共通ルートは 叶に告白するまでの過程を描き、その後、舞奈、青葉。
美也の順番で、主人公とそれぞれ距離を縮めるまでのイベントを中心に
描写しています。個別ルートはイチャラブの中に紗理奈と結莉夏以外の
5 人は共通ルートの序盤で行った「刻廻の儀」が様々な現象を発生させ
それをヒロイン達と一緒に乗り越えていく所を中心に描写しています。
最初にフォローしておくと、賛否があるジャンルを恐れずに挑戦した所は
評価したいです。後は割と不満点を中心に書きますけど、シナリオ自身は
わるくはないです
ご都合主義感 さえ我慢出来れば。では早速始めますが
そもそもジャンルが公式サイトによると 目的の女の子以外は眼中になし!
振って!振って!振りまくる!ADV なので、普通に考えると目的の
女の子以外を振りまくる内容だと想像出来るはずです。それは厳しい
言い方をすれば、目的の女の子以外を
切り捨てる と言う事です。これを
各ヒロインの個別ルートがあるタイプのエロゲで行えば余程シナリオを
上手に構成しないとプレイヤーからの反感を買う事は容易に想像出来る
はずです。私自身も、目的の女の子の個別ルートに入るまでに複数の
女の子を
切り捨てた のであまり気持ちのいいものではなかったです。
そして、目的の女の子の個別ルートも
切り捨てた 女の子の行動がやや
ご都合主義が目立ったと思います。主人公が
切り捨てた のにも関わらず
あそこまでして主人公の力になったり、物分かりが良すぎたりと。こう
言った行動はキャラクターの魅力を減少させたりもするので、それなら
もっとギスギスさせてもよかったと個人的には思います。普通に考える
なら、あまり負の感情を全面に出してギスギスさせるのは、ヒロインの
可愛さや主人公とのイチャラブを売りにしているゲームでやるものでは
ないと思いますが、ジャンルがアレですからね。もっともっと尖らせても
よかったのではないでしょうか?次に共通ルート序盤で行う「刻廻の儀」
これがシナリオに悪影響を及ぼしています。最大の問題は「刻廻の儀」の
設定やルールを厳格に定めなかったために、解釈と都合次第でどうとでも
なってしまう。これはいただけなかったです。各個別ルートでその都度
「刻廻の儀」の影響については説明されるんですが、どうにも後出し
じゃんけんのような感じがして、これもご都合主義感が目立ってしまい
あまり印象は良くありません。むしろ個別ルートで「刻廻の儀」の影響が
ほとんどなかった紗理奈と結莉夏の個別ルートの方が色々と難しい事を
考えず、彼女たちの魅力とイチャラブを存分に楽しめたので個人的には
楽しかったです。ですが、シナリオにそれまでの積み上げてきた重みや
想いが少ないので、シナリオの
中身がない と言われかねないですけど。
そして最後に
シナリオの攻略順 これがまた問題です。ルートロックの
関係上。余程特殊なプレイをしない限りは舞奈と青葉に美也と叶。この
4 人の個別ルート終了後にあの演出の後にメグリの個別ルートが解放
されるので、否が応でも期待値は上がると思います。ですが、メグルの
個別ルートが始まれば序盤で「ん」と首をかしげ中盤以降「刻廻の儀」の
謎について明らかになっても、どうにも後付け感が拭えず終盤で多少は
盛り返しますが不完全燃焼のまま終わってしまいます。個人的に叶の
個別ルートの方が
ご都合主義感 さえ我慢出来れば終盤は盛り上がりを
見せ、シナリオもまとまっていたので、どうにもメグリの個別ルートの
粗が目につきやすいんですよね。ルートロックをかけたり変に煽ったり
しなければまだ許容範囲だと思うんですけど、流石にこう言った形だと
欠点と言わざるを得ないですね。