タイトル名
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メーカー、ブランド名
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総プレイ時間
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紅月ゆれる恋あかり
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CRYSTALiA
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25 時間前後
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シナリオ
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グラフィック
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音楽
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B+(23/30)
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B+(15/20)
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B+(15/20)
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キャラクター
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総合点数
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個人的評価
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A(24/30)
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B+(77)
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B+
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初めに(前書き)
今回はめくいろシリーズ(Project
"KATANA"シリーズ) の紅月ゆれる
恋あかり のレビューとなって
います。また 絆きらめく恋いろは
(以降は前々作と表記)やその
ファンディスクの 絆きらめく
恋いろは 椿恋歌 (以降は前々作
ファンディスクと表記)と 白刃
きらめく恋しらべ (以降は前作と
表記)の内容に一部触れています。
一応その 3 作品のシナリオの
致命的な ネタバレ は書かない
ようにしていますが、少しの
ネタバレ も嫌だという方は
このまま戻ってください。また
今回は体験版でプレイ出来る
部分については書いていますので
そちらを見たくない人もこのまま
戻って下さい。
総評
出来はいいけどもやもやする が
このゲームの正直な感想ですね。
シナリオ面では前作と比較に
ならないぐらい共通ルートの
完成度は 高い ですが、個別
ルートの方に問題があります。
これについてはシナリオの方で
詳しく書きます。グラフィックは
多少気にな部分はあるものの
及第点以上だと思いますし音楽も
前々作のオープニング曲と勝負が
出来るレベルといえます。そして
キャラクターについては個別ルート
で多少問題がありますが、十二分に
魅力的な描写が多くて満足して
います。まとめると個別ルートの
出来が引っ掛かっただけで、後は
高水準でまとまっていたと言える
ゲームだと思います。だからこそ
その部分が引っ掛かってもやもして
しまうのですけどね。
あらすじとプレイについて
ざっくりまとめると 近未来の
学園都市で天呪という精神的な
力を物理的な力へと変える能力を
取り入れた剣道の亜種。刃道を
学ぶ学園を舞台に境遇や性格が
全く違う 2 人の少女が学園最強の
刀杜禰宜の称号を目指す…と
いった感じですかね。
総プレイ時間はおよそ 25 時間
ですが「共通ルート」から「個別
ルート」に入る形でなく一本道の
長編ストーリーが楽しめる話
(以降、本編と表記)が従来の
共通ルートで、その話が終わった
後にタイトル画面から選択する
形で各ヒロインとのイチャラブを
描写したエピソードを見られる形。
これが従来の個別ルートのような
物だと考えて下さい。総プレイ
時間の内訳として一本道の方は
7 時間前後でヒロインとの
イチャラブエピソードは短く
Hシーンを除けば 30 分も
ないですね。攻略順…と呼べる
ような物もなくあえて言えば
ヒロインとのイチャラブ
エピソードを誰から見るか
というぐらいですが、こちらも
基本的には自由でいいと思います。
一応。注意する事として本編中に
Hシーンが開放される場合が
あるのですが、ヒロインとの
イチャラブエピソードを見て
から閲覧した方が個人的には
いいかなと思います。
シナリオ
個別ルートにあたるヒロインとの
イチャラブエピソードに問題が
あります。それは尺が 短い 事
です。あの尺で十分なイチャラブ
エピソードを描写する事がそもそも
難しいですね。最低倍ぐらいの尺が
あれば何とかなったと思いますが。
それ以外だとHシーンを用意する
人物の選定が謎という事ぐらい
しか大きな問題はないと思います。
特に本編の完成度は高いですし
このサイトで A 評価は出来ます
本作は前々作で評価された刃道を
