全体的なレベルは高めで

良作 と呼べる出来には十分に

達していますがそこからもう

一歩抜け出せなかったと

言うのが正直な評価です。

特にシナリオ面での世界観や

登場人物たちへの深みを上手く

描写出来なかったために理解

しにくい発言や言動がいくつか

ありましたね。ですが、その

ほかには明確な欠点と言える

所はなくグラフィックや音楽に

キャラクター。どれをとっても

及第点以上ですし、シナリオに

おいても破綻していたと言う訳

ではなく、設定や世界観を

考えればもう一段上が狙えたのに

それが出来ていなかったのが残念

というだけですからね。後は

少々気になった点として、魔法と

科学の融合と言うごった煮の

要素に最初戸惑う人がいるかも

しれないという点ぐらいです。

この辺りはオープニングまで

進められればある程度は慣れて

くると思うので欠点とまでは

言えないと思いますけど。

まとめとしては 良作 だけど

シナリオを工夫すれば

名作の背中 が見えたのに

もったいなかった。です

簡単に書くと　過去の失敗が

原因で生きる目的を失い

流されるようにとある街で

何でも屋 探偵業をしながら

生きている主人公が、一人の

少女と出会い様々な出来事に

巻き込まれていく中で空っぽ

だった毎日が色づき始める

（一部本製品パッケージ

裏より抜粋)と言った感じです。

総プレイ時間は 20 〜 25 時間

前後で、基本的に一本道で

オープニングまでが 2 時間

前後でそれから、それぞれ

各ヒロインがメインの章があり

そちらで各ヒロインを選ぶと

そのヒロインの個別ルートに

入る形です。各個別ルートは

およそ 1 時間 〜 1 時間半と

言った所です。全体の流れは

和葉→エリカ→ノア→ハル　で

各ヒロインの章となってます。

攻略順については、各ヒロインの

章の順番通りに

和葉→エリカ→ノア→ハル　で

良いと思います。特にノアや

ハルの個別ルートでは世界観に

関わる重要な設定が出てくるので

最初の方にプレイするのは

あまりオススメ出来ません。

それからハルがメインの章で

最後の選択肢でハルの個別

ルートに入らないＥＮＤが

あります。こちらは 5 分程度の

短い物で準ハルルートとでも

言うべき物があります。こちらに

ついては、ノアとハルの個別

ルートの間にプレイすればいいと

思います。

共通ルートは　オープニング

までは独特の世界観を描写

しながら一人の少女が街に

馴染み始めるまでを中心に

描写しています。それ以降は

各ヒロインの問題や悩みを

1 人ずつ描写していき、彼女に

深く介入する事を選ぶと個別

ルートに分岐します。個別

ルートではイチャイチャと

各ヒロイン達の特殊な事情を

中心に描写しています。

独特な世界観に加えて

ファンタジーと科学の融合。

消化不良を起こしそうな

組み合わせではありますが

その辺りを上手くシナリオに

組み込んで話を展開しています。

致命的な矛盾や欠陥も無かった

所は十分評価出来る所だと

思います。一方でシナリオに

深み と言うか 厚み が

足らなかったと思う所もいくつか

あります。一番そう思うのは

ハルの個別ルートでのハーヴィ

絡みのくだりですね。一応

主人公やハーヴィの過去の話で

多少はハーヴィの事は分かり

ましたが、それだけではあの

行動は正直理解出来なかった

です。少なくとも私には。この

辺りの描写はもう少し尺を割いて

描写すれば色々とシナリオに

厚みを持たせられたと思います。

後は、結構危険な場面も

あったんで、もう少し話に

緊張感を持たせてもよかった

かなと思います。ただ、あまり

殺伐としすぎると個別ルートでの

イチャイチャラブラブに影響

しそうなんで、この辺りの

バランスの調整は難しい所が

ありますけど。個人的にはこう

言った独特な世界観なら、もう

少しシリアスに振り切っても

十分面白そうだと思いましたね。

ある意味でそう言った魅力の

ある世界観だったので。

悪くはないと思います。個人的

には、恐らく塗りの関係だと

思いますが。各ヒロイン達の

一枚絵がＨシーンで、エロく

見えたのは嬉しいですね。

Ｈシーン以外の一枚絵も問題は

なかったと思います。個人的に

好きな一枚絵はエリカが髪を

結んだ状態でこちらを見ている

一枚絵とハルのＨシーン後の

主人公の上で髪をおろした状態の

一枚絵ですね。どちらの一枚絵も

普段の髪形との ギャップ で

印象に残っていると言う事も

ありますけど、普段と違う魅力を

表現していると思います。

オープニングの　JACK KEEPER　は

テンポの速い疾走感のある曲

だったのに対して、エンディングの

虹色の魔法　は、しっとりと

聞かせるタイプの曲だったと

思います。ただし、曲のテンポは

若干早めですが。ＢＧＭは

コモレビノート　と

スラムと踊る　が、割と印象に

残っています。タイトルもこの

ゲームに合っています。評価と

しては全体的に良い音楽が

揃っていたと思いますが、この

ゲームは コレ と言える曲が

無かったのが残念です。あえて

言えばオープニング曲ですが

これをそう呼ぶのには、使う

頻度や流すタイミングなどの

関係で少々難しいです。

一番好きなヒロインに関しては

ハル一択です。最後のハーヴィ

絡みの描写を見るまではエリカと

いい勝負ぐらいだったんですが。

個人的にはこの手のヒロインの

お節介と言うのは、そこまで

好きではないんですがハルの

場合。最後のハーヴィへの対応を

見て評価が変わりました。あれで

まだお節介を続けるなら多分登場

ヒロインの中では一番下の評価に

なっていたと思いますが、ああ

やって自分の負の感情を爆発

させた所でグッときました。まあ

最後までお節介を続けるなら

それはそれでブレない 1 つの

キャラクターとして完成して

いるのかもしれませんが

（好き嫌いは別として)後、個別

ルートでの和葉より犬属性を

発動している所も結構好きです。

その後の強烈なイチャイチャも

良いですけど。まあ、強烈な

イチャイチャに関しては、ハルに

限らずヒロイン全員に言える

事ですが。ノアは弱かったように

感じましたが。イチャイチャに

ついてはエリカのそれまでとの

ギャップ でエリカも結構

好きではあるんですけどね。

サブキャラクターについては

エリカの上司のオズニアや

主人公と深いつながりのある

リーザルなど変わったキャラ

クターが多いですがやっぱり

ハーヴィが良くも悪くも

目立っていましたね。私は描写

されている発言や言動だけでは

彼の心情は理解できません

でしたが、この辺りについての

細かい描写が上手に出来ていれば

最後のシーンでのくだりも、もっと

違う感情を抱けたかもしれません。

このゲームの名シーンにもなって

いた可能性もあっただけに

そこは素直に残念ですね。最後に

主人公についてですね。最初は

もっと面倒くさいタイプの

主人公かなと思っていたんですが

ハルと出会ってからは流されて

いるように見えて大事な所では

キチンと決めていますし、元々の

スペックが割と高めなので結構

頼れる所も多く、各個別ルート

では割とかっこ良く主人公を

していたと思います。

回想シーンに全ヒロイン 5 つ

収録されています。一部、本番が

無い物もありますが、2 回戦が

ある物もありますし、尺は十分に

あると思います。また、衣装も

ナース服と魔女服にドレス。

プレイもアナルにパイズリや

玩具と中々頑張っていたと

思います。青姦もありましたし。

個人的にはハルが思っていた

以上にむっつりだったので

良かったです。

もう一歩何かあればもっと

オススメ出来るゲーム

だったんですが。