タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
処女はお姉さまに恋してる DVDフルボイスパッケージ   キャラメルBOX   30 時間前後  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B+(23/30)    C+(13/20)    B+(15/20)    (24/30)    B+(75)    B+   



初めに(前書き)
今回のレビューは、処女はお姉さまに恋してる DVDフルボイスパッケージ の
 
レビューとなっています。もしフルボイスでなかったとしたら多分、総合点数が
 
2 点ぐらいは下がって、個人的評価も B にしていたと思います。今から、この
 
ゲームの購入を考えているなら 処女はお姉さまに恋してる 1 & 2 パック の
 
購入をオススメします。修正パッチは Ver 1.2 を当てた状態です。

総評
そもそも、このゲームをプレイしようと思ったきっかけが、一部で女装主人公
 
モノの原点で金字塔と言われていたのを聞いて、それなら、どんなものかと
 
思ってプレイしてみたんですが、グラフィック以外は、十分今でも通用する
 
と思います。グラフィックに関しては、発売から 10 年以上たっていますし
 
これは仕方がないですね。それ以外は 良作 と言って問題ない出来だと
 
思います。まあ、全く文句が無い訳ではないですが。一部の個別ルートの
 
出来とか、セーブ数の少なさとか、ユーザーマニュアルを読んでいないと
 
既読スキップと全スキップが分からないとか。回想シーンにHシーンが全部
 
収録されないとか。それでも、私の中での最初の期待値はそこそこ高かった
 
ですが、そのハードルを超える事は出来たので、一部で言われている、女装
 
主人公モノの金字塔と言う言葉に偽りは無いと私は思います。

あらすじとプレイについて
簡単に書くと とある財閥の御曹司で文武両道な天凛の才があるちょっと
 
気の弱い主人公が、祖父の遺言によって女装した状態で女学院に転入
 
させられたあげくに、全校生徒の憧れの的「エルダー・シスター」に選出
 
されてしまう。はたして主人公はどうなってしまうのか?(一部公式サイト
 
及び、ユーザーマニュアルより抜粋)
 

