共通ルートでは 主人公とヒロイン達との対立や和解。スクールや特別な力に
ついて、そして主人公の目的が明かされる所までを描いています。個別ルートは
様々な理由で主人公と深く関わってしまったヒロインに対して、協力をしたり
対立したり、時には自分を見失ってしまいながらも、主人公は自分の目的を
果たすために進み続ける様子を中心に描いていますね。
主人公の目的。 個別ルートによっては若干ぶれる事もありますが、これを一貫して
主人公が貫いていたのは良かったと思います。また、主人公に強力過ぎる
個性 と
インパクト を持たせるだけでなく、それに負けない程の
カッコ良さ も上手く、描写
出来ていて主人公の名に恥じない活躍ぶりでしたね。それだけでなく、全編を通して
主人公が主人公らしく活躍して、魅力溢れ出る
(変態性も溢れ出るけど) 部分を
キチンと描写しながらも、自分の信念を貫き通す。これだけで、十分に魅力的な
シナリオになっていると私は思います。更に朔の個別ルートはこれまでの謎や
前にプレイしている、エルの個別ルートでの不満点も解決した上で最終的には
キレイにまとめてくれたと思います。個人的には最後の件は若干蛇足にも感じ
ましたが、それまで、ろくな見せ場のないキャラクターにもスポットを当てて
主人公の目的にも絡ませながらまとめた点は評価しています。シナリオ上の
欠点としては、主人公の目的に力を入れ過ぎた分、他のシーンの印象が若干
薄くなっている事と、朔の個別ルートの最後の展開を考えると他のヒロインの
個別ルートがもやもやする事。この 2 点ですね。まあ、それを差し引いても
十分過ぎる出来だったとは思いますけどね。