タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
七つのふしぎの終わるとき   etude   20 時間前後  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B(21/30)    (16/20)    (16/20)    B+(23/30)    B+(76)    B+   

総評
七不思議と七つの時計を中心にした学園ミステリーとも呼べる作品なんですけど
 
せっかくのミステリーの部分が、細部まで丁寧に作られていなかったのが残念
 
でしたね。後は、キャラクターの言動や行動が矛盾していたりして、細かい粗が
 
目立ちましたね。ただ、グラフィックや音楽から少しレトロで不思議な世界観や
 
雰囲気が良く伝わってきて、プレイしていて楽しめましたね。細かい粗を 許容
 
出来れば
良作だと思いますので、そこをどう考えるかによって、最終的な評価が
 
変わると思いますね。

あらすじとプレイについて
ざっくり書くと 不思議な力を持った時計を祖母から譲り受けた主人公が、学園に
 
存在する七不思議の謎を解き明かしながら、自分の持つ時計と同じ様に不思議な
 
力を持つ時計を探していく と言う感じですね。
 

総プレイ時間は 20 時間前後で共通ルートは 2 時間半前後で各個別ルートは
 
2 時間前後と言った所です。また、全個別ルートクリア後にTRUEルートへの
 
選択肢が追加されます。TRUEルートのプレイ時間は 1 時間前後ぐらいですね。
 
個別ルートの攻略順は、とりあえず七穂は一番最後にして下さい。後は、正直
 
難しい所ですが エリス→ふみ→深咲→七穂 の後 TRUEルート の順番が
 
ベストかなぁと思います。一応理由としては先にネタバレをしてしまった方が
 
その後の話の理解力が上がると思うからです。

シナリオ
共通ルートでは 主人公が自分と同じ様に時計を持つ人と出会い、その中で学園の
 
七不思議を知り、その過程で自分の持つ時計の謎について知っていく流れです。
 
個別ルートでは学園の七不思議の謎に迫ったり、ヒロインの過去や現在の問題に
 
向き合う話になっています。TRUEルートでは七不思議や時計についてだけでなく
 
これまで謎だった事について判明する内容になっています。
 

各ヒロインの個別ルートでそれぞれ関わってくる七不思議や時計の力。この力に
 
振り回されたり利用したりと話の中で重要な役目を担っているのは間違いないですが
 
私としては各ヒロインの個別ルートは 何かを得て何かを失う こちらの方が印象に
 
残っていますね。一方でTRUEルートの方は、話の伏線や七不思議に時計の謎や
 
それ以外の問題について解決した上で(多少強引な所はありましたが)話を上手く
 
まとめて終わっているので シナリオ としては話を総括する良い終わり方をしたと
 
思います。欠点としては、個別ルートは七不思議や時計の力の謎に矛盾と辻褄が
 
合わない点がいくつかあります。そもそも、設定があやふやで、どうとでも都合よく
 
解釈する事ができるんですよね。これが原因でシナリオを十分に楽しめなくなって
 
いますので、ここは明確な欠点と言えますね。逆にTRUEルートはキャラクターの
 
言動や行動 に納得いかない点が多々あり、感情的にはスッキリとした終わり方
 
ではなかったのが欠点ですね。

グラフィック
素晴らしくゲームの雰囲気に良く合っていると思います。最初はヒロインの目の
 
大きさに違和感があったんですけど、共通ルートが終わる頃には慣れましたね。
 
一枚絵に関してもかなりレベルが高く、各ヒロインのドレスや着物姿もとても良く
 
似合っていましたし、ゲームの世界観や冬の描写に関してもグラフィックを通じて
 
良く伝わってきましたね。正直ギリギリまで A+ にするかどうか悩みましたが
 
もうひと押し出来る要素が欲しかったので今回はにさせてもらいました。ただ
 
世界観との融合やグラフィックの出来だけなら A+ で良いと思いますけどね。
 
私は、夕日に照らされた噴水の前で笑っている深咲の一枚絵がこのゲームの
 
中で一番好きですかね。様々な思いがありながらも、それでも微笑む深咲の
 
表情を一枚絵で良く表現していましたね。

音楽
作品の雰囲気に良くあった、穏やか曲も多くそれらも好きですけど、やっぱり
 
TRUEルートのエンディングの Thankful 〜奇跡の明日へ〜  とオープニングの
 
 Timeless time は抜群に良いですね。特にオープニングのピアノアレンジ版の
 
過去、今、そして未来…… も良い曲でしたね。また、各ヒロインの個別ルートに
 
それぞれエンディング曲が用意されていて、これも印象に残っていますね。特に
 
七穂のエンディングで流れる Shelly Soul は歌詞から七穂の気持ちや心情が
 
良く伝わってきましたね。

キャラクター
今回は先に主人公について書きます。私としては共通ルートと個別ルートだけの
 
印象なら、自分を一歩引いて客観的に見るてるけど、普通に親友の会話や行動に
 
合わせる事が出来て、たまにちょっとズレた事を考える人物だと思っていましたが
 
TRUEルートでの彼には、ちょっとついていけませんでしたね。あまり詳しく書くと
 
ネタバレになるんですが、あえて書くなら終始 ぶっ飛んだ 行動をし続ける彼に
 
違和感を持つ人は多いと思います。一応、何故主人公がそう言う行動を起こす
 
理由については説明がありますけど、理解はしても 完全に納得 するのは難しい
 
ですね。また、TRUEルートでは主人公以外のキャラクターの言動や行動も少々
 
違和感を感じましたので、この辺りは評価に反映しています。好きなヒロインに
 
ついては、七穂が一番好き…と言いたいですが、TRUEルートでの言動でちょっと
 
評価が下がりましたね。逆に深咲の評価はかなり上がりましたね。結論を言えば
 
個別ルートだけなら七穂でTRUEルートまで含めた評価なら深咲の方が上と言った
 
感じですね。サブキャラについては、主人公の親友で一緒にバカな事をやったり
 
しながらも、色んな場面で助けてくれる春道や、その姉であり学生会長をしながら
 
1 つの信念をもって行動する優姫など、いい味を出しているキャラクターがたくさん
 
います。その中でも私が一番好きなのは、主人公の祖母である進藤里瀬ですね。
 
良くも悪くもここまで インパクト のある祖母は中々いないでしょうね。お茶目過ぎる
 
所もありますが基本的には、主人公の事を大切に思いながら、見守る、良い祖母で
 
各ヒロインの個別ルートだけで無く、TRUEルートでも最後まで色々と活躍をして
 
いましたね。個人的には七穂の個別ルートの中盤辺りの場面でのシーンは、かなり
 
好きですね。このゲームで一番笑い、二番目に衝撃を受けたシーンですね。

Hシーン
回想シーンは各ヒロイン 3 回ずつです。一応全キャラにフェラがあるぐらいで
 
そこまで特殊なプレイは無いですね。個人的にはせっかくならドレスや着物姿での
 
シーンが各ヒロイン(一応、深咲にはドレス、七穂には着物姿がありますが)に
 
あっても良かった様な気がしますけどね。後、主人公がもっといい加減な性格なら
 
エロゲではあまり無い、祖母とヒロインとの3Pと言うシーンが追加されていたかも
 
しれませんね。 (そんなシーンを使う人はほとんどいないでしょうが)

最後に一言
白玉クリームあんみつの一枚絵にあそこまでこだわる必要性が分からない。




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