですが、個別

ルートの印象を加味するのなら

叶が同列に並びそうです。

メグリは自身の個別ルート以外

だと 絶妙な距離感 で妹と

しての立ち位置を確立していて

それが心地よく感じる人が多いと

思います。ところがメグリ自身の

個別ルートでは、その

絶妙な距離感 が序盤から

おかしくなるので違和感を感じる

人が多いと思います。そこさえ

乗り切れば今までの秘めた想いを

解放する可愛いメグリが見られる

のでわるくはないんですが。逆に

叶は個別ルートで魅力が増大

しましたね。普段は部活動を元気

一杯に楽しみ勉強にも手を抜かず

周りの人達を大切にしていると

言う。正統派の中の正統派とでも

言うべきヒロインですけど、個別

ルートに入ってからの主人公の

やり取りが尊いです。何と言うか

こちらのある意味では予想通りの

イチャラブを見せつけてくれる

訳ですが、主人公とヒロインとの

イチャラブのお手本にでもしたい

ですね。これは。さてさて、実は

個別ルートに関しては紗理奈と

結莉夏の 2 人が大幅に評価を

上げました。勿論本人達が

可愛かったのもありますけど

「刻廻の儀」の影響をほほ描写

しなかった事が評価を上げた

一番の要因だと思います。もっと

単純に書けば 主人公との

イチャラブの描写だけに

絞った 事で彼女たちの魅力や

可愛い部分だけを上手く描写

出来たのが評価に繋がったのだと

思います。最後に主人公ですが

二重の意味で妹のメグリの

おかげで、モテすぎてヤバくなる

訳ですが、元々やや内向きの

性格とは言え優しさと容姿と

学力を手に入れた上に術の力まで

上乗せしている訳ですから。

モテるのは別に不思議な事では

ないですよ。そこに引っかかりは

覚えませんでしたし、青葉の個別

ルートのラストの手前以外は

十分に魅力的だった主人公と

言えるのではないでしょうか。


Hシーン

回想シーンに紗理奈と結莉夏の

2 人が各 1 回。それ以外の

5 人のヒロインが 4 回収録

されています。場合によっては

2 回戦目もあるので

ボリュームはそこそこあります。

プレイについてはパイズリと

フェラぐらいでそこまで変わった

プレイはないです。

コスチュームが割と豊富なので

そこは素直に嬉しかったです。

個人的にはパジャマ姿のメグリ

とのHシーンは中々良かった

ですね。


最後に一言

シナリオかキャラクター。

どちらかを尖らせた方が

良かったのでは?




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