総プレイ時間は 30 時間前後。全 9 話で、一部違う所もありますが大体
 
7 話までが共通ルートでここまでが 3 時間半前後。8 話〜 9 話までが
 
個別ルートで 1 時間前後。これにおまけシナリオが全 4 つで 3 つが
 
15 分前後。 1 つが全部見て 40 分前後です。おまけシナリオは、各
 
ヒロイン達の個別ルートクリアで徐々に解放されます。攻略順は、奏を
 
由佳里より先に。紫苑を 一番最後に 貴子をまりやより先に。この 3 つを
 
守った方がより楽しめると思います。最低でも紫苑を 一番最後に プレイ
 
するのは守った方が良いです。先に紫苑の個別ルートをプレイすると他の
 
ヒロイン達の攻略に影響が出るので。それらを踏まえて攻略順を考えると
 
一子→奏→由佳里→まりや→貴子→紫苑 が攻略順としてはベストだと
 
私は考えます。おまけシナリオはお好きなタイミングでどうぞ。

シナリオ
共通ルートでは 主人公が、少しずつ学院に馴染みながら、全校生徒に
 
みんなのお姉さま「エルダー」として慕われていきます。個別ルートでは
 
共通ルート後半で踏み込んだヒロインが抱える問題を解決していったり
 
主人公とヒロインの難しい関係から、互いに思い合う過程を描写したり
 
しています。
 

共通ルートの時点で、主人公の魅力、成長。ここをしっかりと描写して
 
いるので、主人公に対する安心感が生まれています。始まりは設定に
 
無理があるかなと思っていましたけど、進めていくと私はそこまで気に
 
ならなくなりましたね。後は共通ルートが結構長いので、途中でダレて
 
くる人は多そうですね。特に 2 話 3 話の内容は好き嫌いが激しいので
 
ここで一旦中断してしまう人はいると思います。私もそうでしたし。そこを
 
超える(もしくは開き直る)と徐々に面白くなっていき、5 話辺りはかなり
 
良かったと私は思います。個別ルートに関しては、由佳里の個別ルートが
 
一番印象に残りましたね。好き嫌いは別として。おそらく由佳里が一番
 
まともな感性を持っているからこそ主人公に対する悩みや葛藤が、あの
 
場面からの一連の流れに繋がっていったと思います。この一連の流れでの
 
各ヒロインに対する由佳里への対応が各ヒロインの性格や歪さを表して
 
いて興味深かったです。そんな中で、一番のファインプレーは一子ですね。
 
何て言うか彼女は他のヒロインの個別ルートで輝くんですよね。自身の
 
個別ルートでは灰色とでも表現する内容だったんですが。話を由佳里の
 
個別ルートに戻すと、女装主人公モノで、ある意味でのお約束。これと
 
結末は別にしてキチンと向き合う事も女装主人公モノには絶対必要な事
 
だと思います。次に奏の個別ルートについてですね。こちらは逆に奏の
 
歪さ が出ていると思います。何せ由佳里の個別ルートでの問題を奏は
 
「ああそうですか。それが何か?」ぐらいの感覚で流してしまいますから。
 
これは十分と言っていいと思います。でも、こう言う考えを奏がする
 
過程をプレイヤーは見ているのでと感じる人は多くないと思います。
 
この辺りは上手に作っていると思います。まりやの個別ルートは、近い
 
からこそ見えない物とでも表現すればいいですかね。離れる事によって
 
見えてくる物もあると言う事です。強さと弱さ。共通ルートで見せた彼女の
 
魅力を十分に発揮した内容でしたね。貴子の個別ルートは王道まっしぐら
 
でしたけど、貴子自身の可愛さと主人公の有能さ。所々で見せる笑いで
 
良い内容になっていたと思います。紫苑の個別ルートは何と言うか随分
 
特殊だったと思います。終わってみれば割と王道かなとも思いましたけど
 
中々の物を抱えていましたね。全てを知ると、彼女の個別ルート以外を
 
選択しにくくなりましたね。だからこそ あらすじとプレイについて で
 
一番最後にプレイして欲しいと書いた訳ですが。最後におまけシナリオに
 
ついてです。T は本編でもある程度語られている話なので、そこまでの
 
新しさはないです。 U は圭と美智子の日常の一コマを描写した物ですが
 
中々衝撃的でしたね。2 人の印象が大きく変わると思います。V は君枝
 
の話ですが、本編内での 1 つの謎の解決と君枝の想いが描写されます。
 
これも中々悪くないです。W は遊びです。本編とほとんど関係ないです。
 
笑いとリアル事情の暴露がメインですね。

グラフィック
全体的な古臭さはどうしても感じますね。ただ悪いとまで言う程の物では
 
ありませんが。私の感覚的な問題ですので、上手く伝わるかどうかまでは
 
分かりませんが、塗りが濃く感じて、それが、全体的な古臭さに繋がって
 
いるように感じます。後、一部の立ち絵や一枚絵での構図の違和感や
 
崩れがあったのも少々残念ですね。個人的には裸ワイシャツの貴子の
 
一枚絵は結構好きなんですけどね。

音楽
良いと思います。オープニングの You make my day! や、エンディングの
 
いとしいきもち も良いですが、挿入歌の さよならの囁き が中々良い
 
タイミングで使われていたので、印象に残っています。BGMに関しては
 
各ヒロインのテーマBGMがありますが、私は奏のテーマの エッヘン が
 
印象に残っていますが、この辺りは個人差があると思います。私は、奏を
 
一番最初に攻略したので、その影響もあるんだと思います。それ以外の
 
BGMなら クリスタル・サイレンス も印象に残っています。このBGMは
 
名を表すメロディーとでも言えばいいですかね?上手く文章で表現する事が
 
出来ないですが、静かな透き通るメロディーと言うのが私の語彙力で表現
 
出来る限界です。

キャラクター
一番好きなヒロインは奏ですかね。僅差で貴子と紫苑が続きます。いや
 
別に私はロリコンじゃない(と思っている)ですよ。奏の個別ルートでも
 
言われましたけど。奏の魅力は何と言っても小動物的な 可愛さ ですね。
 
年下ヒロインの可愛さと言う物を良く理解してそれを魅力的に見せるように
 
描写していると思います。奏が王道的な可愛さだとすれば、貴子や紫苑は
 
ギャップ による可愛さを上手く描写していると思います。紫苑は個別ルート
 
後半での描写。貴子は個別ルートに入ってからの描写。この文書で上手く
 
伝わるかどうかは分かりませんが、紫苑は 破壊力。貴子は 持続力
 
ギャップ を上手く表現していました。サブキャラクターについては、担任の
 
先生の緋紗子が中々良い味を出していましたね。3 話での件は、中々
 
良かったと思います。ただ、あれがピークになってしまったと私は感じて
 
いるのでそれは少々残念ですが。そして、お待たせしました。主人公の
 
瑞穂君についてです。フルボイスの影響を一番受けたのは  彼女
 
ですね。学院で一喜一憂する彼女の描写をフルボイスで聞く事によって
 
ますます魅力的に見える訳ですから。割と元から完璧超人ですが、この
 
学院に入った事によって、人間的な魅力もますます増していきます。また
 
割と鈍感な所もありますけど、それにストレスに感じないのもそれだけ
 
魅力的と言う事ですね。男性としてのカッコ良さや頼りがいのある所。
 
女性としての繊細さや儚さ。女装主人公としての魅力を十二分に感じる
 
事の出来た良い主人公でした。

Hシーン
回想シーンに 瑞穂 1 紫苑 1 まりあ 1 奏 4 由佳里 1 貴子 1 一子 3 に
 
加えて 緋紗子 2 の合計 15 のHシーンが登録されていますが、回想
 
シーンに登録されていない物もありますのでそれらを含めると 20 には
 
なりますが、本番がなかったり、女の子同士だったりしますので、それが
 
各プレイヤーの性癖に合うのかどうかは、私は知りませんが。プレイに
 
ついては、お漏らしとかパイズリにフェラとか上にも書いた女の子同士や
 
憧れの先輩を想っての自慰とか割とある方だと思います。私、個人的には
 
おまけシナリオUのシーンはひと味違った 2 人の絡みは中々好きですね。

最後に一言
おまけシナリオWの遊びっぷりは、好き嫌いが分かれるかも。




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