タイトル名
 
メーカー、ブランド名   総プレイ時間  

ハジラブ

-Making*Lovers-

 
SMEE   15 時間前後  
                                           

シナリオ
  
グラフィック    音楽  
B+(23/30)    B+(15/20)    (16/20)  

キャラクター
  
総合点数    個人的評価  
(24/30)    B+(78)    B+   


初めに(前書き)

このゲームは -Making*Lovers-

という SMEE が過去に発売した

ゲームのコンセプトと世界観を

継承したものです。その関係も

あって、今回のレビューでは

-Making*Lovers- との比較を

書いている部分がいくつかあり

ます。 -Making*Lovers- の

直接的なネタバレ はないですが

内容についての記載がある場合も

あります。それを了承して頂いた

上で、このレビューを読んで

いただければ幸いです。それと

これ以降、このレビューでは

-Making*Lovers- は前々作と

表記します。厳密には違いますが

その方が書くときに楽なので。


総評

タイトルの関係上、前々作とどう

しても比較してしましがちですが

交際してからはじまる恋心

いうコンセプトの一部分の面では

劣っている とハッキリ言って

おきます。しかし、もう 1 つの

恥じらい + の部分はシステム

的な賛否はあるにせよ、本編で

まずまずの描写は出来ていたので

コンセプト詐欺ではないです。

それよりも問題なのは前々作の

名をタイトルに使用しながらも

前々作をプレイした人に満足して

もらえる内容ではなかった事です。

おそらく前々作をプレイした人は

ギャグやキャラの壊れっぷりや

それに対するツッコミなどの

バランス感。簡単に言うなら

SMEE感 に魅力を感じてプレイ

した人には満足出来る内容では

なかったです。ただ、プレイする

人全てが前々作をプレイしてから

今作をプレイする訳でも、ここの

メーカーの過去に発売をした

ゲームをプレイしてから、今作を

プレイをする訳ではないので

純粋な 1 つのゲームとして見た

場合は 良作 の範疇に入ると

思います。ただし、その上を

目指せる可能性を感じなかった

です。例えばグラフィックは良く

なったと思いますが、背景は

前々作の使いまわしが結構あり

ますし、音楽もBGMも使い

まわしがいくつかあります。

しかし、それらの質は良いので

評価としては高くなります。

ただそれに対しての 満足感

圧倒的に足りないんですよね。

恐らく、このゲームがここの

メーカーの初プレイ作品だったと

しても 名作 と思える人は

ほとんどいないのではないか。

それが私の素直な気持ちです。


あらすじとプレイについて

簡単にまとめると 運命的な恋を

してみたい主人公。しかし運命の

恋人は空から降ってはこないと

気づき、自ら行動してみようと

考えるそして 4 人の少女との

夏祭りでの出会い。ここから

主人公の日常が変わっていく。

…といった感じです。

 

総プレイ時間は 15 時間前後です。

プロローグ的な共通ルートが

1 時間前後。各個別ルートが

2 時間半前後です。各ヒロインの

視点での回想がいくつかあり

こちらは各ヒロインごとに 15 分

ぐらいあります。攻略順は絶対

とまでは言いませんが、桜子を

初穂よりも先にプレイすると

色々と思う所が出てくるので

やめた方がいいですね。私は

小唄→秤→初穂→桜子 の順番で

プレイをしましたがこの順番が

割と良かったので、これを一応

おススメとしておきます。それと

ヒロインごとにデートスポットの

選択があり選択次第で内容が

変わります。気になる方は全て

見ておいた方が各ヒロインの

様々な面が見れるので、見て

おいた方がいいです。


シナリオ

共通ルートでは 各ヒロイン達や

主人公の紹介。そして主人公が

誰を選ぶのかまでを描写して

います。個別ルートでは 各

ヒロインとの一対一の関係を

重視しながら、しっかりとした

恋人関係になる過程を描写して

います。

 

