タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
ラズベリーキューブ   まどそふと   15 時間前後  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
C(19/30)    (16/20)    B+(15/20)    C+(20/30)    B(70)      

総評
レベルの高いグラフィックと良い音楽を用意したのに、登場人物
 
同士のやり取りや会話。シナリオの見せ方の問題で総合評価的には
 
なんとか及第点。という感じです。個人的には少々の我慢が必要
 
ですが、それさえ乗り越えられれば良いイチャラブを見られる
 
個別ルートがいくつかあったので、もう一段個人的評価を上げても
 
良かったんですが、それまでの部分のマイナスを考えると最終的に
 
この評価でおちつきました。キャラクターの設定やシナリオの大筋は
 
悪くはなかったので、見せ方をもう少し工夫出来れば十分に 良作
 
狙えるゲームなのでそう言った意味でももったいなかったですね。

あらすじとプレイについて
簡単に書くと とある事情で、これからは人に優しく一日一善
 
ぐらいを目標にする。と心に決めていた主人公はかつて住んで
 
いた町に再び戻ってきたがとある女の子との出会いと再会の中
 
波乱の新生活が始まる。と言った感じですかね。
 

総プレイ時間は 15 時間前後です。共通ルートは30分程度で、個別
 
ルートが 2 時間半 〜 3 時間です。また、各ヒロインの個別ルート
 
クリア後は回想シーンにHシーンが追加されますが、こちらはほぼ
 
Hシーンだけです。攻略順は特に気にする必要はないですが、一応
 
美琴を最初にプレイすると途中でギブアップする可能性があるので
 
みなと→美琴→悠→瑠莉 辺りの順番がいいかなと思いますが、特に
 
ネタバレ等の問題はないのでそこまで考えなくてもいいと思います。

シナリオ
共通ルートは 本当に簡単にヒロインの紹介をしてオープニングに
 
突入します。その後、各ヒロインのエピソードをいくつか見てから
 
個別ルートに突入します。個別ルートでは 恋人関係になるまで。
 
そして恋人関係になってからのイチャラブといくつかの問題を
 
解決しながら楽しく過ごしていくと言った感じですね。
 

さて。何から書くか迷ったんですが、とりあえず公式サイトのこの
 
ゲームのストーリーの部分に書かれていた POINT の部分に
 
ついてなんですが。1 と 3 の部分は、まあ、間違っている。と
 
ハッキリ言うつもりはないですよ。引っかかる部分がないとまでは
 
言いませんが。しかし 2 の部分については異議を唱えたい。それは
 
本文で青文字で書かれている。終始明るいコメディ。鬱要素排除。
 
攻略する楽しさ。
特に 終始明るいコメディ。これが全て問題なく
 
出来ているとライターが本気で思っているなら、ハッキリ言います。
 
会話のキャッチボールが出来ていないのに終始明るいコメディが
 
出来るわけないだろう
と。シナリオ上の問題は全てとは言えない
 
ですが、この部分に集約されると思います。会話が迷子。人の話を
 
聞かない。会話が噛み合っていない。ちょっと言ってる意味が
 
わからない。これらがヒロインとの会話で発生するために色んな
 
意味でしんどいです。各ヒロインの個別ルートに入る頃には、もう
 
慣れているのか思考を放棄しているのかは分かりませんが、私は
 
マシに感じるようになっていましたがそれでも油断するとおかしな
 
会話があるので正直しんどかったですね。後は、ヒロイン視点の
 
描写の下手さも目立ちました。ヒロイン視点と言うのは、そもそも
 
プレイヤー側である主人公の視点からは分からない事をヒロインの
 
視点から見る事でヒロインの思いや考え方に共感したり理解したり
 
する事でヒロインを好きになったり、シナリオを理解したりする
 
方法の 1 つだと思っています。それらにほとんど活かされていない
 
ヒロイン視点というものに存在意義はあるのかと思います。次に
 
各個別ルートの評価についてなんですが、一応全ての個別ルートは
 
トータルで考えると並ぐらいの評価は出来ると思います。瑠莉の
 
個別ルートは最初は人の話を聞かず会話が迷子になり瑠莉の行動に
 
耐え切れずにプレイを中断しかける場面もあったりしたのですが
 
初めてのキスシーンの前に、それまでの行動についての説明が
 
一応は入り、その後は終始イチャラブを展開していましたので
 
そんなに悪くはなかったです。まあ、相変わらず一部会話が迷子に
 
なりかけたり、終盤のグダグダなイベントなどもありましたが。
 
結局の所。シナリオの大筋の流れは悪くないのに登場人物の言動の
 
問題でシナリオを進めるのが苦痛になっていると言うのが正直な
 
所ですね。単純にシナリオだけを評価するなら並ぐらいですが
 
