共通ルートは 簡単に主人公の現在までの境遇や転校先の学園の様子。
後は、これからの目標を決めたりするシーンを中心に描写しています。
攻略パートは、主人公とヒロインの交流の中で互いに惹かれ合っていく
様子を中心に描写しています。個別ルートは、恋人関係になってからの
周囲にバカップルと呼ばれる日常シーンや、各ヒロイン事の悩みなどを
中心に描写しています。
恋人関係になるまでの過程。恋人関係になってからのやり取り。どちらも
非常に丁寧 に描写しています。恋人関係になるまでの過程に関しては
主人公がアレだからこそ、ヒロイン達が興味を持ち、交流を重ねる事に
少しずつヒロインが主人公に惹かれていく。そして、とあるきっかけに
よって主人公への好意を自覚したり認識を変えたりもします。主人公の
方もヒロイン達との交流によって少しずつ、そのヒロインを好きになり
些細な反応や行動にドキッとしたりします。こう言った積み重ねを経て
告白シーンに至り、恋人関係になる。恋人関係になってからは、周りに
見られれば バカップルとも言われかねない言動や行動が目立ちますが
そんな中でもヒロインの悩みや問題を取り入れながらも、そこばかりを
中心にせずに
恋愛描写 にも最後までキチンと力を入れていましたね。
ここを私は評価したいです。どうしても恋愛描写だけだと地味になりがちで
他の要素を入れたりするんですけど、それを描写する事に重視し過ぎて
恋愛描写 が疎かになったり、誰が得をするのか分からないシリアスを
ぶち込んだりするのはね。まあ、別に他の要素を入れる事が駄目だとか
言うつもりはないですよ。シリアスだって、お話に
必要ならば ドンドン
入れてもいいと個人的には思います。シナリオの
整合性や矛盾 を
最低限カバー出来るならばですが。で、このゲームでは各ヒロインが
それぞれ抱えている問題があります。これをもっと重視してシナリオを
展開する事も出来たはずですけど、そうはせずに
恋愛描写 を中心に
話を最後まで進めた結果。印象に残ったのは「個別ルートはひたすら
イチャイチャしてた。多少は良い話もあったけど」と。これが私の正直な
個別ルートの感想です。ですが、このゲームに関してはこれで正解だと
思います。他の要素を描写し過ぎなかったからこそ、主人公とヒロインの
イチャイチャが印象に残った訳ですからね。次にシナリオで、私が気に
なった点についてですが、キャラクター同士の会話の中で、あっちでは
悪いものとして言っていた物をこっちでは、良い物として言っていたり
していると言った会話の矛盾がいくつか見られた事ですね。この辺りは
複数のシナリオライターが書いた物をキチンと統括出来ていないから
起こる物だと思います。その辺りのすり合わせは丁寧にやって欲しい
ですね。シナリオのまとめとしては、細部の雑さはあるけど、キチンと
恋愛描写 を丁寧に描写していた。といった感じですね。