タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
フレラバ 〜Friend to Lover〜   SMEE   20 〜 25 時間  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B+(23/30)    B+(15/20)    (16/20)    (27/30)    A(81)    A+   

総評
綺麗なグラフィックにエピローグやオープニングで流れる優しい音楽に加えて
 
各ヒロインの性格や個性を魅力的に表現しながらも、シナリオで友達から恋人に
 
なる過程を丁寧に描けていましたね。また、各項目全てにおいて及第点は超えて
 
いて、優れた良作と言えると思います。ですが、ヒロインと主人公との一対一の
 
関係を重視した分、各ヒロイン同士のやり取りや会話が若干薄くなっている事と
 
各ヒロインのアプローチパート(簡単に言えば、ヒロインと主人公との一対一の
 
会話パート)での選択肢の多さが正直面倒に感じてしまいました。その点を考慮
 
しても個人的評価で、 A+ をつけられる出来だと思いましたし、私の個人的
 
評価を除いても良作である事は間違いないので、私が気になった点に問題を
 
感じなければ十分にオススメ出来る作品ですね。

あらすじとプレイについて
簡単に書くと  彼女欲しいー と思い立った主人公(名前変更可能)が夏までに
 
彼女を作ろうと積極的に行動していきながら、人を好きになる事とは、どんな
 
気持ちになるのかを知る… と言った感じですね。
 

共通ルートは 1 時間前後で各個別ルートは 1 時間半 〜 2 時間です。ただ
 
共通ルートと各個別ルートの間に総評でも書いたアプローチパートが、およそ
 
2 時間前後あります。この時間は、各ヒロインにアプローチ出来る様になって
 
から、ヒロインと恋人関係になるまでの時間と考えて下さい。それらに加えて
 
岬以外のヒロインの好感度をある程度上げてから、他のヒロインの好感度を
 
上げると嫉妬イベントとも言える物が見られます。各 6 パターンありますが
 
数分程度の非常に短い物となっています。それらを総合すると総プレイ時間は
 
20 〜 25 時間と言った所ですね。ですがこれは、アプローチパートの選択肢を
 
完璧にこなした場合の話で、攻略サイトなどに頼らずに自力で攻略した場合は
 
プラス数時間は覚悟した方がいいですね。攻略順については、特に自由で良いと
 
思います。あえて言えば ゆずゆ→陽茉莉→岬→理奈 の順番ですね。これは
 
この順番で、私がクリアして特に問題が無かったので、基本的には自由で良いと
 
思います。

シナリオ
共通ルートは 主人公が彼女を作りたいと決意するまでの話の中に各ヒロインの
 
簡単な紹介と主人公との距離感を描いています。その後の、アプローチパートは
 
主人公が各ヒロインと基本的に一対一で話ながら好感度を上げて、いくつかの
 
イベントを見た後、主人公が告白する事を決断をして、ヒロインと恋人関係に
 
なるまでを描き、個別ルートは基本的にイチャイチャしながらも、各ヒロインの
 
問題や関係について主人公が真剣に考えて、各ヒロインのために行動をしたり
 
手助けをしたりする過程を描写しています。
 

友達から更に関係が進み、互いに好きになり、告白を経て恋人になる。そして
 
強い絆を育む。また、ヒロインによっては全くのゼロから友達になる場合も
 
ありますが、それらを含めて、それぞれの描写については、全体的に見れば
 
良く出来ていたと思います。ただ、アプローチパートでの会話のやり取りや
 
内容については、疑問を感じる事がいくつかありましたし、違和感があった
 
場面もありましたね。ここは欠点だったと私は思います。ただ、明確な欠点は
 
それぐらいで後は、タイトルやテーマをシナリオ内で上手に表現出来ていたと
 
思います。特にヒロインと恋人関係になる事を決意してからの一連の主人公の
 
行動や言動はカッコ良かったですし、 友達から恋人への変化の始まり
 
丁寧に描けていましたね。その後の個別ルートに入った後も、様々な出来事を
 
1 つ 1 つ、主人公とヒロインが一緒に乗り越えて行く事で、強い絆を育み
 
あのエピローグへと繋がっていくんですよね。ゲームのタイトルやテーマを
 
考えると、理奈のシナリオが一番合っていたと思います。ただ、個人的には
 
