タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
ココロネ=ペンデュラム!   Clochette   25 〜 30 時間  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B+(23/30)    (16/20)    B+(15/20)    (24/30)    B+(78)    B+   

総評
多少引っかかった点もありましたけど、各項目の評価は全て及第点以上で
 
良作 と言っても差し支えはないゲームだと思います。グラフィックや
 
キャラクターと比較すればシナリオや音楽は劣りますが、こちらも悪くは
 
なかったです。後は、何か突き抜けたものがあればもう一段上の評価を
 
する事も出来たんですが、それがなかったのは少々残念ですね。

あらすじとプレイについて
簡単に書くと 「マギア」と言う名の超能力に目覚めた主人公。しかしその
 
能力を思うように使えず、様々な問題があったために、その力を消して
 
しまいたいと願い、超能力者を集めた、最先端学術研究都市の学園へと
 
編入を決意する。しかし、そこでとある事故に巻き込まれ、その事故を
 
きっかけに自分の超能力と向き合う決意をする。はたしてその先に待つ
 
彼の運命は……… と言った感じです。
 

総プレイ時間は 25 〜 30 時間ぐらいです。共通ルートは 3 時間前後で
 
個別ルートは 2 時間半前後です。攻略順については澄香の個別ルートを
 
どのタイミング でプレイするかが鍵になります。私としてはいっその事
 
澄香の個別ルートを一番最初にプレイした方が、主人公の「マギア」が
 
理解しやすいかとも思いますが、シナリオの内容としては、一番最後に
 
した方がスッキリするんですよね。その辺りの事情も含めてオススメの
 
攻略順は リールゥ→千早→菜砂→つむり→澄香 ですかね。この形が
 
シナリオとしては一番スッキリと終われる形だと思います。

シナリオ
共通ルートは 世界観と「マギア」について紹介しながらちょっとした
 
事件に巻き込まれながらも「マギア」を上手く使い何とか事件を解決し
 
自分の「マギア」とどう向き合うかを考える場面を中心に描写してます。
 
個別ルートでは主人公だけでなく各ヒロイン達も自らの「マギア」と
 
向き合ったり様々な自身の問題と向き合ったりしていく中で主人公と
 
一緒に様々な壁を乗り越え成長していく場面を中心に描写しています。
 

各個別ルートでの「マギア」と言う名の超能力。これをどう描写するかの
 
バラつきが少々気になりました。リールゥやの菜砂の個別ルートでは
 
Hシーン以外は「マギア」の描写が少なく、千早や澄香の個別ルートは
 
「マギア」を願いと言った感じで描写していました。一応はリールゥの
 
個別ルートでもそれに近い描写がありましたけど「マギア」の描写に
 
ここまで落差があると、シナリオを読んでいて「ん」と引っかかりを
 
覚えると思います。そんな中で、つむりの個別ルートは「マギア」の
 
描写の バランス感覚 が上手だったですね。ちょっと説明がややこしい
 
部分もありましたけど「マギア」の可能性。戦闘。意思。使い方。全て
 
完璧とはいかないまでも、丁寧に描写出来ていたと思います。つむりの
 
個別ルートぐらいの描写が他の個別ルートで出来ていればもう一段上の
 
評価をする事も出来たかもしれないので、そこは素直に残念です。ただ
 
「マギア」以外の部分。ヒロイン達を可愛く描写したり、恋人関係に
 
なるまでの描写や、恋人関係になってからの描写と言った点については
 
各ヒロイン達の個別ルート、それぞれ十分優れていたと思います。最後の
 
まとめしては「マギア」の描写は気になったけど、他の部分は良かった
 
のでトータルではこの評価に落ち着いたと言った感じです。

グラフィック
ヒロイン達の可愛さもそうですが、立ち絵の変化や「マギア」の描写の
 
部分での上手さも評価しています。特に澄香や菜砂の「マギア」での
 
細かい部分での美しさは流石と言った所です。後は、モザイクの薄さも
 
評価するべきですね。Hシーンでよりエロくなるので。一枚絵に関しては
 
澄香の自宅の前で少し不安そうにこちらを見つめている澄香の一枚絵が
 
個人的に気に入っています。何と言うか背景の夕日の影響もありますが
 
美しさが凄まじかったですね。

音楽
オープニングの ミスリルの浮かぶ空の下で も良い曲ですが、BGMの
 
flowering battle がいいシーンで何回か流れていたため、印象に残って
 
います。BGMだと他には 夜空にゆれる白銀 や 風、涼やかに などが
 
よく流れていたので印象に残っています。穏やかなものから緊張感のある
 
ものまで、一通り揃っていてクオリティーも悪くないですけど、もう 1 つ
 
何かインパクトのあるものがあればもっと良かったと思います。

キャラクター
今回、好きなヒロインに関してはつむりと澄香の一騎打ちに澄香が勝った
 
と言った感じですね。つむりのエロさと可愛さも素晴らしかったですが
 
その上に澄香がいってしまった感じです。澄香の純粋さや可愛さに加え
 
まじめな頑張り屋で、主人公と付き合ってから主人公のためにエロくなる
 
その健気さも素晴らしいです。つむりもいい勝負だったんですが、もう
 
一段上のインパクトでもあれば勝てたんですがね。それ以外の 3 人の
 
ヒロインも十分可愛かったです。千早の不器用で真っ直ぐだけどスキが
 
結構あってあたふたした時の可愛さ。リールゥのある意味どのヒロイン
 
よりも初心で、色々と空回りしている時の可愛さ。菜砂の主人公と恋人
 
関係になってからの自分の気持ちを上手くコントロール出来ないときの
 
可愛さ。本当にどれも素晴らしいものでした。特に菜砂は、自身の個別
 
ルートではなく、つむりの個別ルートの終盤でのつむりに向けてのあの
 
発言。あれは本当に良かったです。いかに主人公である「お兄ちゃん」の
 
事が好きなのかが分かるシーンでしたね。サブキャラクターについては
 
色々と変わったキャラクターもいましたけど、個人的には澄香の父親の
 
孝三が結構好きです。普段はお茶目な感じですけど、裏では、学園生の
 
ためにあれこれと頑張ったり、いざという時は、自分を犠牲にしてでも
 
学園生を守ったりと中々カッコ良かったです。主人公に関しては自分の
 
「マギア」のせいで、人の悪意に敏感になってしまったために、自分から
 
好意を伝える事に消極的になってしまっていますが、いざという時は
 
ヒロイン達のために自分から積極的に行動してヒロイン達を助けたり
 
守ったりしているので、ヘタレと言うイメージはないですね。普通に
 
いい主人公だと思います。

Hシーン
全ヒロイン本番 4 回+αと考えて下さい。1 つの回想シーンで 2 回戦を
 
やったりもしているのでボリュームは水準以上だと思います。プレイに
 
ついてはアナルやパイズリやら足コキ辺りまでは想定内ですし、主人公の
 
「マギア」がああ言った能力なので、それをHシーンに利用する所までは
 
予想できましたけど、ヒロイン達の「マギア」をHシーンでああ言った
 
使い方をする所は予想できなかったですね。特に、つむりのあの使い方。
 
アレは流石にいっちゃってますね(笑)

最後に一言
クイックロードへの誘導は面白かったです。




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