タイトル名
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メーカー、ブランド名
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総プレイ時間
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この大空に
翼をひろげて
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PULLTOP
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30 〜 35 時間
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シナリオ
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グラフィック
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音楽
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B(22/30)
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A(16/20)
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B+(15/20)
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キャラクター
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総合点数
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個人的評価
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A(24/30)
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B+(77)
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B
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初めに(前書き)
今回のレビューは、やや
ネタバレに近い書き方が
あります。勿論、致命的な
ネタバレはしていないつもり
です。ただ、私が書いた他の
レビューと比べると多少多め
だと思います。その辺りの事を
理解された上で、納得された
方のみ読んでいただければ
幸いです。
総評
グライダーで空を飛ぶ事に青春を
懸けた少年少女達の物語。と
言うのが、このゲームの説明
として一番しっくりきますね。
高いレベルのグラフィックに加え
優しく穏やかな音楽に魅力的な
キャラクター達。シナリオで
描かれる爽やかな青春。欲を
言えば特定の個別ルートの
シナリオさえもっと良ければ
名作 も見えてくるだけの
ポテンシャルを十分にもって
いたと思います。それだけに
そのポテンシャルを活かし
きれなかったのは残念ですね。
現状でも爽やかな青春純愛物語と
して見れば 良作 の範囲に
入る……と言いたい所ですが
そう呼ぶのに支障のある個別
ルートがあるので素直にはそう
呼びにくいです。私の感情を
抜きにすればそう呼んでも良い
総合力はあるとは思いますが。
あらすじとプレイについて
簡単に書くと 夢を失い故郷に
帰ってきた主人公が、1 人の
少女と一緒に空を飛んでいる
グライダーを見つけ空に憧れを
抱きながらグライダーで空を飛ぶ
ソアリング部を立て直していく
(一部公式ホームページより
抜粋)と言った感じで話は
進んでいきます。
総プレイ時間は 30 〜 35 時間
ぐらいですが、プロローグとでも
言うべき部分を一度見た後に
カットすれば、10時間ぐらいは
プレイ時間を短縮出来ると思い
ます。ゲームの流れとしては
プロローグとでも言うべき部分が
3 時間前後。そしてその後、共通
ルートが 2 時間前後で、その後
個別ルートに入ります。天音のみ
共通ルートなしで、いきなり個別
ルートに入る形になります。各
個別ルートは 2 時間前後で
小鳥と天音は 1 時間ぐらい長く
亜紗と依瑠は 30 分ぐらい短い
ですね。攻略順についてですが
ルートロックがあって、最初は
小鳥あげは、亜紗、の 3 人の
個別ルートにしか入れません。
小鳥の個別ルートをクリアすれば
天音の個別ルートが、亜紗の個別
ルートをクリアすれば依瑠の個別
ルートのロックが解放されます。
これを踏まえて私のオススメの
攻略順は 亜紗→依瑠→あげは
そして 小鳥→天音 ですね。
理由としては私のお気に入りの
個別ルートを後に回すとこう
なります。特に天音の個別
ルートは、それまでの謎や疑問が
次々と明らかになるので
基本的には 最後 にした方が
良いです。後はどうとでもなる
とは思いますが、依瑠の個別
ルートについてはサッサと
クリアした方がいいです。と
言うか私は未だにこれは依瑠の
個別ルートとは認めてないです
けどね。その辺りはシナリオの
方で詳しく書きますが。
シナリオ
共通ルートでは 空に魅せられ
空に憧れる。その中で学園の
ソアリング部とグライダーを
知り、1 つの目標に向かって
全力で突き進んで行くのを描写
しています。個別ルートでは
各ヒロイン達が抱える問題と
主人公が向き合って様々な困難を
乗り越えながら互いに成長して
いき 1 つの目標を達成しようと
頑張ると言った感じですかね。
プロローグや共通ルートで
現実的に本当に出来るのか
どうかは別としてグライダーに
関する説明や解説をしているので
この手の知識に疎い私でも内容を
理解しやすかったですね。それ
以外でも、大きな目標に向かって
部活の仲間達と一緒に頑張る少年
少女達は爽やかと言うか
まぶしすぎる程に青春を謳歌して
いましたね。例え目標を達成
できなくても、そこまでに
頑張ってきたことや努力した事は
決して無駄な事ではないと個人的
には思いますし、そう思わせて
くれる様なシナリオだったと思い
ます。それぞれの個別ルートに
ついては、グライダー
ソアリング部、ヒロインとの
関係に加え小鳥の個別ルートでは
家族。天音の個別ルートでは
イスカ。と言った複雑な関係も
丁寧に描写しながらもキレイに
まとめていたと思います。正直
小鳥と天音の個別ルートと
プロローグと共通ルートだけなら
A か、場合によっては A+ に
するか悩むぐらいの評価になって
いましたね。シナリオに関しては。
それが B の評価になった原因の
7 割は依瑠の個別ルートですが。
いや、そもそもあれは、依瑠の
個別ルートと呼んではいけない
物です。私は認めません。だって
公式サイトで 清々しくて
甘酸っぱい青春ラブコメ と
言っておきながら あの展開 は
無いでしょ。その問題さえ
なければ、恐らく一段上の評価を
シナリオではしていたでしょう。
なぜなら、ソアリング部や
グライダーの描写は、亜紗の
個別ルートよりも良く出来て
いましたからね。亜紗の個別
ルートは主人公と亜紗の関係に
重点を置き過ぎて、その描写が
雑になっていましたからね。
ここは反省点だと思います。
最後にあげはの個別ルートに
ついてですね。これは正直評価が
難しいですね。グライダーや
ソアリング部の描写は十分
ですけど恋愛描写の方がね。
ネタバレ を避けて書くと
あげはの嘘を許容出来るか?
