タイトル名
|
メーカー、ブランド名
|
総プレイ時間
|
保健室のセンセーと
シャボン玉中毒の助手
|
Citrus
|
5 〜 10 時間
|
シナリオ
|
グラフィック
|
音楽
|
B+(23/30)
|
B+(15/20)
|
B+(15/20)
|
キャラクター
|
総合点数
|
個人的評価
|
A(24/30)
|
B+(77)
|
B+
|
総評
ざっくり言えばファンタジー要素の
ある軽めな死生観の話をロリ
ヒロイン 1 人のフルプライスでは
ないというゲームです。世界観や
設定を考えれば、もっと話の規模を
大きくする事も出来たはずですが
主人公とシロバナを中心に描写
したために短いながらも綺麗に
まとまった印象を受けました。まあ
一部引っ掛かった描写もなかった
訳ではないですが、シナリオに
関しては及第点以上の出来だと
言えまね。グラフィック面はロリの
描写が目立ちますが、全体的に
綺麗で優しい感じがシナリオと
上手く調和していると思います。
音楽についても大きな問題はなく
キャラクターでもヒロインを
シロバナに絞った分の尺を上手く
調整して登場人物の感情や心情の
描写が出来た分、考えや想いを理解
しやすくなっていると思います。
まあ、こちらは一長一短ですが。
全体的な評価は、高めですが
個人的にラストの展開と一部の
描写がどうしても気になったので
個人的評価を B+ にしてますが
それがなければ A でもよかった
かなと思えるゲームではあります
ので、冒頭 2 行の内容に問題が
無ければおススメ出来るゲーム
ではありますね。
あらすじとプレイについて
かなりざっくりまとめると 俗に
言う幽霊を成仏させる事を生業と
している送り人と呼ばれる存在。
主人公は送り人として自らの
目的のために相棒のシロバナと
共に旅をしている。そんな中
とある理由で彩香町と呼ばれる
町で臨時の養護教諭として働く
事になる。その経験は主人公と
シロバナにどんな変化をもたらし
どのような決断をするのだろうか…
(一部公式サイトより抜粋)
総プレイ時間は 5 〜 10 時間で
選択肢のない完全な一本道と
なっています。また、公式サイトに
簡単な用語集があるので、そちらを
見ておくと、ゲームの内容が
スムーズに入って来ると思います。
シナリオ
あらすじでも少し書きましたけど
完全な一本道で話の流れとしては
送り人や幽霊に加えて主人公と
シロバナとの関係の説明を兼ねた
プロローグ。主人公の目的を達成
しようとする中での様々な存在と
交流する事で考え方や気持ちの
変化を描写していく辺りが中盤。
そして最後に主人公とシロバナを
待ち受ける結末へと至る描写が
終盤…というのががシナリオの
全体的な流れです。
そうですね…私自身は、終盤の
一部の設定や結末に少し文句を
いいたいですけど、お話としては
綺麗にまとまっていました。ただ
やや 力技 で押し切った部分が
あるのでそこは少し残念です。
詳しい事は ネタバレ になるので
書けませんが、それを 簡単に 許容
すると送り人の存在があやふやに
なってお話の軸がブレてしまう
危険性があります。その点を
考慮してシナリオはこの評価に
しましたが、その部分が気に
ならない人ならもう一段上の
評価になりますね。後は、総評
でも書きましたがヒロインを
シロバナ 1 人だけにした事で
主人公とシロバナの魅力を引き
出せた所は評価しています。
どうしても複数ヒロインにすると
共通ルートで個別ルートの伏線や
他ヒロインとの交流を多く描写
する必要があります。そして
そこに尺を取られると、送り人や
幽霊関係といったこのゲームの
重要な部分の描写が雑になる
可能性があります。ましてや
フルプライスでないゲームは
潤沢な尺がある訳ではないです
からね。最後に少し気になった
部分を書いておきます。それは
中盤でいよいよ主人公の目的が
大きく前進する。と言う辺りから
終盤に入るまでの主人公の葛藤や
心情の描写です、ここは中だるみ
していたように、私は感じて
いました。個人的にもう少し
主人公の心情の描写を増やして
悩んでいる感じを出した方が
良いと思いますが、あんまり
くどく描写しても、それはそれで
ダレる気がします。バランスが
難しそうですがそういった部分
まで上手に描写出来てこそ
シナリオで高い評価をされるん
でしょうね。
グラフィック
基本的にシロバナの一枚絵が多い
のでロリ絵の一枚絵の印象が強く
なりがちです。まあ、クオリティー
そのものは高いので評価としては
悪くないと思います。一枚絵の中で
私が一番好きなのはエンディングの
曲が流れる前の主人公とシロバナが
手を繋いでいる一枚絵ですね。
2 人の会話が進む度に一枚絵も
変化していくのは、ありきたり
ですがやっぱり良かったですし
印象にも残っていますね。
音楽
オープニング曲とエンディング曲
