タイトル名
 
メーカー、ブランド名   総プレイ時間  

晴れときどき

お天気雨

 
ぱれっと   15 時間前後  
                                           

シナリオ
  
グラフィック    音楽  
B(22/30)    (16/20)    A+(17/20)  

キャラクター
  
総合点数    個人的評価  
(24/30)    B+(79)      


総評

評価が難しい作品のひとつ

ですね。個別ルートによって

シナリオの評価の差が激しく

それをどう考えるかで、評価が

全然違うものになりそうです。

グラフィックや音楽は

素晴らしかったですが

キャラクターは少々不快な

思いのするキャラがいますので

この辺りはまた意見が分かれそう

ですね。個人的に言えば実妹との

関係を描いたなずなの個別

ルートの良さ以上に

お天気雨の章ルートの出来の

良さを大きく評価していますので

個人的には高い評価をして

いますが、それ以外のヒロインの

問題や個別ルートの出来を

考えるとこれぐらいの総合点数が

妥当な所かなと思います。


あらすじとプレイについて

ざっくりまとめると 不思議な

力を持った人(作中で言う所の

鬼切りや神様と言った存在)が

それなりにいる世界で不愛想な

主人公が不思議な事件に巻き

込まれながらヒロインに好意を

抱かれる話ですかね。


総プレイ時間は 15 時間前後で

基本的には一本道でそれぞれ

絢音→水希→なずな と各

ヒロインのメインの章があり

そちらで各ヒロインを選ぶと

そのヒロインの個別ルートに

入る形になり 3 人のヒロインを

選ばなかった場合に香奈恵の個別

ルートに入ります。そして

香奈恵の個別ルートをクリア後に

お天気雨の章が解放されタイトル

画面から選択してプレイが出来る

ようにとなっています。プレイ

時間については、一本道の共通の

ルートについてはおよそ 6 時間

前後、個別ルートは一部を除き

2 時間前後です。お天気雨の章に

ついては 2 時間前後ですね。

攻略順についてなんですが

絢音→水希→なずな→香奈恵 と

進めてその後にお天気雨の章を

プレイするのが一番無難だと

思います。


シナリオ

共通ルートでは、各ヒロインの

心情や主人公に対する想いを

描きながらそれを主人公が知り

それを受け入れるかどうかを

中心に描いています。個別

ルートではヒロインの心の葛藤や

歪みを解決していく流れですね。


各ヒロインの個別ルートで描写

されている歪んだ想いや

思いこみによるすれ違い。これに

不思議な力(作品中で言う所の

アヤカシや神通力)が関わる事に

より事態が、ややこしくなって

いるの個別ルートの流れですが

所詮は 本人の気持ち次第

所があるんで、そう言った問題は

割とあっさり解決したり

するんですよね。それをどう

考えるかで、シナリオの評価が

変わって来ると思います。後は

主人公の行動や言動なども色々と

問題があったりして、これも

シナリオに影響を及ぼすんですが

それが耐えられない人も多そう

ですね。ただ、それを差し

引いてもなずなの個別ルートと

お天気雨の章のルートに関しては

良かったですね。前者は完璧では

ないとは言え実妹との恋愛に

ついて正面から向き合う中での

なずなの成長 を丁寧に

描けていましたし、後者に

ついては、主人公とヒロイン

以外のキャラに見せ場を持って

行かれた感がある上に、終盤の

展開はある程度は予想する事が

出来ましたけど、それでも

心を動かされましたね この

2 つだけのシナリオならもう

一段以上は上の評価が十分

出来るんですが、残りの個別

ルートの出来が並より少し上

ぐらいなため最終的なシナリオの

評価はBに落ち着きましたね。

厳密に言えば絢音の個別ルートも

水希の個別ルートも多少

展開が強引 なだけで

ヒロインの心情描写はそれなりに

上手く出来ていますので決して

悪くはないと思います。


グラフィック

良い出来だと思いますし

SD絵もかなり可愛く各

ヒロインを表現出来ていると

思います。一枚絵の枚数も

それなり(全95枚)で差分も

多い上に演出もそこそこ凝って

いて良いと思います。私の

お気に入りの一枚絵は主人公と

水希と虎太郎の 3人が描かれて

いる一枚絵ですね。3人の関係の

始まりのシーンでもありますけど

個人的に水希の髪型が

ポニーテールだったんですが

これがなかなか可愛かったです。


音楽

これに関しては素晴らしいの

一言。氷柱のオルゴール に

オープニングの 花束 に加えて

Navigatoria や フーゲンビリア

に スミレ・スマイル

‐smile smile‐ にいい曲揃い

ですね。しかし、やっぱり

さくら色のしおり には、かない

ませんね。個人的にこの作品でも

屈指の良いシーンと思っている

場面でこれを流せられるとね……

また穏やかで少し寂しいピアノの

音がまた良いんですよね。残念

なのは、この曲が使われる機会が

ほとんどなかった事ですね。


キャラクター

先に主人公について書きます。

鈍感な上、不愛想で態度が

でかい上に度が過ぎるシスコン

など様々な不満点は上がりそう

ですが、今回の話の大半の原因は

彼にあると言う所が最大の

問題点なのではないでしょうか?

まあ一応彼自身の頑張りでその

問題は解決していますし、各

ヒロイン達にも悪い所はあった

ので主人公だけが悪い訳では

無い。と言うのが私の出来る

最大限のフォローですかね。

次に、ヒロインについてですが

一番好きなヒロインと言うのが

難しいですね。キャラクター

として なら以外と水希が

一番好きですかね。特になずなの

個別ルートで見せた言動や行動は

本来ならこう言う立ち回りを

すればプレイヤーの不評を

買いやすいと思いますが

こう言った発言を出来る

キャラクター は実妹シナリオ

では必要だと考えます。そんな

発言をしながらも 相手の事を

大切に思ってる 所も好き

です。ただキャラクターとしては

好きでもヒロインとして好きと

なると絢音…かな。一見クールで

おとなしい印象ですけどそれとは

全く違う ギャップ が彼女の

魅力ですね。サブキャラに

ついては主人公や水希の親友

である虎太郎も中々魅力的ですが

ここはやっぱり特定のルートに

だけ出てくる、とある

キャラクターが素晴らしい

ですね。そのキャラの存在自体が

ネタバレになるため詳しく

書けないのが本当に残念ですね。

私としてはそのキャラの魅力は

素直な所と優しさと可愛さ

ですかね。…うん。書いて思い

ましたけど全然魅力が

伝わらないですね。とにかく

特定のルートの終盤でその

キャラから語られる一言一言は

本当に心に訴えかける物が

ありましたね。間違いなく私は

そのキャラがこの作品で

主人公やヒロインよりも

ぶっちぎりで一番好きな

キャラクターです。少々反則

ですけどね。


Hシーン

回想シーンは香奈恵が 4 つで

後の各ヒロインは 3 つとなって

います。プレイについては

パイズリとフェラと放尿ぐらいで

そこまで変わったものは無い

ですね。個人的には絢音にこそ

放尿シーンが欲しかった事と

神様がやたら淫乱な事が少々

気になりましたね。


最後に一言

予想できた展開なのに心を

動かされました。だからこそ

個人的評価が高いんですけどね。




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