ここがポイントになって来ます。
それが気にならないなら、小鳥や
天音の個別ルートに近い評価に
なると思います。
グラフィック
全体的なレベルは高いと
思います。一枚絵やSD絵も
良い出来と言えます。
グライダーのシーンの一部に
CGが使われていましたけど
これについては及第点と言った所
でしょうか。オープニングの
演出についても凝っていて
良かったと思います。私のお気に
入りの一枚絵はグライダーの前で
主人公とヒロイン達が集まって
いる集合写真と主人公と小鳥が
自転車に 2 人乗りしている
一枚絵ですね。特に後者は男が
学生時代にやってみたい夢の
1 つではないでしょうか。
(叶えられた人はどれぐらい
いるんでしょうかね)
音楽
優しく穏やかな音楽が多いですが
大空へ挑む時に流れる
Open the Wind やオープニングの
Precious Wing の様な曲も中々
良かったと思います。優しく
穏やかなBGMなら
dreamin,little bird や
Secret Gardens などは
良かったと思います。音楽自体は
それぞれの場面に合わせた曲を
用意して、それを上手く使えて
いたのではないでしょうか。
キャラクター
ヒロインに関しては、小鳥が一番
好きですね。黒髪ロングの清楚で
儚げな印象からの ギャップ に
やられました。何と言うか、もう
可愛すぎましたね 他の
ヒロインに関しても
ギャップ が割と目立ち
ましたね。例えば、あげはの
普段はサバサバしていて主人公の
親友の様な感じですけど、ふと
した瞬間に見せる女の子な部分や
天音の普段はマイペースで天然な
所もありますが集中し始めると
キリッとしたカッコイイ表情を
見せる所などがそうですね。
サブキャラクターに関しては
主人公のお兄さん的な幼馴染の
あんちゃんこと五十嵐達也や
ヒロインの 1 人あげはの妹で
主人公が妹のように可愛がって
いる、姫城ほたる。主人公の
住んでいる寮の住人で、主人公に
対して弟のように接する時雨
佳奈子など個性的で魅力的な
人達がたくさんいます。その
中でも私が一番好きなのは生徒
会委員の雲居朱莉です。真面目な
努力家で融通の利かない人物の
ように見えますけど、本当は
とても優しくて、影で主人公達の
事を心配してくれたり、助言や
サポートもしてくれます。最後に
主人公についてですが、純粋に
顔がカッコイイです。かつては
自転車に魅せられてのめり
込んでいたから気づかなかった
だけで、普通はあれだけ運動が
出来て、料理も得意で、周りへの
気遣いも出来て、行動力もあれば
モテモテでもおかしくないと
思うんですけどね。小鳥の王子様
発言も決して過大評価ではないと
思います。特に小鳥の個別ルート
ではクライマックスに小鳥を
追いかけるあのシーンは
痺れましたね。これだけの
スペックを持っていれば
あれだけの学園生活を送るのにも
納得出来ますね。
Hシーン
回想シーンに、小鳥とあげはと
天音が 4 つで、亜紗と依瑠が
2 つ。それともう 1 つ収録
されてます。ただ、小鳥と天音は
足コキとフェラだけで 1 つ
シーンを使っているので実質
3 つですね。プレイについては
他にパイズリとア○ルと放尿と
軽い飲尿があるぐらいです。
この手のゲームにしては、結構
Hシーンは頑張っている方だと
思います。だた、声を大にして
言いたいのは放尿は良くても
飲尿はダメと言う人もいるので
その 配慮 をもう少しして
欲しかったですね。
最後に一言
眩しすぎる青春を見せつけ
られると色々と考えさせられる。
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