タイトル名
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メーカー、ブランド名
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総プレイ時間
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白刃きらめく恋しらべ
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CRYSTALiA
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10 〜 15 時間
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シナリオ
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グラフィック
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音楽
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キャラクター
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総合点数
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個人的評価
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C+(20/30)
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B(14/20)
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B(14/20)
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B+(23/30)
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B(71)
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B
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初めに(前書き)
今回は めくいろシリーズ(Project"KATANA"シリーズ) の
白刃きらめく恋しらべ のレビューとなっています。また
絆きらめく恋いろは (以降は前作と表記)やそのファン
ディスクの 絆きらめく恋いろは 椿恋歌 (以降は前作
ファンディスクと表記)の内容に一部触れています。一応その
2 作品のシナリオの致命的な ネタバレ は書かないように
していますが、少しのネタバレ も嫌だという方はこのまま
戻ってください。
総評
積み重ねが 致命的に 足らなかったというのがクリア後に
思った事ですね。これはシナリオの方で詳しく書きますが
共通ルートが短い影響で学園生活や刀道の試合の中などで
距離を縮めていって互いに好きになる 積み重ねが が前作で
好きだった私にとっても個人的に辛い部分でした。音楽や
グラフィックも前作と比較すると評価を下げてはいますが
音楽は前作のオープニング曲が強すぎただけでそれ以外は
そこまで変わらないですし、グラフィックも一部の一枚絵の
違和感を重視した事以外はそこまで変わらないです。そして
キャラクターは前作と同じ評価ですが、こちらはヒロインの
1人が強すぎた結果なので、それ以外だと劣っていますね。
総合的なゲームの評価としては前作と 比較 すれば前作の
良さがかなり失われているので、前作を評価した人は評価が
低いのは納得出来ます。しかしこのゲーム単独で見た場合は
少なくても及第点の評価は出来ると思います。
あらすじとプレイについて
かなりざっくりまとめると 近未来の学園都市で天呪という
精神的な力を物理的な力へと変える能力を取り入れた剣道の
亜種。刃道を学ぶ学園を舞台に、人ならざるモノ。怪異との
戦いの果てに学園生が掴む未来とは…といった感じですね。
総プレイ時間は 10 〜 15 時間でほぼ選択肢のない一本道と
なっています。唯一の選択肢は個別ルートに入る時の選択で
そこまでが 30 分 〜 1 時間です。これが共通ルートの
プレイ時間と考えてください。個別ルートは茉莉花が 2 時間
前後。姫芽と瑠璃が 1 時間前後ですね。攻略順は茉莉花を
一番最後にしてください。姫芽と瑠璃はどちらからでもいい
です。姫芽→瑠璃→茉莉花 か 瑠璃→姫芽→茉莉花 が
おススメの順番です。
シナリオ
共通ルートは 茉莉花との出会いから主人公や姫芽に瑠璃が
所属する組織の話や人ならざるモノ。怪異についてを描写
