まず、プロローグでは異世界に飛ばされ、各ヒロイン達と出会うまでを
描写しています。その後は、異世界や王様としての仕事を学びながら
各ヒロインと主人公の距離を縮め互いに好きになっていく過程を描写
しています。そして、各ハーレムルートでは、それぞれのハーレムの
テーマにあった行動や言動を中心に、主人公とヒロイン達との日常を
中心に描写しています。
まず、言いたいのはシナリオの
方向性 が取り散らかっている事です。
異世界と言う事で様々な行動に対しての理由付けが緩くなっている事も
原因の 1 つですが。簡単に言えば「どうしてこうなった」に対しての
答えが「異世界だから」そして「なんでそんな事が出来る?」と言われ
たら「魔法で何とかなった」これではシナリオの方向性が取り散らかって
しまうのも無理はないです。じゃあシナリオが酷いの?と言われれば
これまた返答に困るんですよね。これだけ自由にやりながらも笑いと
ギャグと勢いで最後まで突っ走っていくんで、この
雰囲気 が好きな
人にはサクサクとプレイ出来てしまうと思います。そのためシナリオと
しての評価に非常に困る上に、ネタバレで爆弾級の設定を持った人物が
何人もいるので書く内容にも気をつけないといけない。更に全ルート
ハーレムと言うから、もうシナリオの部分で書く内容もかなりの長文に
なった上に方向性が取り散らかってしまいそうです。なので申し訳ない
ですが、下記の
@ 全体を通して雰囲気。
A 恋愛描写。
B 5 つのハーレムルートの評価。
主にこの 3 つの内容について個人的に感じた事を書かせてもらいます。
まずは@についてです。これに関しては体験版をプレイしてもらう方が
よく分かると思いますが、勢いと笑いとギャグ。これを中心に進んで
いきますけど、ふとした所で見せるヒロインや主人公の心情や弱さ。
それをそっと包む優しさを見せたと思ったら次の瞬間には笑いが発生
していたりと。そんな感じですけど、私は嫌いじゃないですよ。ただ
個人的には、恋愛描写の比率が少なかったと感じたので、その辺りを
もう少し上手く描写して欲しかったです。Aに関しては@の部分で多少
書きましたけど、恋愛描写にもう少し尺を割いて欲しいです。具体的には
プロローグと各ハーレムルートの間の部分での各ヒロイン達との交流の
部分と各ハーレムルートの終盤の部分。この 2 点をもっと尺を割いて
丁寧に恋愛部分を描写できればかなり良くなると思います。最後にBに
ついてですが、一番笑ったのは、俺属性。一番好きなのは火属性。後の
3 つのハーレムルートは評価も個人的な好き嫌いもほとんど横一線。
総合的な評価だと火属性が一番上かなぁと思います。5 人のヒロインに
よる正妻争奪戦。若干引く描写もありましたけど、一番バランスよく
ハーレムを楽しみながら、特定のヒロインの描写も増やしながらも
最後の選択肢でプレイする人のバランスを取ったりも出来る仕様に
なっていた所も評価したいです。逆に俺属性は勢いと笑いとギャグに
特化させ過ぎて恋愛描写が雑になったり、特定のヒロインの描写が
多かったりとバランスも面では良くなかったと言わざるを得ないです。
色々と考えましたけど、やっぱり火属性が一番このゲームの目指す形の
ハーレムを実現していたと個人的に強く思います。