純粋なスポ根物として昇華させた
形です。そして、個人的に評価
したいのは朱雀院 紅葉と風嶺
雪月花の関係性の変化ですかね。
序盤こそ雪月花の絡みにを嫌がる
紅葉でしたが同じクラスで主人公
である先生から学び、成長して
互いの目標や夢をかけて真剣に
戦う 2 人。そしてそんな 2 人の
バックボーンがキチンと描写されて
いるからこそ熱く激しい戦闘は見て
面白かったです。また、それ以外の
ヒロインやサブキャラクター達の
過去や想いの描写もそれなりに
出来ていましたし納得出来るかは
どうかは別として行動や言動が
割と理解しやすい所も評価出来る
ポイントですね。そんな感じで
本編は十分評価していますが
やっぱりイチャラブエピソードの
方は良い評価は出来ませんね。
総評でも書きましたけど、エロゲに
おいて個別ルート。もっと言えば
ヒロインとの恋愛描写はとても
大切な部分です。その部分に高い
評価は出来ませんが本編…もっと
言えば共通ルートの部分は良かった
ので余計にもやもやしますね。
結局の所はエロゲのどの部分を
重視するか…それによってプレイ
する人のシナリオの部分の評価が
大きく変わるゲームと言えますね。
グラフィック
個人的には前々作や前作と比較
すると本作の一枚絵が少し
ぼやけている感じがしますが
単独で見た場合はそこまで
違和感はないと思います。多分
塗り…というか色彩の印象
ですかね?後は刀の動かし方や
斬撃の描写は前々作や前作よりも
良くなっています。一枚絵に
関しては、紅葉のイチャラブ
エピソードのラストで表示される
一枚絵が印象に残っていますね。
あの少し照れた紅葉はやっぱり
破壊力が高いと思います。後は
涙 の描写の印象的ですね。特に
雪月花の涙は普段の彼女からは想像
出来なかったのでインパクトが
強かったです。
音楽
オープニング曲の 紅ノ刃 。
エンディング曲の BEL:EVE は
どちらも良い曲ですが、特に
紅ノ刃 は前々作のオープニング
曲の 可憐雪月花 に勝てると
までは言いませんが勝負出来る
クオリティーですね、特にサビの
部分の「叫べ。心の声。さらけ
出して、涙を捨てて明日を切れ」
の部分は誰の心を表しているかを
考えると歌詞の重みを感じますね。
BGM は 星霜流水 が印象に残って
いますね。は和と切なさの融合と
でもいうような感じでこれが
流れたシーンでの彼女の心情を
よく表現していたと思います。
キャラクター
さて。一番好きなヒロインは紅葉
ですかね。その下に雪月花と旭が
同列で少し離れて梨々夢の順番
です。別に梨々夢が嫌いなわけ
ではないですがシナリオ面での
描写の不遇で好きになれる機会が
少なかったのが響いた気がします。
どうしても本編では、紅葉と
雪月花の対決が主軸になって
いますからね。一方で旭はそんな
中でも見どころと見せ場がいくつか
あり、特に様々な想いを背負って
自分自身を限界まで追い込んで
格上に挑む場面での二転三転した
刀道の試合は試合中だけでなく
その後も含めて旭の心情と想いを
感じられてとても良かったです。
また、雪月花は序盤こそ紅葉に
面倒な人と思われていますが
そんな彼女とも仲良くなれる
雪月花の善良で真っすぐな性格は
見ていて気持ち良かったですし
彼女なりの信念と想いの描写も
上手でした、そんな雪月花の
ラストバトルで対戦相手に対して
感情をぶつけるシーンも雪月花と
いうキャラクターの全てを出した
場面でとても良かったです。さて
そんな中で私が一番好きだと言った
紅葉ですがやっぱり ギャップ
ですね。彼女の魅力は。序盤の
お酒の件からのネコ被りを辞めた
所もそうですが、グラフィック
でも書いたイチャラブエピソードの
ラストで見せた照れは、これこそ
ギャップ の典型的な王道ながら
破壊力 が高かったです。そして
そんなヒロイン達に負けないぐらい
主人公も良かったんですよね。
作中でも屈指の実力者でありながら
優しさと熱血を併せ持った人物
です。ただ根底には自分自身の
経験と体験があるからこそです。
ここの描写がキチンとされて
いたので、言動に納得出来た
所も評価しています。さて、ここ
まで良い所が多かったですが
サブキャラクターに少し問題が
あります。それは賛否が分かれる
人物がいるんですよね。あまり
詳しく描写すると ネタバレ に
なるのですが、経緯やバック
ボーンは理解出来る所もあるの
ですが一部の言動に共感出来ずに
不快になる発言があってあんまり
いい気持ちになれないんですよね。
まあ、そこまで出番が多くない
ので気にならない場合もあります
けどね。キャラクターの総評と
しては主人公、ヒロイン共に
かなりの高評価ですが一部の
サブキャラクターの発言で少し
評価が下がった感じですね。
Hシーン
回想シーンに雪月花が 4 回。
紅葉と旭と梨々夢が 3 回。後
それ以外に 3 回収録されて
います。ただ、メインヒロイン
4 人は一部短かったり本番が
なかったりするので、実質的に
各ヒロイン 2 回半ぐらいに
考えた方がいいです。プレイに
ついてもそこまで変わったものも
はなく前々作や前作と比較すると
エロさや実用性は下がっていると
個人的には思います。ただ、私は
それよりもそれ以外の 3 回の
シーンの方が問題だと感じて
います。というよりもシナリオ
でも書きましたが、人選が謎
なんですよね。個人的に絶対
あるはずと思っていたキャラ
クターになくて何でこのキャラ
クターにあるの?と本気で思い
ました。一応 ネタバレ 扱いと
して、人物名はあえて出しませんが
私も思いはプレイした人ならきっと
共感してもらえるはずです。
最後に一言
まだ可愛げはありますけどやっぱり
都子は都子ですね。
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