どちらも良かったんですけど
どうしても最後のあの歌には
勝てませんよ。インパクト が
凄まじいですからね。まあ、あの
歌の意味は所説あるみたいなんで
正確な事はいえませんけど、この
ゲームだからこそ響く所があると
私は思います。とはいえ、これを
評価対象にするのはちょっと反則
気味なんで、少し抑えた評価に
しています。
キャラクター
はい。キャラクターについてですが
ヒロインがシロバナ 1 人なので
どうしても彼女の話が中心になる
ので後に回します。そんな訳で
先にサブキャラクター達の事に
ついて書きます。まずは山代から
ですね。いやー、彼は初登場時や
設定からは主人公とシロバナの
大きな敵になると思ったのですが
その予想を半分以上裏切っていい
感じの立ち位置に収まりましたね。
個人的には、もう少しだけ彼の
描写に尺を割いて欲しかった所
ではあります。とはいえ現状でも
彼の矜持や考え方が主人公に
与えた影響も少なくないと思い
ますね。そう言った意味でも良い
サブキャラクターでした。後は
そうですね… 1 人書きたいキャラ
クターがいるんですが、こちらは
ネタバレ が強めなんであんまり
詳しく書けないんですよね。
書けるギリギリのラインで書くと
彼女の存在と結末はある程度
予想はついていましたが、そこに
至るまでの過程で様々な想いを
抱き、時には優柔不断と罵られ
私個人も「ちょっと、問題を
先送りにしすぎかな…」と思い
ながらも、たどり着いた結末。
お互いの気持ちは本当に通じ
合っていたかどうかは少し疑問は
残りましたが、それでもあの
笑顔 は嘘ではなかったと思い
たいです。さて、それ以外にも
魅力的なキャラクター達も沢山
います。主人公が拠点にして
いる民泊の仲居であり、臨時の
養護教諭として働く学園の生徒で
ある双子の瑞海と咲羽。特に
中盤で瑞海にスポットが当たった
時の彼女の覚悟。そんな彼女の
心の内を直ぐ理解して声を上げた
咲羽のシーンは良かったですし
学園の生徒会長で普段はだらっと
しているが、時折見せる頼りがいが
ある所や鋭い視線が印象的な鈴も
良かったです。特に彼女がとある
決断をして生徒会長として演説
する所とその後のシーンは彼女の
魅力が存分に描写されていますね。
それから七菜やゆかにオトヒメ
辺りも魅力的だったのでその話も
書きたい所ですが ネタバレ が
多くなりがちなんで、今回は諦めて
主人公やシロバナについて書いて
いきます。まずは主人公について
ですが、彼は彼なりの覚悟と
目的を持って送り人になり彩香町
での様々な騒動を経て、成長して
いく訳ですが、それを差し引いても
中盤の葛藤は少しだけ思う所が
あります。まあ、それでも答えを
出してキチンと向き合った所は
評価出来ると思いますけどね。
そして最後にシロバナです。
いや…改めて考えると難しい
ですね。魂人になる前の過去。
そして彼女の心残り。様々な
想いを抱え、文句を言いながらも
主人公にそっと寄り添う姿は
まさしく相棒と呼ぶに相応しい
です。彼女の主人公に対する
恋心は序盤から十分に感じ取れ
ますが実際は色々と複雑です。
その辺りは最後までプレイすれば
おおよそ理解出来ます。個人的
には、何だかんだ言われても
エンディング曲が流れるまでの
手を繋いで歩くシーンは本当に
良かった です。ある程度わかり
きっていた事ではありますが
それでも良かったと言い切れる
だけの良いシーンでしたね。
だからこそエンディング曲後の
流れは 個人的に 不満があるの
ですけどね。ただ、客観的に
見れば悪くはないと思うんで
判断が難しいんですよね。さらに
ここはかなりの ネタバレ シーン
なので詳細も書けない所が辛い
です。ただ、それでもシロバナと
いうキャラクターは間違いなく
魅力的なヒロインではありました。
キャラクター全体の評価は高め
ですけど、この尺の中で登場人物を
このレベルまで魅力的に描写
出来ているゲームは多くは無いと
思いますので、悩まずにこの評価に
しています。
Hシーン
回想シーンに シロバナ 7 回のみ
という構成は潔くて個人的に気に
入っています。プレイはそこまで
変わったものはなかったですが
疑似的なお医者さんごっこからの
オ○二―への流れは中々良かった
のではないかと思います。後は
個人的にロリの放○はやっぱり
いいですね。特にシロバナは
普段の態度から想像出来なくなる
ほど弱弱しい声になる辺りはこの
ゲームのHシーンの中で一番気に
いっています。ただ私はロリコン
じゃない (と思ってる) ので
全体的に見るとそこまで響いては
いませんけどね。
最後に一言
別ヒロインルートのゲームも
ありますけど、当分はプレイ
しないと思います。
このレビューに関することは
こちらのweb拍手からどうぞ。
Copyright © 2016 心と幻をこえて All rights reserved.
|
|
|