タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
PRIMAL×HEARTS   ま〜まれぇど   25 時間前後  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B(21/30)    A+(17/20)    B+(15/20)    A+(26/30)    B+(79)    B+   

総評
高級感がある 良質な萌え を提供しているゲームという感じですね。
 
芸術的 と言えるグラフィックに登場人物を魅力的に描写しながら
 
音楽でも、キャラクターのイメージに合わせた物を用意していたり
 
しています。シナリオについては、やや一部の個別ルートの展開に
 
強引な部分はありますが、トータルで見れば及第点ぐらいの評価は
 
出来ると思います。ただ、シナリオに関してはもっと上を目指せる
 
ポテンシャルはあったのに、共通ルートで力を使い果たした感じが
 
します。共通ルート以上のクオリティーを各個別ルートで表現出来て
 
いれば、恐らく 名作 と呼べるラインにも届く可能性があっただけに
 
そこは残念です。まあ、現状でもかなりの出来ではありますので
 
良質な萌え を求めている人にはオススメ出来るゲームですので
 
興味のある人にはプレイしてもらいたいですね。

あらすじとプレイについて
簡単に書くと 伝統と革新。2 つの考え方をそれぞれ持つ 2 つの
 
生徒会が存在し様々な政策を選挙で決め争っている学園。しかし
 
ここ最近は全くの五分五分の状態が続いていた。そんな状態とは
 
知らずに転入してきた主人公。両陣営からの勧誘合戦の中で
 
主人公がどのように動くか? と言った感じですかね。
 

総プレイ時間は 25 時間前後です。共通ルートが 4 〜 4,5 時間で
 
個別ルートが 1,5 〜 2 時間です。また、各ヒロインの個別ルート
 
クリア後はおまけエピソードが追加されますが、こちらはほとんど
 
Hシーンだけなのでプレイ時間には入れていません。攻略順は特に
 
気にする必要はないですが、シナリオの盛り上がり方を考えると
 
陽姫を最初に持ってくると残りの 3 人の個別ルートの粗が気に
 
なってくるので ゆづき→歌奈→聖良→陽姫 がいいと思いますが
 
ネタバレ等の問題はないのでそこまで考えなくてもいいと思います。

シナリオ
共通ルートでは 結構スペックの高い主人公がやや自己犠牲と言うか
 
偽悪的になりながら 2 つの生徒会の間で行動をする過程の中で、各
 
ヒロイン達の気になる存在になっていく過程を描写しています。
 
個別ルートでは 恋人関係になったヒロインと主人公達の前にある
 
問題をイチャラブをはさみながら主人公やヒロイン達。時には強引な
 
力を使いながらも解決していく 言った感じですね。
 

2 つの生徒会が様々な政策での対立を選挙で決める。そんな中での
 
問題を一応中立の主人公が中立という立場から行動する事で解決
 
していく。これが共通ルートの流れなんですが、これについては
 
多少主人公の行動やクラスメイト達の反応などで、言いたい事は
 
ありますが、及第点以上の評価は出来ると思います。そんな流れを
 
上手く利用出来たのが、陽姫の個別ルートですね。前半こそ陽姫の
 
キャラ崩壊とも言える言動がありましたが、少しずつ主人公が陽姫の
 
可愛さを知り、惹かれていく所の描写も上手かったですし、陽姫の
 
可愛さがドンドン増していく所も良かったです。後半では学園の
 
2 つの生徒会による弊害に切り込んでいきます。落としどころと
 
しては、まあ無難な所に落ち着きましたがこのゲームの個別ルートの
 
中では、ヒロインの魅力と生徒会についてのシナリオのバランスを
 
両立出来ていました。歌奈の個別ルートに関しては終始歌奈の内面に
 
ついての内容が中心でしたが、こちらも悪くはなかったです。ただ
 
生徒会関係の内容は薄くなっているので、そちらは少し残念でした。
 
聖良の個別ルートは主人公が知らない聖良の秘密をダラダラと無駄に
 
引っ張らずに上手く利用したと思います。そして聖良との未来を
 
手に入れるために様々な人たちに協力してもらいながら掴んだ未来。
 
