タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
恋嵐スピリッチュ   Parasol   15 〜 20 時間  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
C(19/30)    B(14/20)    B+(15/20)    B(21/30)    C+(69)      

総評
シナリオの緩急の下手さと雑さに加えて、グラフィックの立ち絵等の
瞳の中の違和感を我慢出来るなら、ハーレム物としては及第点ぐらいの
評価になると思います。結局、シナリオが足を引っ張って総合点数は
低めですが、ご都合主義になりながらも瑞穂の個別ルートである程度
シナリオ上の主な疑問はまとめてくれたので、後はそれに納得出来れば
そこまで酷評されるようなゲームではありません。後、注意点として
それぞれのヒロインのハーレム許容度が高いので、その部分の感覚を
プレイする人が許容出来ないと、途中でギブアップする可能性がある
ので、注意が必要です。

あらすじとプレイについて
簡単にまとめると 少々上層部が倫理的に問題のある学園の生徒会長の
主人公が、学園に発生する怪奇現象の解決を丸投げされ、とある理由で
知った退魔師紹介所に除霊を依頼する。そして主人公の前に現れたのは
ロリ巨乳の少女 2 人だった。彼女達や貧乳エクゾシストに妹と幽霊も
交えながら、主人公は学園に発生する怪奇現象の解決出来るのか。と
言った感じです。
 
総プレイ時間は 15 〜 20 時間で共通ルートが 2 時間前後。各個別
ルートが 1,5 〜 2 時間ぐらいです。そして、誰かの個別ルートを
クリア後に 4 人のヒロインと公式のアップデータの 1.03 を当てて
いれば、更にエリーゼの合計 5 人分のEXTRAが解放されます。これは
基本的に、ほぼHシーンのみですが、エリーゼのEXTRAは 15 分前後の
会話シーンがあります。攻略順については 糸世→牡丹→翼→瑞穂 の
順番がベストだと思います。最悪でも瑞穂は一番最後にして下さい。
シナリオ上のまとめと言える内容になっているので。それと牡丹の
EXTRAでは、ある意味で重要な瑞穂の個別ルートの ネタバレ 
あるので、瑞穂の個別ルートよりも後にプレイした方がいいです。
エリーゼのEXTRAについても同様の方がいいと思いますが、こちらは
絶対ではないです。それ以外は好きなタイミングでいいと思いますが
一応各ヒロインの個別ルート後の設定なんで、EXTRAを見るヒロインの
個別ルートは終わってから見る事をおススメします。

シナリオ
共通ルートでは 瑞穂以外のヒロインを色んな意味で魅了しながら
交流を重ねて、学園に発生する怪奇現象の解決していきます。個別
ルートは、各ヒロインが抱える問題や悩みに寄り添ったり、反発を
したりしながら、進んでいく形ですね。
 
個別ルートによってハーレムの度合いに差はありますし、各ヒロインが
完全にハーレムを許容していると言う訳ではないですが共通ルートの
時点であんなシーンを用意して、それを複数のヒロインに知られて
いますから、ハーレムに近い形になるのは、ある意味で当然の結果と
言えます。ただ、ハーレムに近い形をとるなら共通ルートの時点で
主人公をシナリオ上で 魅力的に描写 しておく必要がある訳ですよ。
ここを疎かにすると、人によっては 理解出来ない気持ち悪さ が発生
します。例えば「こんな主人公をヒロインはどうして好きになるのか」
と言った具合に。このゲームの主人公の場合は眼鏡男子と餌付けの
2 種類でほぼ瑞穂以外のヒロインの好感度を稼いだ訳ですが、これを
主人公の魅力的な描写 として十分だったか。ここがシナリオ上の
評価の分かれ目だと個人的には思っています。これに関して不十分だと
私は思ったので、シナリオの評価が低いです。ただ、瑞穂の個別ルート
では、主人公と瑞穂との間にある積み重ねと主人公から瑞穂に対する
思いと瑞穂から主人公へ対する想い。この辺りの描写が十分ではない
ですが、ある程度は描写されていた事に加えて、シナリオ上の疑問や
謎も強引な所はあるとは言えある程度は解消されたので、それなりに
評価はしています。後、気になったのは総評でも書いたシナリオの
緩急の下手さです。瑞穂の個別ルートのラストでの感動的とも言える
あの場面で、あんな笑いは必要ないです。確かにこのゲームの内容的に
あまり真面目になりすぎる必要はないとは思います。しかし、それでも
締めるべき所はしっかりと真面目に締めるからこそ、普段の日常での
やり取りや緩さに微笑んだり笑ったり出来るのではないかと思います。
それがシナリオ上の緩急。あるいはメリハリというものではないのかと
思います。そういう意味では牡丹の個別ルート終盤は真面目に進んだと
言えます。序盤は緩く進めて、終盤でのこのゲーム内ではそこそこ重い
話を最後まで真面目にやりとげたので、その部分に関しては評価して
います。もっとも、それを多くの人が面白く感じるかは別ですが。

グラフィック
立ち絵も含めて、ヒロインの瞳と言うか目に少し違和感を感じました。
少し目を細めたりしている所では、そこまで感じないのですが。後は
SD絵の出来は及第点ぐらいなんで、最終的にはこの点数に落ち着き
ました。私が感じた違和感が気にならないなら、もう一段上の評価に
なると思います。

音楽
オープニング曲も悪くないですけど、各ヒロイン事にエンディングの
曲を用意していたのは素直に凄いと思いますし、嬉しいですね。特に
牡丹のエンディング曲。 猫のわがまま は他のエンディング曲と比べて
頭一つ抜けた完成度の高さを見せつけてくれました。冒頭の歌詞から
牡丹の個別ルート内の内容を的確に表していましたが、特にサビの
「素直になんてなかなかなれなくて」から始まる歌詞はとても良かった
です。BGMも各ヒロインのテーマを用意したりと音楽に割と力を
入れていました。ただ 猫のわがまま 以外にもう 1 つぐらい良いと
言える曲がなかったので、この評価になりましたけど

キャラクター
一番好きなヒロインは瑞穂です。もし、キチンと個別ルートが用意
されていたなら、エリーゼの方が上だった可能性はありますけど。
瑞穂に関しては、少しずつ兄を異性として意識していく彼女の変化は
良かったと思いますし、他の 3 人のヒロイン達と違い主人公との
積み重ねがある分、主人公を好きになった理由に完全ではないですが
納得出来た所も大きいですね。どうも他のヒロイン達は共通ルートの
餌付けと霊力関係のあのシーンの影響だけで、好きになった感じが
強いので、余計にそう思います。そして肝心の主人公は、あんまり
魅力的に感じられなかったのは残念ですね。せっかく生徒会長と言う
立場がある訳ですから、それを上手く活かせばもっと魅力的に見せる
事も出来たと思うんですけどね。

Hシーン
回想シーンに糸世と牡丹が 7 つ。翼と瑞穂が 6 つ。エリーゼが
2 つ収録されています。一部本番のないシーンもありますが、この
ゲーム内でのボリュームとしては十分だと思います。また、一部の
シーンでは 3 Pも用意されています。プレイについては、放尿が
目立ちますが乳の大きさの変更と同様に、個別ルートでは選択肢で
放尿シーンの回避も出来るので、一定の配慮はされていた所は素直に
評価出来るポイントだと思います。それ以外にもア○ルやパイズリも
ありますし、貧乳と巨乳のそれぞれ違うパイズリが用意されている
ので、パイズリ好きには楽しめるのではないでしょうか?

最後に一言
ハーレム物の主人公の魅力は大切だと改めて感じた。




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