しています。個別ルートでは 人ならざるモノ。怪異との
戦いの中での悩みや不安を乗り越えながら決着が付くまでを
描写しています。
大きな問題は共通ルートと刃道の 描写不足 です。共通
ルートの方は姫芽や瑠璃の主人公に対する好感度はかなり
高いですがそれはこれまでの積み重ね があるからです。
シナリオの根幹部分の ネタバレ 問題があるのであまり描写
出来ない事も理解はしますが、共通ルートで姫芽や瑠璃が
もっと主人公の事が好きになったきっかけやエピソードを
描写してプレイヤーに積み重ね を見せて欲しいです。これを
見る事によって姫芽や瑠璃への理解力が高まり言動や行動に
納得しやすくなります。本作はこの部分の描写が足りてない
ですね。そして刃道の方ですが、こちらは前作をプレイした
人は「刃道」と言う名のスポ根シナリオを評価している人が
多いはずです。そういった人が本作をプレイすれば当然の事
ですが評価が低くなります。だって「刃道」はほとんど描写
されませんからね。そういった部分を考慮すれば正直、もう
2 点ぐらいシナリオの評価を下げようかとも思ったのですが
茉莉花の個別ルートの完成度が高かったんですよね。彼女の
場合は一目惚れで主人公を好きになった所から関係性が始まる
ので、それまでの 積み重ね を描写する必要がないんですよね。
その上で、茉莉花の内面の部分や戦闘シーンの部分もかなり
かなり丁寧に描写されていました。特に終盤での彼女の葛藤
シーンは本作と敵と上手くリンクさせながらも、主人公との
やり取りで自らの迷いを打ち払い「風嶺の若獅子」の名前に
負けないカッコ良さでしたね。シナリオ全体的には欠点が
目立ちましたが、茉莉花の個別ルートの描写で何とか盛り
返したという感じがシナリオの総評です。
グラフィック
一枚絵自体の出来は悪くないんですよ。ただ、各ヒロインの
乳 に違和感を感じているんですよね。茉莉花は大きさが統一
されてないように感じますし、姫芽はHシーンでもう一段階
ぐらい大きくなっているような気がしますし、瑠璃もそんな
シーンがいくつかあります。普段はそこまで細かい事は気に
しませんが、今回は結構違和感を感じたのでこの評価にして
います。今作でも前作や前作のファンデスクと同様に各個別
ルートクリア後に一枚絵がタイトルで表示されます。その中
なら瑠璃の一枚絵が一番好きですね。何というか…あの瑠璃が
あそこまで幸せそうに微笑んでいる一枚絵を見ていると個別
ルートの出来なんてどうでもよくなってくるような錯覚を
感じますね。
音楽
オープニング曲の JuDGMENT/SHΛDoW〜T06481T0〜 や
エンディング曲の I WANT U Z FEEL ME も悪くはないですが
前作の 可憐雪月花 と比較されると流石に分が悪いですね。
今作は茉莉花の個別ルート終盤で流れた UN:knowNE-Against
all odds- とBGMの 絶鳴真華 が印象に残っていますね。特に
前者はあの壮絶な戦闘シーンを盛り上げるのに大きく貢献して
いたと思います。
キャラクター
好きなヒロインに関しては茉莉花の圧勝です。まあ、これは
しょうがないですよ。風嶺グループの 1 人娘としての器の
大きさや自ら決めた事をやり通す強い意志の持ち主としての
凛々しさに対しての幸せそうに主人公が作ったお菓子を食べ
たり、学友に主人公が褒められた時に見せる嫉妬等の年相応な
可愛らしい部分との ギャップ はやっぱりいいものですよ。
姫芽や瑠璃も悪い訳ではないのですが、シナリオでも書いた
積み重ね の部分が不足している現状では茉莉花に対抗する
事は難しいですね。主人公についてはちょっとズレている
部分はありますけど、基本的には有能です。ただ、あまり
恋愛面では自分の意志を表に出すタイプではないので、その
部分でも茉莉花との相性は良かったのかもしれませんね。
登場人物は後は茉莉花にとっての大切な使用人のみくると
姫芽にとって大切な「神様」のミカ。そして美琴先生ぐらい
なんですが、今作は美琴先生の出番はほとんどないですし
ミカは姫芽の個別ルート。みくるは茉莉花の個別ルート以外
ではそこまで出番が多くないんですよね。ミカもみくるも
出番がある場面では結構活躍はしていましたけどね。正直
キャラクターの評価が高すぎる気はしますけど、やっぱり
茉莉花が魅力的すぎたんですよね。その分ちょっと贔屓が
入っていると言われたら強くは否定出来ないですね。
Hシーン
個別ルートでは格差がありますが、クリア後のスペシャル
シーンでその格差は埋めていますので、回想シーンでは
各ヒロイン 5 回となっています。私としては、そこまで
変わったプレイはなかったと思っていますが、姫芽にも
瑠璃にも純粋なパ○ズリがなかったのは以外だと思って
います。あれだけの乳を持っているのに…
最後に一言
上手く共通ルートを作れていればもっと高い評価をして
いただけに残念です。
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