こう書くと悪くないように見えますが少々問題があります。1 つは
 
Hシーンを間に何回か挟んだためにHするためにみんなに協力して
 
もらっているのはどうなの?と見えてしまいかねない所です。まあ
 
ここは見方次第なのでまだ許容範囲ですが、もう 1 つ問題点が
 
あり、それは一番最後の解決が超力業と言う所なんです。これは
 
まあ、共通ルートでも全くなかったとまでは言いませんが流石に
 
個別ルートでの一番最後でこれはちょっとどうかなと思いました。
 
そこまでの流れは悪くなかっただけに余計にそう思います。さて
 
最後にゆづきの個別ルートですが一番印象が薄いです。序盤の展開は
 
中々良くて主人公とゆづき。それぞれの思いと想いの違い。それを
 
ゆづきのバイト先の店長が上手く導いていってくれます。メールの
 
件も嫌いじゃないですよ。でも思い出せるのは最初のHシーンまで
 
です。後は何か問題が起こったけどイチャイチャしてたら解決して
 
いたって感じですから。いやー本当にもったいない。このゆづきと
 
言うヒロインは素晴らしく私の好みだったんです。グラフィックも
 
音楽も共通ルートでもとても私の好みだったのに個別ルートの途中で
 
魅力のピークがきてしまって後は、ただただエロかったぐらいしか
 
個別ルートのシナリオの印象が残っていないんです。私の個人的な
 
思いはこれぐらいにしてシナリオの締めに入ります。やっぱり共通
 
ルートの描写がピークで後は生徒会関係の部分はシナリオで魅力的に
 
描写出来なかった所が残念です。それと主人公の序盤の作られた
 
キャラクターが人によっては不快に感じるかもしれません。まあ
 
共通ルートがある程度進めば大分気にならなくなりますけど。後は
 
個別ルートで陽姫の個別ルートぐらいのヒロインの魅力と生徒会
 
関係の部分が残りの 3 つの個別ルートで描写出来ていれば、もう
 
一段上の評価が出来ていたはずなのでもったいなかったですね

グラフィック
この 芸術的 と言えるグラフィック。塗りや背景も素晴らしいですし
 
これだけでも A+ に近い評価が出来ますがこの評価になった最大の
 
原因はゲームの中で何回か流れるヒロインと一緒に歩くシーンでの
 
グラフィックにの見せ方と高次元の一枚絵が複数枚あった所です。
 
前者は完璧とは言えずともキャラクターの魅力を引き出す見せ方を
 
していました。後者に関しては、聖良なら序盤の桜をバックに佇む
 
一枚絵は儚い黒髪ロング美少女を表現していましたし、陽姫は眠って
 
いる主人公に近づく一枚絵での陽姫の可愛さと光の描写加減は、もう
 
素晴らしいの一言。そしてゆずきはHシーン後のピロートーク時の
 
一枚絵での首の傾き具合。髪と表情の描写はもはや新たな次元へと
 
到達しています。歌奈だとインパクトは例のパンツの一枚絵が上に
 
きますが、個別ルートのラストの一枚絵での未来へ踏み出す 2 人の
 
あの一枚絵も素晴らしいものです。と言った具合でグラフィックに
 
関してはほとんどケチをつける所はないですね。

音楽
オープニングの primal はゲームの中でいくつかのバージョンが
 
あるんですが、その中でも piano ver は夕日のグラフィックを
 
背景に流れると本当にいいBGMに聞こえます。オープニング自体も
 
いい曲ですけどね。BGMだと各ヒロイン事にそれぞれのBGMが
 
用意されているんですが、その中ならゆづきのBGMが好きですね。
 
テンポの良い中に感じられる優しさがまたいいですね。それから
 
エンディングも各ヒロイン事に用意されていますが、こちらも私は
 
ゆづきのエンディングが好きです。特にサビの部分の「心から伝え
 
たいありったけの思い。そう君が好き」の部分はゆづきの心情を
 
的確に表現している歌詞で、これはとても良かったです。

キャラクター
さて。私はロリコンじゃない (本当ですよ) ので陽姫に心を奪われる
 
事はなかったですが、主人公のように堂々とロリコン宣言をして
 
しまう人がいても不思議ではないと思います。それほど魅力的な
 
ヒロインだったと思います。共通ルートは、そこまでではなかった
 
ですが、個別ルートに入ってからのキャラ崩壊とも言える程、陽姫が
 
可愛く見えるように描写されているんですよね。アレは素直に凄いと
 
