タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
千の刃濤、桃花染の皇姫 -花あかり-   AUGUST   5〜 10 時間  
                                   
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B(22/30)    A+(17/20)    B+(15/20)    (24/30)    B+(78)      

初めに(前書き)
この作品は 千の刃濤、桃花染の皇姫 (以降は本編と表記)のファン
 
ディスクに当たる作品です。そのため本編の ネタバレ が、いくつか
 
ありますし、本編との対比で書いている所もあります。その事を
 
ご理解いただいた上で読んでいただければ幸いです。

総評
総合的に見ると、グラフィックに関しては、わずかに引っ掛かる部分は
 
あったものの相変わらず高いレベルを維持しています。音楽に関しても
 
主題歌と新エンディングも良い出来だと思います。キャラクターも本編と
 
相変わらずみんないい味を出しています。シナリオでやや気になった点は
 
ありますが、十分許容範囲です。評価としてはややボリューム不足な点に
 
目をつぶれば良質なファンディスクだったと言えると思います。新たな
 
境地や変化を開拓しようとして、本編でのキャラクターの性格や設定を
 
悪い方に歪ませてしまう事が、ファンディスクであったりするんですが
 
そんな事はなく本編でのエンディングの続き。主人公とヒロイン 2 人の
 
幸せなひと時。そんな物を見せてもらえたので、大変満足しています。
 
欠点を上げるとすれば、既存とは言え本編で出番があんまりなかったり
 
したキャラクターは個別ルートを用意されても思い出の積み重ねがない
 
ので、あまり楽しめないと言う事でしょうか。

あらすじとプレイについて
あらすじを書く程のボリュームがないので、省略します。
 

総プレイ時間 5 〜 10 時間前後で、 共通ルートなしで 12 人分の個別
 
ルートと本編でもあった余談が 17 つと言った内容になっています。各
 
個別ルートは 30 分前後。余談は 1 つが 10 分ぐらいですがHシーンが
 
入っている物はもう少し時間が掛かります。攻略順は制限もないので
 
自由でいいと思います。余談についても同様です。

シナリオ
共通ルートがないので簡潔にまとめると本編でのエンディング後や余談の
 
後に主人公に起こったちょっとした事件をイチャラブや、笑いを交えて
 
描写しています。
 

基本的には、本編での騒動後の日々を過ごすなかでちょっとした事件を
 
解決しながら主人公と各ヒロインとの忙しいながらもイチャラブな日々を
 
描写している訳ですが、それとは少し系統が違う個別ルートもあります。
 
千波矢や五十鈴に雪花や緋彌之命がそうですね。これらの個別ルートは
 
描写不足と言わざるを得ないです。まあ、ただでさえ少ない尺の中で
 
主人公に好意を持たせ、問題を解決させて、イチャラブな日々を過ごす
 
シーンまで描写させる。なんてのはそもそも無理ですからね。どこかを
 
削らなければなりません。結果として、イチャラブな日々をかなり削り
 
主人公に好意を持たせる過程も大幅に削ったので、他の個別ルートと
 
比べると評価は低いです。それとは別に本編メインヒロインの滸の個別
 
ルートは共和国との戦いの結末までの描写がややおざなりになっていた
 
ようにも感じました。まあ、限られた尺の中で描写としては悪くはない
 
のですがそれならいっその事。誰とは書きませんが、個別ルートを数人分
 
削ってその分を本編でのメインヒロイン達に充てれば、十分な描写をする
 
ための尺を確保出来ると思うんですけどね。とは言え実は滸以外の本編の
 
メインヒロインは朱璃の個別ルート以外ですと 禍魄の存在を無視すれば
 
一応の決着をつけてはいるんですよね(納得できるかは別として)その
 
ため、あまり無理に本編でのシナリオの修正やテコ入れをすると矛盾点が
 
