さて、主人公である零一君ともう 1 人。サブキャラクターのシンカーに
ついては、言いたい事が山ほどあるので、最後に回すとしてヒロインに
ついて書く事にします。個別ルートがある 4 人。三羽とましろと久遠と
アぺイリア。誰が一番好きかと聞かれると、アぺイリアと答えてしまい
ますが、零一の
彼女 としてなら久遠の方が合っていると思います。
何と言うか、アぺイリアは
娘 なんですよ。私の感覚としては。だから
アぺイリアの個別ルートでは彼女を零一の
恋人 として見ると、やっぱり
違和感が出てしまうんです。零一はその違和感を乗り越えたんですけど
私は乗り越えられなかったです。他の 3 人に関しては全員悪くなかった
ですけど、ましろの個別ルートがやっぱり印象に残っていますね。ただ
これはシナリオの構成の影響もありますが。オープニング後の病院の
アレでましろへの見方が随分と変わって、その気持ちをましろの個別
ルートまで維持していたからこそ、ましろの個別ルートでのましろの
発言の 1 つ 1 つが心に響いたんだと思います。ただ、やっぱり久遠の
方が零一との相性は良いと思いますけど。やっぱり、何と言ってもあの
零一と長年付き合ってきたからこそのやり取りや距離感は、心地よく
感じますね。基本は久遠の方がリードしていますけど、何かあったり
いざという時はそっと支えたりする零一。久遠が零一の事を良く知って
いるように、零一も久遠の事を良く知っているからこそ、あの関係性が
あり
恋人 になった後のやり取りも非常に良かったと思います。三羽に
ついては、一度作品をクリアした後にもう一度個別ルートを。出来れば
最初からプレイすれば、彼女の秘められた想いが発言の所々に出ていて
もっと好きになれると思います。最初のあのシーンさえ、ある意味では
伏線になっているんですから、初週では見落としているシーンが、多く
あると思います。次にサブヒロイン兼サブキャラクターの正円と沙羅に
ついてです。【セカンド】では協力したり戦ったりしますが、それは
彼女達にもそれぞれの強い想いがあるからこそです。沙羅のデザイアが
零一の絶剣とあそこまで打ち合えるのがその証明と言えますね。次に
久遠の父親。一 空観とブックマンについてです。前者は、様々な場面で
色々と考えさせられる役回りを担っていました。久遠の個別ルートでは
特にそれが極まっていて、読み進めていて何度もハラハラとしました。
後者については、シンカーの助手として登場し、シンカー程ではないに
しろ色々と謎の多い人物でした。彼の正体は私は全く予想出来なかった
ですけど、シナリオを読めば納得は出来ました。さて。いよいよ主人公
零一とシンカーについてですね。まずはシンカーから【セカンド】で
研究所と言うギルドのリーダーをしており、仮面で顔を隠し、本人の
正体は不明と言う謎に包まれたプレイヤーです。彼と零一は幾度となく
対立や協力を繰り返しますが、息をもつかせぬ頭脳戦やデザイアでの
戦闘の数々。本作での幾多もの名言や名シーンを生み出してきた彼と
零一の対決は見ごたえがあると同時にシンカーの凄さを表現していると
言えます。また彼の正体の考察は本当に二転三転していきます。そして
彼の正体が明かされた時。シナリオは最終局面に突入していく訳ですが
そんな中でも彼の存在感はますます増していき零一との最後の激突。
最後の最後まで魅力の溢れるキャラクターでした。では最後に主人公
零一についてです。彼は
変態です もし、彼が変態じゃないと言う方が
いたら、その人の感性が狂っています。そう思う程に彼は
変態です
ですが、ただ
変態 なだけではありません。決断力、行動力。頭の良さ。
どれをとってもずば抜けていました。アぺイリアの個別ルートの最後を
迎えるには、どれ一つとっても欠けていればあの結末には、たどり着け
なかったと自信をもって言えます。また、数々の
迷言 名言を彼は
作品中で残しています。
変態 な彼らしくエロに関係している物も多く
ありますけど、真面目な物も多いので彼の魅力を、ますます引き上げて
いると言えます。そんな彼の最大の見どころはシンカーとの最後の戦闘
シーンです。互いの力と頭脳を駆使し、状況を二転三転させながらも
自らの力を振り絞り死力を尽くしたあのシーンは、主人公とシンカーの
2人の魅力が最大限に発揮された素晴らしいシーンだったと思います。
本当に
変態 な事を除けばほとんど欠点のない素晴らしい主人公だと
思いますが、その
変態 な所があったからこそ、アぺイリアの個別
ルートのラストのあのシーンにたどり着けた事を考えるとその
変態 な
所も彼の魅力の 1 つと言えるかもしれません。