陽茉莉のシナリオが一番印象に残りましたね。アプローチパートのイベントで
 
主人公に語った過去の話からお互いに意識し出して、少しずつ距離を縮めて
 
そしてあの告白シーンへ進む流れも良かったですが、個別ルートで陽茉莉が
 
過去の想いと決意 を語ったあのシーン。私はこのシーンで新たな、主人公と
 
陽茉莉との 深い関係 を見せてもらったので、凄く印象に残っていますね。

グラフィック
グラフィックの出来は基本的には良いですが、立ち絵の横顔のグラフィックは
 
若干気になりましたね。後は、各個別ルートでの選択肢によって各ヒロインの
 
髪形や服装が若干変化するので、ヒロインによって多少印象が変わりますね。
 
個人的には、ゆずゆの髪形以外は各ヒロインにそこまでの変化はなかった様に
 
感じましたね。一枚絵に関しては、夕日をバックにこちらを振り返りながら
 
笑っている陽茉莉の一枚絵はお気に入りですね。それまでの過程で陽茉莉の
 
様々な想いを知ってから、ああやって 笑顔 を見せられると、やっぱり心に
 
グッとくるものがありますね。

音楽
まず、オープニングの quantum jump のアレンジである 未来を描いて は
 
本当に 良い曲でしたね。元々のオープニングを最初に聞いた時、素晴らしい
 
曲だと思いましたが、アレンジのこの曲も本当に素晴らしく良い曲ですね。また
 
曲のタイトルの意味によく合った、絶妙なタイミングで流すその使い方まで完璧と
 
言っても過言ではなかったと思います。オープニングに比べると若干落ちますが
 
エンディングの 二人のアルバム も優しく穏やかな曲で、良い曲だと思います。
 
後は FRIEND TO LOVER しか印象に残っていないですが 未来を描いて の
 
印象が強すぎるだけで、他の曲も良い出来だと思います。あえて言えば、もう
 
一曲ぐらい強く印象に残る曲があれば、もう一段上の評価にしたと思います。

キャラクター
4 人のヒロインについては、全体的にレベルが高く、それぞれに違う魅力があって
 
どのヒロインも好きですが、一番好きなヒロインと言われると、岬になりますね。
 
最初のイメージとは少し違う展開で話は進みましたが、全編を通して、ちょっと
 
不思議 で優しい彼女の魅力が良く伝わってきて良かったですね。次点は理奈
 
ですかね。近すぎて見えなかった彼女の魅力。友達関係からの変化。この辺りを
 
上手く表現出来ていましたし、そんな彼女が恋人関係になってから主人公だけに
 
見せる姿も可愛かったと思います。もちろん、陽茉莉のいじられた時や照れた時に
 
見せる小動物の様な 反則的な 可愛さや、ゆずゆの恋人関係になってからの
 
デレ具合も相当可愛かったですね。最初にも書きましたが、どのヒロインにも
 
それぞれの魅力を最大限に発揮していましたし、ヒロイン達については全員ほぼ
 
文句なし と言い切っても良いですね。サブキャラについては、主人公の親友の
 
桃や元気 、担任の正義など 個性的 な男性キャラクターが、笑いを提供して
 
真子や智美にまひろと言った女性キャラクターが各ヒロインの個別ルートで良い
 
具合に主人公やヒロインを助けていましたね。また、名前は無いですが、主人公や
 
各ヒロインの両親も良いキャラクターで、特に主人公の母親は、中々良い性格を
 
していましたね。各ヒロインやその母親と主人公の母親との会話のやり取りは
 
笑える物からホッとする物までどれも好きですね。主人公については、序盤の
 
発言や、その 変態性 やあまのじゃくな所はアレですけど、一度決断してからの
 
積極的な行動は好きですし、ヒロインへの優しさや、決めるべき所をキチンと
 
決めるそのカッコ良い所も良かったと思います。

Hシーン
回想シーンに、陽茉莉とゆずゆが 4 つで理奈が 5 つ。岬が 3 つ、収録されて
 
いますが、1 つのシーンで 2 回やったりしているので、回数以上にボリュームは
 
あると思います。また、事前の選択肢によっては若干ではありますが、髪形や
 
服装も変化します。プレイについては、フェラにパイズリなどがありましたね。
 
個人的には愛液と言うかの描写が中々、エロくて結構好きですね。

最後に一言
岬ルートでの過去作をプレイした人へのサービスは少し嬉しかった。




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