総評では色々書きましたけど

シナリオは決して悪くないです。

交際してからはじまる恋心

いう部分は正直微妙でしたが

恥じらい + の部分はまずまず

です。特に小唄の個別ルートでは

その辺りの描写は良かったと思い

ます。ただ、恥じらいの描写の

仕方というか、表示の方法が

テンポを悪くしているように感じ

られました。まあ、描写自体は

問題ないのですが。それと今回は

その恥じらい部分をヒロインの

視点で見られる所は良いですね。

欲を言えばもう少しその部分の

描写が長ければもっと良かった

ですが。各個別ルートは秤がもう

一歩伸びきらなかった感じはあり

ますが、秤の純粋さと可愛さを

堪能しながら、恋人関係になって

いく過程は悪くはなかったです。

小唄の方は、バフみとママみと

可愛さの中に見える肉食的な

ギャップ が相まっただけでなく

彼女の変化と成長をそっと支える

主人公の描写も良かったです。

桜子の方は何と言うか圧倒的な

王道的幼馴染感が強く、終始

それが現れていた内容でした。

幼馴染という関係性が近いから

こその、そこからの変化。この

辺りの描写も含め幼馴染ヒロイン

としての王道的な展開を楽しめる

シナリオであったと思います。

ただし、アクというかクセが

ほとんどないので、今までの

SMEE の幼馴染ヒロインとは

良くも悪くも違うので、この

部分をどう感じるかで評価が

分かれそうですね。そして最後は

初穂です。何と表現したらいい

のか困る個別ルートでしたね。

確実に言える事は総評でも書いた

SMEE感 を一番感じられながらも

今までの SMEE ではなかった

方向に話が流れたりした内容

でしたね。これは桜子の個別

ルート以上に賛否が分かれそうな

感じです。私としては道中や

終盤で少し眉をひそめはしま

したが、全体を通して見れば

シナリオとしては今作の個別

ルートの中では評価は高い方です。

ただ、詳しくは ネタバレ

なるので、下手な事を書けない

ですが、初穂の個別ルートの

内容は他のヒロインの魅力を

減少させてしまう可能性をもって

いるので、ゲームの全体的な

調和を乱しかねない所が更に

評価を難しくしていますね。

最後に本作ではHシーンが

多い関係上、少し不自然に

Hシーンに入る場面があったり

します。減点するほど気になった

ものはありませんでしたが、気に

される方もいる場合がある事は

明記しておきます。


グラフィック

背景は前々作の使いまわしが

いくつかありますが、一枚絵の

出来に関しては前々作よりも上

ですし、安定していると思います。

また、立ち絵のバリエーションも

良くて、小唄の腕を挙げている

立ち絵は個人的に好きですね。

一枚絵なら桜子の個別ルートの

ラストで表示される一枚絵が好き

です。この一枚絵が桜子の個別

ルートの最後で表示されて終わる

形こそが桜子の個別ルートを

物語っているとまで言うと言い

過ぎかもしれませんが、そう

思える程には好きな一枚絵

ですね。


音楽

グラフィックと同じで、前々作の

使いまわしがいくつかあります。

特に 大人になって理解する

実家の安心感 は前々作で割と

好きなBGMなので、印象に

残っています。ですがそれよりも

秤の個別ルートで流れた

Girls' Carnival は反則です。

アレは前々作の中でも屈指の名曲

ですからね。必然的に音楽の

評価を上げざるを得ないです。ただ

そうなると、今作のオープニング

曲である One Two Trap!! や

エンディング曲の 遥(はるか) と

いった今作の曲が目立たなく

なってしまいますので、その

辺りも問題ですね。個人的には

今作のBGMでは 小狐座の

紅い宝玉 が印象的でしたね。

いくつかのバージョンもあって

いいんですが、これは特定の

個別ルートでしか流れないので

あまり聞く機会がないのが残念

です。


キャラクター

桜子の王道感と初穂の変化球。

どちらも良いですが、一番好きな

ヒロインを決めるなら、僅差で

初穂になりますかね。桜子の王道

的な幼馴染感と無垢な所。そこ

から発せられる可愛さも大変に

素晴らしいですけど、初穂の

普段の姿から想像出来ない、時折

見せる可愛さ。この ギャップ

いいものですね。ただ、小唄の

あえて、ロリママと書きますが

こちらの魅力も大変良いものが

あります。小さい体で主人公を

優しく包み込む圧倒的な母性。

それと相反するHシーンの貪欲さ。

この ギャップ もいいんです

よね。秤も秤で、見た目からは

考えられない清純さと天然さ。

そしてチョロさ。この辺りの

可愛さもこれまたいいんです。

桜子と初穂がぶっちぎっている

だけで小唄も秤も良いヒロイン

でした。キャラクターの評価が

もしもヒロインだけなら確実に

A+ の評価にしています。

そして主人公の評価も割と高い

ですね。前々作と主人公とは

フリーターと学生の違いはあり

ますけど、アクとクセとキチガイ

度が前々作の主人公より弱く

なった分、万人受けしやすくは

なっていますね。ここは人に

よってはデメリットでもあり

メリットでもありますが、根底の

ヒロインを大事にして、そっと

寄り添いながらも場合によっては

自らの危険も顧みずヒロインの

為に行動できる。この辺りは

今作も前々作と変わらないので

好感が持てます。ならばどうして

今作のキャラクター評価が

なのかと言われると、サブ

キャラクターの問題ですね。

せっかくの学生主人公なのに

主人公と仲のいい男子学生が

1 人もいないんです。主人公と

つるんで、モテない事を嘆き

ながら、主人公に彼女が出来ると

羨ましがったり、嫉妬したりしな

がらも、何だかんだ大事な場面

では手助けしたりする。まあ

これは私の理想ですが、学生

主人公に魅力的な同性の学友が

いてこそ、主人公やヒロイン達の

魅力も増すのだと私は考えます。

そういったキャラクターがいない

事が残念ですし、それが評価に

反映された結果がという

事です。


Hシーン

桜子が 8 回。小唄が 6 回。秤が

7 回。初穂が 8 回。回想シーンに

収録されています。回数も多い

ですが、プレイもパイズリに

フェラ。ア○ルに加えて、鏡を

使った背後からの立ちバックとか

顔面騎乗位に睡眠フェラに放尿と

色々とあります。コスチュームも

基本の制服に加えて、浴衣に袴に

体操服。チャイナドレスに巫女

服にゴスロリ風。そして狐と

バリエーションも豊富ですし

1 シーンで 2 回戦もあったり

Hシーンに関しては相当頑張って

います。私の好きなHシーンは

小唄の回想の左から 5 つ目です。

この 3 シーン目の放尿シーンが

特にいいですね。まあ、欲を

言えば…(以後長くなる上に

下品になるので自主規制)まあ

とりあえずHシーンでは明確に

前々作よりも量と質で上回って

いると思います。


最後に一言

SMEE がどう変わっていくか。次回

作が 1 つのターニングポイントに

なりそうですね。




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