出たり、各ヒロインとのイチャラブな日々が満足に描写出来ない可能性も
 
あるんですよね。そう考えたらちょっと不満があっても今のままの方が
 
ファンディスクのシナリオとしては正しい気もします。

グラフィック
ファンディスクと言う事もあって、一枚絵の枚数自体は抑え目ですけど
 
クオリティーそのものは相変わらず高いです。ただ本編発売から 3 年も
 
たったと言う事も影響しているかもしれませんが、本編の一枚絵と比較
 
すると、ほんの少し違和感を感じる一枚絵がいくつかありました。まあ
 
あくまで ほんの少し なんでそこまで文句を言う程ではないですが。
 
一枚絵に関しては、緋彌之命のHシーン以外の 2 枚の一枚絵が印象に
 
残っています。どちらも涙が印象的ですけど涙を流す意味が、全然違う
 
所が良かったです。

音楽
本作の主題歌。桃幻浪漫 そしてエンディングの 悠遠抄 どちらも本編の
 
オープニングやエンディングにも負けず劣らずの良曲です。個人的には
 
主題歌よりエンディングの方が好きです。さすがにPV込みだど主題歌の
 
方が好きですけどね。だってPVはゲームクリア後に見るとこみ上げて
 
くるのもがありましたから。更に映像と歌詞を合わせてくる所は素直に
 
上手だと思いましたもん。特にサビの部分の「踊れ舞い踊れ桃吹雪」の
 
所なんて古杜音の個別ルートクリア後に見るとまた違った印象を受けて
 
良かったです。エンディングの方はゆっくりとしたメロディーの中にも
 
和のテイストを感じられ、歌詞もまたいいんですよ。本編の曲やBGMは
 
和と洋の感じを意識したものをそれぞれ用意してありましたけど、この
 
エンディングは、和のテイスト全開と言った感じでした。

キャラクター
本編で睦美さんがが好きだった私からすれば、今回は睦美さんの新たな
 
一面と魅力的なシーンがいくつもあったので大変満足しています。普段は
 
優しい穏和なお姉さん的な感じなのに、周りや主人公などの言動で鬼気を
 
出したり照れたり慌てたり顔が赤くなったりと様々な睦美さんを見られ
 
ました。本編のメインヒロイン達では元々好きだったエルザの和服姿の
 
立ち絵の破壊力が中々すごかったです。本編でのイメージを良い意味で
 
壊してくれました。また、ちょっとSっけが上がっている所もポイントが
 
高いです。後、緋彌之命と言うか CV 遥そら の凄さを見ました。あまり
 
書くとシナリオの ネタバレ になるのですが、緋彌之命の微妙なトーンの
 
違いは本当に上手でした。ああ、もちろん朱璃は朱璃でキチン別人に
 
聞こえたのでそこの心配はないですよ。その朱璃についても、やはり
 
メインヒロインとしての風格と可愛さを、今回も存分に発揮していて
 
いました。本編ではあまりなかった手をつなぎふざけ合いながら時間を
 
過ごす。特別な事なんてない 2 人のやり取りを見れば朱璃が好きな人は
 
それだけで満足出来るはずです。主人公に関しては本編後と言う事も
 
あって人間らしくなっていますけど、同時にボケが増えました。まあ
 
本人にはそんな自覚はないのでしょうが。

Hシーン
回想シーンは本編のメインヒロイン 5 人に加えてサブヒロインだった
 
紫乃と子柚と睦美がそれぞれ 2 つずつ。それ以外の 4 人が 1 つずつ
 
となっています。尺をそこそこ取っているので、ファンディスクとして
 
考えるなら結構ボリュームがあります。ここのメーカーは着エロに割と
 
こだわりがあったと記憶していますが、それに加えて今回は、肌に滴る
 
液の描写がエロかったです。プレイについては、パイズリにフェラと
 
アナルまであります。コスチュームも和洋折衷取り揃えていています。
 
ただ、個人的には本編でなかった、裸エプロンでのプレイが今回もなし
 
と言う事が残念ですが。やっぱりここのメーカーは裸エプロンが印象的
 
ですので

最後に一言
マジで 王がスト のネタぶっこんで爆発させやがった。




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