共通ルートは 主人公が場の空気を少しでも良くする為に、様々な行動を
する中で、少しずつ女子校に馴染んでいくまでを中心に描写しています。
個別ルートは、各ヒロイン達が抱える問題や心情にスポットを当てながら
主人公と一緒に問題を解決したり、乗り越えたりする所を中心に描写して
います。
良く言えば王道的で基本をしっかりと抑えている。悪く言えばありきたりで
意外性がほとんど無い。と言うのが私のシナリオの正直な感想です。ですが
登場人物の想いや心情の変化。これらを 1 つ 1 つ
丁寧に 描写する事に
よって、愛着が湧いたり、感情移入したりしやすくなると思います。これらを
丁寧に描写するのは基本的な事なんですが、この基本をおろそかにすると
シナリオにも影響が出て最悪、話が破綻したりすることもあります。この
ゲームではその基本を丁寧に描写していますので、好き嫌いは別にして
登場人物の考えを理解しやすく、話についていきやすいと言う点は、評価
出来る所だと思います。一方で捻りや意外性が少ない分。どうしても先の
展開が、ある程度この手のゲームをプレイしたことのあるプレイヤーには
想像しやすいと言うのは欠点とまで言わなくても、もう少し工夫して欲しい
点ではありますね。それから、生クリームの上に砂糖を大量にかけた様な
甘すぎるイチャラブな描写は、人によっては苦しいと思います。特に愛理の
個別ルートでは強烈でしたね。私は全然問題ないですけど。各個別ルートに
ついては、桜乃の個別ルートの妹への踏み込み方が気になりましたね。私は
どうも、ライターがどの程度まで妹との恋愛における問題を描写するかを
迷いながら書いた結果が、個別ルートでのグダグタにつながっている様に
感じました。他のヒロインの個別ルートでの桜乃の扱い方が上手いだけに
余計にそう思います。アンジェの個別ルートは、最初に書いた良く言えば
王道的で基本をしっかりと抑えている。悪く言えばありきたりで意外性が
ほとんど無い。を体現しています。アンジェと言うヒロインが好きな人には
たまらなく良いシナリオで、好きじゃない人には、眠たく感じるシナリオと
言えるのではないでしょうか。愛理の個別ルートもそれに結構近いですが
私は、少なくとも眠たく感じる事はなかったので愛理が結構好きなんだと
思います。それで、みうの個別ルートですが、これが結構ややこしいです。
ある意味、一番タイトルのシンフォニーを個別ルートの中で表現していた
様に感じました。私の中でのシンフォニーのイメージは、様々な要素が
混じって良い結果になってる
( あくまで私のイメージです) と言う感じ
なので。恋愛描写に人間関係。周りの大人に動物達。他の 3 人の個別
ルートよりも様々な要素が混じりながらも上手く組み立てたと思います。
ただ、その分どうしても他の 3 人の個別ルートと比べると言動や行動に
疑問を感じる人物が何人かいるのでその辺りで違和感を覚える人も
いると思いますが。