ヒロインである志穂についてはじっくり書きたいので、先に主人公に
ついて書いてしまいます。開始 3 分で結構やべー奴かと思いましたが
実際はそこまででもなく、努力する方向性を少々間違えているだけで
割とまともな人物だった事は安心しました。やるべき時はしっかりと
決めましたし大きな不満点はないですね。さて、後はヒロインである
志穂についてですね。そもそも登場人物がほぼこの 2 人だけですので
キャラクターについては、それ以外にほとんど書くことがないですね。
(あえて言えば主人公の姉のアシストぐらいです)志穂についてですが
年上の甘やかしてくれるお姉さんというだけでなく、少々めんどくさい
所や天然な所も含めて全てが彼女の魅力ですね。その魅力を限られた
時間と尺のなかで、丁寧にしっかりと描写しているので自然と彼女を
好きになっていく主人公の心情を理解しやすいと思います。良い意味で
最初の出会いからあの発言もインパクトがありましたね。また、志穂の
方からの主人公の接し方の変化も上手く描写していました。最初は多少
警戒しながらも、少しずつ距離が近づいて行き、自分の気持ちの変化に
戸惑う所。そして恋人関係になってからの変化と。これらの描写の出来が
良かったのも彼女の魅力を上げるのに一役買っていましたね。ここまで
志穂の魅力について書いてきましたが、逆に言うと、彼女から魅力を
感じないなら、このゲームは、まず楽しめないですね。まあ、最初から
年上お姉さんヒロインが好みじゃない人はこのゲームをプレイしては
いないと思いますけど。最後に 1 つ注文をつけるとすれば、もう一人
ぐらい登場人物がいれば、もう少し違った視点からの主人公や志穂の
魅力を引き出せたかもしれませんね。シナリオでも多少書きましたけど
客観的な視点はキャラクターの新たな一面を表現するのにうってつけ
ですからね。まあ、贅沢な注文ですし、ほぼ 2 人だけの登場人物に
絞ったからこそここまでの描写が出来たとも言えますけどね。