思います。可奈に関してはエッチな年上のお姉さんとしての魅力を
 
出しつつ弱さと優しさを上手に描写していました。年上のお姉さんが
 
嫌いじゃない私には中々の破壊力でしたが、聖良の ギャップ
 
方が上でしたね。黒髪ロングの儚げな孤高のお嬢様の印象は共通
 
ルートをプレイすればある程度変わると思いますが、個別ルートは
 
それに加えてのあの ゴロゴロ と空回りからの行動は、聖良の魅力を
 
もう一段上に引き上げるだけでなく更なる ギャップ を見せつけて
 
くれました。ですが、それでも私はゆづきが好きなんです。もう
 
これは仕方ないです。共通ルートで見せたあの 可愛さ はもう反則級
 
だったんですよ。まあ共通ルートの描写が恵まれていた事も大きく
 
影響していますが。本来ならこのまま大幅なリードを保ったままで
 
ぶっちぎりで一番好きなヒロインになるはずだったんですが、どうも
 
個別ルートの描写がもうひと伸び足らなかった感じですね。まあ
 
もしも陽姫の個別ルート並にゆづきの魅力を引き出されていたら
 
恐らくここまでのキャラクターの部分は全てゆづきの魅力を全開で
 
書いていたと思いますので、これはこれでよかったのかもしれない
 
ですが。最終的には ゆづき>陽姫=聖良>歌奈 と言った感じに
 
なりました。共通ルートでは ゆづき>>>>歌奈>聖良>陽姫 
 
ぐらいの差はあったんですけどね。サブキャラクターについては
 
御座入に五明や美智ことビッチさんに店長と魅力あふれる人が
 
多くいます。五明こそ共通ルートでは少々アレでしたけど主人公
 
曰くツンデレですので、聖良の個別ルートでは中々いい役どころを
 
こなしたと言えますね。サブキャラクターの中で一番好きなのは
 
美智と言いたい所ですが、御座入になりますかね。いや、美智が
 
駄目とか言う訳ではないですよ。ただそれ以上に御座入が魅力的
 
だったんですよね。オタクとして三次元の女に興味はないと言い
 
ながらも天道会役員として職務は忠実にこなし、会長である陽姫を
 
姫と慕う。そして何より体を動かす事はからっきしなのに聖良の
 
個別ルートでは友人の主人公のために体を張るあのシーンは地味に
 
感動しましたね。最後に主人公についてですが、共通ルート序盤は
 
ヤバい感じでしたけど、本来の自分を少しずつ出し始めた頃からは
 
いい感じですね。やや自己犠牲と言うか偽悪的な部分はありますが
 
運動神経抜群で勉強はともかく頭の回転は結構良く武道は達人級。
 
スペックは相当高く一枚絵では相当なイケメンに見えます。ただ
 
少々鈍感ですけどね。まあ耐えられきれない程ではなかったですが。
 
キャラクターの部分で少々気になった点としては、登場人物が多少
 
パロネタを使う事と学園の生徒などの会話の悪乗りが不快に感じる
 
場合がある事です。この辺りは人によって許容範囲が違いますが
 
そこまで目立つものではないと私は感じました。主人公にヒロイン
 
サブキャラクターにモブキャラクターまでかなりのレベルの高さで
 
魅力的なキャラクターが多く高い評価をしていますが、これ以上の
 
評価をつける事が出来るだけのキャラクターのポテンシャルは十分
 
あったのですがそれを十二分に活かせなかったのは残念ですね

Hシーン
回想シーンにゆづきと聖良が 7 回。歌奈と陽姫が 6 回収録されて
 
います。本番が無いシーンもありますが、そんな事は気にならない
 
ぐらい素晴らしく エロい シーンが沢山あります。衣装も水着に
 
体操服。制服に裸エプロンとナース服に魔女っ娘と色々あります。
 
シーンに関して言うなら、ナース服での手コキ搾乳プレイからの
 
精子が髪にかかった状態での本番か魔女っ娘にローションをかけての
 
放尿からの本番かの 2 択ですかね。個人的には裸エプロンプレイや
 
お風呂場でのプレイも嫌いじゃないんですけどね。ですがこれらの
 
プレイをとても薄いモザイクの上で素晴らしいグラフィックで液を
 
エロく描写して用意してくるもんですからね。そりゃ素晴らしいと
 
言わざるを得ないですよ。本当に。

最後に一言
公式人気投票の結果もある意味順当。



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