タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
Sugar*Style    SMEE   20 時間前後  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B+(23/30)    B+(15/20)    (16/20)    (24/30)    B+(78)    B+   

総評
ゲームとしては、流石の出来と言えると思います。グラフィック、シナリオ
 
共に及第点以上で、キャラクターと音楽は優れた出来と言えますね。後は
 
もうひと押し何かあれば、総合点数で 80 点の大台にも乗せられたんですが
 
その辺りで突き抜けられなかったのが少々残念ですね。特にキャラクターが
 
ヒロインや主人公は十分魅力的でしたけど、サブキャラクターが、もう少し
 
魅力的に見せられればもう少し高い評価ができただけに残念ですね。後は
 
主人公もヒロインも随分と個性的なので、その辺りも人によっての賛否が
 
分かれそうな気がします。ただそれらを加味しても十分に 良作 と呼べる
 
出来ではあると思います。

あらすじとプレイについて
ざっくり書くと、環境や両親など色々と振り回されてこれまでを生きてきた
 
主人公(名前変更可能)が地方の専門学校に進学して半女子寮に入寮する
 
事になり、トラブルに巻き込まれながらも、キチガイ一歩手前の粘着力と
 
持ち前の行動力で青春を謳歌するために頑張る と言った感じですね。
 

共通ルートは定義が少々難しいですが、共通部分は 2 時間 〜 2 時間半で
 
個別ルートも同じぐらいと思ってもらえばいいです。また、主人公が住む
 
寮での選んだ役割の描写や、各ヒロイン達の部屋を漁るシーンでの描写を
 
含めていないのでそれを含めると総プレイ時間は 20 時間前後と言った所
 
です。各ヒロイン達の攻略順については、特に自由で良いと思います。
 
私は 晴→真央→かなめ→初楓 の順番でクリアしましたけど特に問題は
 
無かったです。なので、どうしてもオススメを書くとなるとこの順番に
 
なりますかね。

シナリオ
共通ルートは 選択したヒロインと役割と共通部分を繰り返しながら話が
 
進んでいき、友人、気になる異性と少しずつ互いを意識していき、恋人
 
関係になるまでを描写しています。個別ルートでは それぞれの過去や
 
新たな一面。そして深まる互いの関係を中心に描写しています。
 

同じ寮に住むという事によるヒロイン同士のやり取りや会話は賑やかで
 
良かったと思いますし、個別ルートに入ってからの主人公とヒロインに
 
よるイチャイチャに突っ込みを入れる別のヒロインと言うのも個人的に
 
悪くはないと思います。 ヒロイン同士の賑やかな交流 と言うのも、この
 
ゲームの 1 つの魅力です。主人公とヒロインだけでなくヒロイン同士の
 
少しずつ仲良くなっていく過程も描写しているのも、このゲームの特徴
 
ですね。体験版の時点で少し気になっていた下ネタの多さと、主人公の
 
魅力の描写も個人的には許容範囲ではありますけど、この辺りは多少
 
気になる人もいそうですね。ただ、主人公の魅力については、晴の個別
 
ルートが一番良かったと思います。この個別ルートで主人公はあくまで
 
晴をサポートする事に徹していて、それまでよりは多少真面目に行動を
 
しています。この辺りの描写のバランスが私の感覚と上手くマッチして
 
読んでいて楽しかったです。他の 3 人の個別ルートでも下ネタの多さは
 
ともかくとして、ヒロイン達の心情や魅力。主人公の行動や魅力と言った
 
部分については及第点以上の出来と言えると思います。少し気になった
 
点は各エピソード事の笑いのツボとサブキャラクターの扱い方ですね。
 
前者はシナリオライターの描く描写と上手く共感出来ないとどうしても
 
しらけてしまう所です。体験版の時点でも若干その傾向はありましたが
 
「これは流石にないだろう」と思うシーンが、いくつかありましたね。
 
この辺りはシナリオライターとの相性の問題でもありますので、私の
 
感受性の問題ですが、後者に関しては、プレイした多くの人に共感して
 
もらえると思います。今回は、男性のサブキャラクターとしてピロシと
 
晃と言う 2 人のサブキャラクターが登場しますけど、この 2 人の役割が
 
どうにも「いるの?」と思ってしまうんですよね。もし男性的な視点が
 
欲しいだけなら、そこらのモブキャラにでもさせておければいいですし
 
主人公とヒロインの関係性に茶々を入れるだけなら、他のヒロイン達が
 
既に寮で散々やっていますからね。出番がそこそこあるだけに必要性が
 
どうしても感じられないんですよね。例えばうらやましがりながらも
 
一応は祝福するとか。悩んでいる主人公の背中をグッと押すと言った
 
そういうような描写があってもいいと思うんですけどね(一応それに
 
近い描写はありますけどアレはそう呼べる程の描写じゃないので)その
 
辺りも上手く描写出来ていれば、シナリオだけでなくキャラクターの
 
評価も上がると思うんですけどね。最後にこのゲーム独自のシステムの
 
役割セレクトとルームアクションについて書いて終わりにします。まず
 
前者についてですが、選んだ役割によって共通部分で、その役割による
 
ちょっとしたエピソードが追加されます。こちらは合ってもなくても
 
