タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
夏ノ雨   CUBE   20 時間〜25 時間  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
(24/30)    B+(15/20)    B+(15/20)    (27/30)    A(81)      

総評
まず学園を舞台にしながらも、ファンタジー要素の無い中でこれだけレベルの
 
高いシナリオを作った事が純粋にすごいと思います。シナリオそのものは多少
 
重い所もありますが、割とテンポよく進むので必要以上に重くなりすぎたりは
 
しないと思います。キャラクターもヒロインを始め、サブキャラも魅力的な人が
 
たくさんいますね。(個人的には、もう少しサブキャラの出番の配分を考えて
 
欲しかったですけど)一部の個別ルートやグラフィックと音楽が若干弱いだけで
 
後は、大きな欠点も無く、私が自信をもってオススメ出来る学園物の 1 つです。

あらすじとプレイについて
簡単にまとめると、学園や家族と問題を抱えながらも良い親友達に囲まれて
 
それなりに充実した学園生活を送っていた主人公の元に突然腹違いの姉がやって
 
きて同居生活が始まる…(一部公式ホームページより抜粋)と言った流れですね。
 

総プレイ時間は 20 時間〜25 時間ぐらいで、共通ルートが 2 〜 3 時間ぐらい
 
です。個別ルートは 2 時間半前後と言った所です。攻略順は、そこまで深く
 
考えなくてもいいです。、あえて言えば理香子か翠を最後にした方がキレイに
 
まとまると言う事ぐらいでしょうか。それらを考えての私のオススメの攻略順は
 
 ひなこ→美沙→翠→理香子 の順番としておきます。
 

シナリオ
共通ルートでは、主人公の家庭や学園での問題に少し触れながらそれなりに楽しく
 
学園生活を送っている所を描写しています。個別ルートでは各ヒロインの悩みに
 
ついて描写したり、逆に主人公の学園や家族と問題について描写したりしています。
 

学園の問題は翠の個別ルートで、家庭での問題は理香子の個別ルートでそれぞれ
 
詳しく描写しています。特に理香子の個別ルートは、家庭での問題以外にも様々な
 
問題がありますが、それを 1 つずつ解決して主人公と理香子が成長していく所を
 
見ていると、やっぱりこのゲームのメインヒロインは理香子なんだな、と思いました。
 
翠の個別ルートは、学園での問題を中心に描写してます。このルートは主人公の
 
カッコイイ活躍も見どころの 1 つですが、最大の見どころは翠との 恋愛描写 です。
 
親友から恋人への変化、この辺りは上手く描写出来ていたと思います。美沙の
 
個別ルートは先生と生徒の恋愛と言う、この手のゲームにありがちな話ですが
 
そこに新しいサブキャラクターを話に加えた事により、先生と生徒の恋愛に更に
 
新たな要素を加える事によりシナリオを一段上に上げていると思います。この
 
3 つの個別ルートと比較するとひなこの個別ルートは内容が薄く、シナリオでは
 
劣っていると言わざるを得ないですね。この欠点さえなければもっと上の評価を
 
つける事の出来る内容だっただけに残念ですね。

グラフィック
特に大きな問題は無いと思います。ヒロインやサブキャラを魅力的に描写して
 
いると思いますが、あえて言えば主人公の宗介君がイメージと違いましたね。
 
私の大好きな一枚絵は、桜が舞う背景に理香子が立っている一枚絵ですね。
 
グラフィックの出来もそうですが、理香子の表情も良かったですね。

音楽
オープニングの Platonic syndrome は爽やかな感じで割と好きですね。
 
それ以外だと疾走する想い やエンディングの Love letter なども結構
 
気に入っています。特に流れた場面の影響もありますけど 疾走する想い は
 
印象に強く残っていて良い曲だと思います。

キャラクター
ヒロインについては翠が一番好きですかね。共通ルートでの親友として接する
 
翠も好きですが、個別ルートに入って恋人関係になった後の翠はもう本当に
 
可愛かったですね。ヒロインが魅力的なのはもちろんの事、主人公の親友の
 
一志や妹の朋美や母親の夏子などのサブキャラクター達も魅力的な人物が多く
 
いましたね。理香子ルートでの朋美や夏子との 家族の関係 などは心に
 
グッときましたね。しかし、そんな人達よりも一番好きなサブキャラクターは
 
間違いなくねねちゃんですね。…いや私はロリコンじゃない(と思ってる)
 
ですよ。美沙ルートの教師と生徒の恋愛と言う割と、ありがちな話の中での
 
ねねちゃんの存在はとても大きく、また、あの大切なシーンでのねねちゃんの
 
純粋な本音 はあの場所にいた全ての人達の心に響いたからこそあのような
 
結末を迎えたと思っています。まだまだねねちゃんの良さを書きたい所ですが
 
これ以上はロリコンだと本格的に思われてしまうのでこれぐらいにします。
 
主人公についてですが、頭の悪い、熱い少年と言った所ですね。ある意味
 
年相応 ですね。ただ自分の事を犠牲にしてでも大切な人のために行動を
 
すぐに起こすシーンなどはカッコ良かったですね。

Hシーン
回想シーンには各ヒロインに 3 回ずつ登録されていて理香子のみ 4 回となって
 
いますがフェラシーンのみで 1 つシーンを使っているので実質的には各ヒロイン
 
3 回ずつと考えた方がいいと思います。プレイについては裸エプロンやパイズリに
 
全ヒロインにフェラシーンがあり回数の割にHシーンは濃いめだと思います。

最後に一言
こう言う 普通 の学園ものでの数少ない良作です。




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