POINT の部分を上手く表現できなかったので評価を並から
 
一段下げたこの評価になりました。

グラフィック
一枚絵や背景。立ち絵も良かったと思いますが、ヒロイン達の微妙な
 
表情の変化を上手に差分で表現していた所を評価したいです。様々な
 
理由で照れたり、笑ったり、怒ったりと言った変化はもちろんの事。
 
照れ笑いなどの表情はヒロイン達の可愛さを更に引き出していたと
 
思います。私のお気に入りの一枚絵はみなとが初めてワンピースを
 
着たシーンでの一枚絵ですね。あのシーンでもみなとの表情の変化を
 
上手く一枚絵の差分で表現していた所はみなとを更に可愛く表現
 
していたと思います。

音楽
オープニングの raspberry cube はアップテンポで疾走感のある
 
軽やかな曲で印象に残ると思います。エンディングは各ヒロイン事に
 
それぞれの思いを歌詞にした物が用意してあって、中々豪華だと
 
思いますが、どちらかと言うとエンディングもオープニングのように
 
軽やかな感じなんで、せっかくの良い歌詞が私には 軽く 感じて
 
しまいもったいと思いました。どちらかと言えばエンディングは
 
もっとしっかりと聞かせる感じの方が良さが伝わったように感じ
 
ます。BGMもどちらかと言うと疾走感のある軽やかな感じの物が
 
多かったです。だからこそ 涙のひとしずく のような感じの物は
 
印象に残っています。まあ瑠璃の個別ルートのあの場面で流れて
 
いた事も影響していますけどね。

キャラクター
まず、サブキャラクターの大半が正直不快に感じる事が多いので
 
ここはハッキリ言って残念です。ぶっちゃけ瑠璃とみなとの個別
 
ルートが悠や美琴の個別ルートよりも進めやすかったのは、不快に
 
感じるサブキャラクターの登場回数が、少なかったのが原因だと
 
思っています。主人公に関しても全体的に高スペックなのにそれを
 
上手く描写出来ていなかったように思います。それと主人公以外の
 
登場人物が色々と問題があるので、目立っていないように感じて
 
しまいますが、結構言動に問題があったりもしてます。悠の個別
 
ルートでの悠の父親とのやり取りなどはまさにそんな感じですね。
 
最後にヒロイン達についてですが、個人的には瑠璃がぶっちぎりで
 
好きです。ただ瑠璃は好き嫌いがかなり分かれるとは思いますが。
 
序盤の自分勝手な言動の数々でそれなりの人が不快に感じてしまい
 
恋人関係になってからの ギャップ についていけない人が多いの
 
ではないでしょうか。電波。不思議ちゃん。あるいは宇宙人などと
 
感じる人もいるでしょう。好きになれるかの分かれ道は序盤の自分
 
勝手な言動の数々を最初のキスシーンの直前のやり取りからのキス
 
シーン後の言動の数々を許容出来るかどうかだと思います。みなとに
 
関しては良く言えば少々人の話を聞かないけれど元気いっぱいの
 
ワンコ的な言動で主人公に接していてそれをどう感じるか次第と
 
思います。悠に関しては、おそらくヒロイン達の中で一番まともに
 
会話のキャッチボールが 成立 していると思います。それが悠の
 
魅力の 1 つですね。もちろん分かりやすい数々の ギャップ
 
良かったです。実はみなとよりも分かりやすく可愛さが描写されて
 
いると言ってもいいかもしれません。ただ悠の個別ルートは少々
 
不快に感じるサブキャラクターが何人かいるので、十分に個別
 
ルートを楽しめなかったですね。もちろん悠に責任はないですが。
 
最後に美琴ですが、これも悠の個別ルートと似たような感じです。
 
それに加えて悠と違って主人公曰く人の話を聞いていない所があり
 
会話が迷子になったりするので私はあんまり好きになれなかった
 
です。キャラクターのまとめとしては、ヒロイン達の評価だけなら
 
B+ ぐらいだけどサブキャラクターの不快感が足を引っ張って
 
この評価になったと言った感じですね。

Hシーン
回想シーンに全ヒロイン 5 回収録されていますが、内 1 回はその
 
ヒロインの個別ルート終了後に追加される形となっています。
 
それと POINT の 3 に書かれていたマニアックなHシーンは
 
どれを言っているかが気になります。私は美琴のアニマル(風)
 
毛皮ビキニ+犬耳と尻尾付きでのワンちゃんしつけプレイかなあと
 
思っているんですが。個人的に好きなのは、裸エプロン手コキ搾乳
 
ママプレイからの本番ですかね。ただ個人的にはこの場合はバック
 
からの後ろがほとんど見えている感じの本番の方がより好きですが。
 
それよりもあんなに性とは無縁だったみなとがあんな風にエロく
 
なったと言うシュチュエーションの方がそそりました。まあ本当は
 
それならもっと激しく乱れてた方がいいんですけどね。もう一歩
 
踏み込むぐらいの冒険は欲しかったですが。

最後に一言
キャラクターの見せ方の失敗例の 1 つ



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