共通ルートでは 女装して過ごす、名門お嬢様学園生活の中で様々な
魔の手から主人公が盾となり護衛対象を守る所を中心に描写してます。
個別ルートでは 各ヒロイン達の境遇。環境などを中心に蠢く陰謀を
これまた主人公が盾となり守ったり、陰謀を打ち砕いたりしている所を
中心に描写しています。
まず主人公が幾人もの要人護衛を成功させた
新人エージェントで
成長株 と言う事を念頭において下さい。これで主人公の行動や技能に
対する不満は随分とマシになるはずです。共通ルートではそれ以外に
そこまで問題のある描写は無いです。学園生活と護衛任務。言うなれば
表の部分と裏の部分。どちらも、程よいバランスで描写されていたと
思います。個別ルートに関しては展開の雑さ。尺や描写不足と言った
問題はありますが、トータルで見れば及第点。と言える出来にはなって
いると思います。特に、雪乃や設子の個別ルートは
良作クラス と呼べる
出来ではないでしょうか。前者は雪乃が少しずつ主人公に惹かれながら
互いの距離が縮まり、女装バレのシーンから、お互いの思いを通わせて
敵対者との対決。そして決着に至るまで、ハッキリ言えば王道的な展開と
言えますが 1 つ 1 つのシーンが丁寧に描写されているので陳腐にならず
面白かったです。後者については、境遇と環境。表と裏。そして陰謀。
様々な思惑の中で主人公と設子は未来を掴み取る。と言う様な感じだと
思います。あんまり深く書き過ぎると
ネタバレ になり過ぎるので、この
ぐらいが限界ですかね。後、個人的には 恋する乙女と守護の盾 と言う
タイトルを一番良く表していたシナリオだと思います。どの個別ルートでも
十分にタイトルを良く表していましたし、制作側サイドとしては雪乃の個別
ルートがタイトルに一番ふさわしいと思っていそうですけど、個人的には
それは設子の個別ルートだと思います。後、主人公が一貫して「盾」と
言う事を意識してそうあろうとしていた事も評価しています。もしこれが
なければ点数を 1 点減点していましたね。