どちらでもいいかなと私は感じました。ただ、一部は面白い話もあった
 
のでマイナスにはなっていないと思います。後者はヒロインの部屋を
 
物色すると言う話なんですが、こちらは恋人関係になる前となった後と
 
二つのバージョンがありその違いを楽しめるだけでなく、プレイヤー
 
自身で物色する度合いを選べると言った配慮もあり、これについては
 
私は割と良いと思っています。二つのバージョンの違いを楽しんだり
 
ヒロイン達の以外な一面を垣間見たりとヒロイン達を良く知るのにも
 
一役買っていたと思います。

グラフィック
悪くはないと思います。個人的にはあごのとがり具合が若干気になりますが
 
誤差の範囲内だと思います。立ち絵での表情の変化も豊富で特に死んだ魚の
 
様な目でこちらに向けられたヒロインの視線は人によっては快感を覚えるかも
 
しれませんね。私のお気に入り一枚絵はHシーンで髪をおろしている晴の
 
一枚絵になりますかね。と言うかこのゲームではピロートーク時の一枚絵の
 
ヒロイン達が本当に良い表情をしているんですよね。そう言った一枚絵を
 
通常の場面でもっと増やして欲しかったです。後は晴のツインテール時の
 
一枚絵が(私はロリコンじゃないですけど)可愛かったです。晴のイメージが
 
ポニーテールで固定されているからこそ他の髪形をしているとイメージが
 
変わって可愛く見えるという事もあると思いますけど。

音楽
オープニング曲の  Day before Memory は 〜 musicbox 〜 バージョンや
 
〜 lrstr umental 〜 バージョンと言ったアレンジも含めて割と多めに
 
流れますが、ゆったりとした曲調でしっかりと聞かせるタイプの曲なので
 
エンディング曲のような印象を受けました。逆にエンディング曲でもある
 
happy opening は割とアップテンポで上げていく感じの曲なのでどうしても
 
オープニング曲のような印象を受けました。オープニング曲はアレンジを
 
含めて効果的な場面で流れていたので、印象に残ると共に良い曲だったと
 
思います。BGMだと 些細な変化 と 温かな雨 が印象に残っています。
 
特に後者はかなめの母親とのシーンで流れていましたけど、これを流す
 
シーンを良く理解しているなと感心しました。全体的に音楽のレベルは
 
高い方だと思いますが、もう一つぐらいは強く印象に残る曲があったら
 
もっと良い評価が出来たと思います。

キャラクター
ゲーム内の言葉を借りるならヒロイン全員「Aランク」と言った評価になると
 
思います。晴とかなめには + がつきそうですが。体験版の時点ではかなめが
 
一番好きだったんですが晴の猛追が凄かったです。正直、そこまで期待して
 
いなかったんですが、個別ルートでのそれまでのイメージとの ギャップ
 
グッと来ましたね。かなめも悪くはなかったんですが「内角高めのギリギリ
 
ストライク」と言った感じです。スキがないお姉さんと言った感じで偶に
 
見せる慌てたり照れたりする所が魅力の 1 つだと思いますが、私としては
 
もう少しスキがあった方が好みですね。めんどくさい所やこちらに対して
 
主導権を握りたがる所なども好きではあるんですけどね。初楓については
 
かなめとは違った意味での、面倒くささと可愛さが入り混じったヒロイン
 
でした。素直じゃなかったり、うっとうしい部分も無かったと言えば嘘に
 
なりますけど、女の子らしい可愛さと天然さは魅力的でしたし、シナリオで
 
見せたむっつりスケベな部分も良いです。真央は仲良くなるとこちらへの
 
好意を割とストレートにぶつけて来るので、それが好きな人には魅力的に
 
見えるヒロインですね。最初こそ敵対的でしたが、こちらを慕う可愛い後輩
 
になった時の破壊力は中々の物でした。主人公に関しては、粘着質な所と
 
キチガイ一歩手前な言動も多いですけど、大切な場面ではキチンと決めて
 
ヒロインのために行動出来る所は評価したいです。過去の出来事で色々と
 
あったからこそあの性格になっていますけど、慣れればあの言動も可愛く
 
見えて来ますね。かなめの個別ルートで主人公が振り回されているのを
 
見ているとアレはアレで可愛いですね。かなめが主人公にちょっかいを
 
かける気持ちも多少は理解できます。さて、最後にサブキャラクターに
 
ついてですが、今回はそこまで魅力的なキャラクターがいなかった事が
 
少々残念ですね。薫やエリカも悪くはなかったですけど、パンチ不足な
 
印象が否めないですね。晃やピロシの存在意義については、シナリオで
 
書いた通りです。むしろ個別ルートに入らなかった他のヒロイン達の方が
 
サブキャラクターの役回りをキッチリとこなしていた様な気がします。

Hシーン
回想シーンに全ヒロイン 4 つ、収録されています。ボリュームとしては
 
普通ですし、プレイについてもパイズリとフェラぐらいで、後は部分的
 
ローションプレイぐらいでそこまで変わったプレイもないですね。衣装は
 
テニスウェアぐらいでそこまで変わった衣装も無かったと思います。ただ
 
初楓以外のヒロインにはラブホHがあったのに初楓はなくて代わりに野外
 
プレイがあったのは流石むっつりスケベと言う所でしょうかね。

最後に一言
親ネタのインパクトが弱まったのは素直に残念です。




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