タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
リアル妹がいる大泉君のばあい   ALcotハニカム   10 時間前後  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
(24/30)    B(14/20)    B+(15/20)    A+(26/30)    B+(79)    B+   

総評
最初に言いたい事は、このゲームは妹ゲーではなく 兄妹ゲーだ と言う事です。
 
もちろん妹ゲーとしても十分な出来だと思いますが、私はこのゲーム最大の
 
魅力は 兄妹の関係の描写 です。兄から妹へ。妹から兄へ。それぞれの
 
思いや感情に加えて、 兄妹の絆 がよく伝わってきました。だからこそ私は
 
このゲームは 兄妹ゲーだ と思っています。キャラクター、シナリオ、共に
 
優れていて、音楽も良いですし、グラフィックもまずまずですね。ですが
 
ミドルプライスとあり、シナリオとグラフィックのボリューム不足と言う点に
 
ついては欠点と言えるかもしれないですね。ただ、シナリオについては短い
 
ながらも、しっかりとまとめていて決して内容が悪かった訳ではないですが。

あらすじとプレイについて
ざっくりと書けば 現実(リアル)の妹よりも二次元の妹が好きなイケメンの
 
主人公が、二次元の世界から飛び出してきた妹と出会い、一緒に暮らす事に
 
なる。現実の妹と二次元の妹に加えて親友の妹。主人公が選ぶのはいったい
 
どの妹?…と言う感じです。
 

総プレイ時間は 5 〜 10 時間です。共通ルートは 1 時間前後。個別ルートは
 
美紀と麻衣が 1 時間前後ですが、若干美紀は短めです。栞は 1 時間半前後
 
ぐらいですが、栞の個別ルートは特殊で、最初に美紀と麻衣の共通ルートを
 
別の視点で見る形で進んで、その後栞の個別ルートに入る形となっています。
 
攻略順はルートロックの関係上 美紀→麻衣→栞 でほぼ決まりですね。一応
 
美紀と麻衣は逆でもいいですが、 栞の個別ルート での展開を考えるとやっぱり
 
 美紀→麻衣→栞 がベストだと思います。

シナリオ
共通ルートは 主人公と現実の妹の栞との現在の関係や親友の彰とのエロゲ
 
談義などの話が中心に進み、二次元の妹の麻衣が主人公達の前に登場して
 
主人公と栞の関係に少しずつ変化が見られていくぐらいまでが共通ルートです。
 
個別ルートでは、主に 兄妹の関係 についての描写がメインだと私は思います。
 

現実(リアル)の妹と二次元の妹と親友の妹。攻略ヒロイン全員に一応、兄が
 
いますが、兄への対応は三者三様。麻衣が理想の妹とするなら、栞や美紀は
 
その逆。特に美紀は、兄であり主人公の親友の彰は美紀に対しては普段から
 
可愛くないだのビッチだの散々悪口を言っています。それでも妹である美紀の
 
事を大切に思っていて、そんな彰と美紀の兄妹の関係を見る事が出来るのが
 
美紀の個別ルートですね。この彰と美紀の関係は主人公と栞とは、また違った
 
兄妹の関係で良かったと思います。麻衣の個別ルートは少々理解しにくい所が
 
あるんですが、栞の個別ルートと合わせて見ると麻衣の心情や気持ちが理解
 
出来るので評価が上がりましたね。栞の個別ルートは主人公と栞。この 2 人の
 
兄妹の関係。ここを中心に描写されていましたけど、一応、美紀や彰への配慮。
 
それから麻衣に対してのフォローはキチンとしていながらも 実妹もの としての
 
バランス を上手くとりながらも、綺麗に最後をまとめたと思います。全体的に
 
見れば若干のボリューム不足(特に美紀の個別ルート)や麻衣の個別ルートの
 
理解しにくい所もありましたけど、良い出来だったと思います。

グラフィック
ミドルプライスなので、一枚絵の枚数は多くない(全50枚)ですが、出来は
 
悪くはないと思います。ただ、やっぱり枚数の少なさは気になりましたね。
 
一枚絵については、主人公に膝枕をしている美紀の一枚絵が私は好きです。
 
特にCG鑑賞でのこの一枚絵の差分の 4 枚目の美紀の表情は良いですね。
 
この場面によく合っていた表情だったと思います。

音楽
オープニングの your little sister は歌詞がひどいですね。「ゲームに
 
ばかり夢中で気持ち悪いの極み」って。でも何度も聞いていると不思議と
 
好きになって来るんですよね。エンディングの Dear My Precious は
 
穏やかで落ち着いた印象ある良い曲だったと思います。後は、やっぱり
 
 はじまりの唄 ですね。この曲は使い方が演出も含めて非常に 上手 だと
 
感じました。そのおかげで、このゲームで一番印象に残っていますね。

キャラクター
現実(リアル)の妹の栞や、二次元の妹の麻衣より、親友の妹である美紀が
 
私は好きですね。ただこれは美紀と言うよりも美紀の兄である彰も含めた
 
この 2 人の兄妹が好きと言う方が正しいですね。美紀はあくまで主人公の
 
親友の彰の妹なので、よくある 実妹や義妹 とは違う妹キャラなんですが
 
だからこそ出せる良さがあると思います。良さについて、もっとざっくりと
 
言えば、 恋愛感情だけが兄妹の形ではない と言う事です。特に美紀の
 
個別ルートで描写される美紀と彰の兄妹の形は中々良かったですね。普段は
 
決して語られない美紀の彰への思い。このシーンを見て私は美紀が好きに
 
なりましたね。もちろん、主人公への思いが爆発する栞の個別ルートでの
 
主人公と栞の兄妹の関係や素直な栞も好きですし、麻衣の複雑な事情が
 
ありながらも主人公の幸せを考えたその素直さも好きですけどね。サブ
 
キャラについては、主人公の親友の彰がいい味を出していましたね。彼は
 
彼で二次元と現実をキチンと理解しながらもどちらの妹も大切にしていて
 
それだけでなく美紀の個別ルートでは、キチンとカッコイイお兄ちゃんで
 
あったと思います。まあ最大の見どころは主人公とのエロゲ談義にあると
 
思いますが。ここでの主人公とのやり取りはエロゲを何本もやっているなら
 
いくつも共感出来る部分がありますので是非見て下さい。最後に主人公に
 
ついてですが、イケメン(顔は)で優しくてメガネ男子で妹への気遣いも
 
完璧。欠点は軽い変態でエロゲばかり(妹もの多し)やっている所ですね。
 
それでもキチンと決める所は決めますし、栞の個別ルートでの栞のために
 
下した決断などはカッコイイと思いましたね。

Hシーン
回想シーンに麻衣と栞が 2 回で美紀が 3 回登録されていますが、実際は
 
少し違います。ですが、それについて書くとネタバレになるので詳しくは
 
書けないですが、麻衣が 1,5 回。栞が 2,5 回と思って下さい。プレイに
 
ついては、麻衣のHシーンの 1 つが特殊だったり、美紀のHシーンでは
 
美紀に童貞を奪われたりとHシーンの回数は少ないながらも中々攻めて
 
いましたね。

最後に一言
主人公と彰のエロゲ談義はライターの心の声だと思う。




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