タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
春音アリス*グラム   NanaWind   35 〜 40 時間  
                                       
シナリオ    グラフィック   音楽    キャラクター   総合点数    個人的評価  
C(18/30)    (16/20)   (16/20)   (24/30)   B(74)     
 
初めに(前書き)

今回のレビューは 春音アリス*グラムWパッケージ に
収録されている 春音アリス*グラム のレビューです。
また、続編の 白恋サクラ*グラム をプレイしていない
状態で、ここのメーカーの前作 ALIA's CARNIVAL! を
楽しんだ人間(ファンデスクの方はシナリオの問題で少し
不評)が書いていています。これらの情報を分かりやすく
言えば、最大限に近いぐらい バフ効果 がかかっている状態で
プレイしたと認識してもらえればいいです。そんな訳で
少し評価が甘めになっている可能性があることをご理解
ください。

総評

個別ルートのシナリオの 方向性 がフラフラしていた以外は
欠点はないと思っています。まあ、ご都合主事や伏線部分
などで言いたい事はありますが基本的にそれらはシナリオの
問題です。キレイで神秘的な部分も多くあるグラフィックに
透明感のあるオープニング曲と様々な感情になるBGMを
含めた音楽はレベルが高いですし、一部シナリオの犠牲に
なりましたが魅力的なキャラクターも評価するべきポイント
です。正直、このゲームがギリギリ 良作 になっていない
この評価はプレイした事のある人には違和感があると思い
ますが、各項目を評価すれば自然とこうなるんですよね。
シナリオの問題点はファンデスクで解消されれば嬉しいの
ですが多分無理だろうなとファンデスク未プレイ時点では
思っています。まあ、それでも十二分に楽しめたので、私
個人としてはプレイして良かったと思っていますけどね。
ただゲームの売り方などで問題もありますし、他人には絶対
おススメはしないですけどね。

あらすじとプレイについて

簡単に書くと 一年前から生徒会と新生会という生徒組織が
新旧の制度を主張しながら学園の管理をしてきた成稜学園。
そんな学園のワケありな生徒が集められた「黄昏部」の
部員である主人公の元に差出人不明の手紙が届く。それが
この先におこる様々な謎の始まりであった…(一部公式
サイトより抜粋)と言う感じですね。
 
総プレイ時間は 35 〜 40 時間で、共通ルートは 6 時間
前後で個別ルートは 1 時間半 〜 2 時間です。結構共通
ルートが長めなので、各個別ルート事に共通ルートを全て
見るような事をしなければ総プレイ時間はもっと短くなる
はずです。また、各ヒロインの個別ルートをクリアした後に
アフターストーリーが開放されますが、ほぼ H シーンのみ
となってます。攻略順については難しいですね。私は初回の
プレイ時は 雪→耶々→エリサ→ 一葉→優理 の順番で
進めましたけど、多分どんな進め方でもスッキリしないと
思います。その理由がエリサなんですよね。詳しい事は
シナリオの方で書きますが、彼女の個別ルートの内容を
考えるとプレイするタイミングが重要です。私は 3 番目に
プレイしましたけど、その後に一葉の個別ルートをプレイ
して最後に優理で終わりました。実はこれが全体的な流れ
などを考えると一番よかったかなと思いますので、一応の
攻略順のおススメは私がプレイした順番としておきます。
アフターストーリーの方は自由なタイミングでどうぞ。

シナリオ

1 章 2 章と進んでいく形で、共通ルートは各ヒロイン達の
紹介を兼ねながら学園で発生した様々な事件を解決していく
感じです。個別ルートはヒロインによって方向性が違いますが
ヒロインの悩みや問題に主人公の行動や力などを使いながら
立ち向かっていく流れですね。

 
個別ルートの方向性 これが最大の問題です。というか複数の
ライターが個別ルートを好き勝手に書いた結果。発生した
問題といった方がいいかもしれませんね。改善策としては
TRUEルートを別に作って様々な謎や伏線を回収しながら
個別ルートでのフォローをする形にする事ですかね。まあ
それはファンデスクでやるのかも知れませんが、ここの
メーカーは前科があるので個人的にはあまり信用してません
けどね。とりあえず話を戻して共通ルートについて詳しく
書きます。こちらでは各章でヒロインを紹介するパートと
同時に色々な謎を追いかけていきますが、ヒロイン紹介の
格差 が目立ちます。特に最初の優理の紹介を兼ねた章では
もう個別ルートに入ったかと勘違いするほどに優理に注目が
集まっていました。逆に雪にスポットを当てた章では正直
雪の魅力を十分に引き出せていないように感じましたね。
後は謎についての部分でも正直あれだけ伏線を張ったのに
それを回収した個別ルートは 1 つだけで、それもかなり
無理やりだった所も不満です。続いて個別ルートについて
ですが謎やアーケン関係を どう使うか をライターがかなり
自由に書いているので描写に差がありすぎますね。この辺りが
最初に書いた 個別ルートの方向性 の問題に繋がってきます。
個人的には 優理→耶々→雪→ 一葉→エリサ の順番で左に
いくほど謎やアーケン関係について描写が薄くなっている
ように感じます。ただ、主人公とヒロインの関係性だけの
描写に絞る事でヒロインとのイチャラブと可愛さを十分に
描写出来た優理の個別ルートは個人的に好きです。エルザの
個別ルートは逆に謎についてかなり踏み込んだ描写をして
いますが、そちらが十分に納得出来るほど出来ていない上に
かなりご都合主義も目立ちましたので、あまり評価出来ない
ですね。一葉の個別ルートの方はアーケンの方の描写が多い
ですがこちらも「うーん」と首をひねる描写が目立ちます。
私は特に主人公の判断や決断に違和感を感じました。他の
個別ルートでは割と有能な描写が多かったのでそう感じるの
かもしれませんが。むしろこの個別ルートではアーケン関係
よりも妹の梢の心情描写の方が良かったです。本当はもう少し
だけその描写が多ければもっと評価出来るんですけどね。
共通ルートの梢の描写を見れば、本来は他の個別ルートでも
これぐらいの描写があっておかしくないと思いますが、それが
全くなかったので、ここは評価しています。それでも全体の
評価としては良くないですけどね。私の全体的な不満点は
ファンデスク次第で解消される可能性もありますが、本編の
シナリオだけで評価すれば並み以下の評価になるのは妥当
だと思いますし擁護できないですね。

グラフィック

美しさとキレイさも良いですけどやっぱり おっぱい は印象的
だと思います。ゲームで一番最初に見る一枚絵でも一葉の
おっぱいが印象的ではないでしょうか?Hシーンの一枚絵でも
各ヒロインの印象に残るおっぱいがあったと思います。さて
おっぱいの話は一旦置いておきますが、各個別ルートで時々
挿入される原画というかラフ絵も出来が良かったのでそこも
評価出来るポイントです。一枚絵に関しては各個別ルートの
最後に表示される一枚絵もレベルが高かったです。特に雪の
一枚絵は個別ルートの結末を見てからだと本当に良かったと
思える一枚絵で、個人的に一番好きな一枚絵です。ただ、一番
印象に残った一枚絵は優理の泣いている一枚ですね。あれは
反則です。もう一種の 芸術 の域まで到達しています。その
前後の内容で色々と感情が揺さぶられるので、余計に印象に
残っています。

音楽

オープニング曲の 春音*ベール とエンディング曲の
ALICE GRADUATION 。どちらも良い曲ですね。透き通る
ような声色と高音のオープニング曲。本編での出来事を
思い出すような歌詞のエンディング曲。どちらもレベルが
高いです。BGMもクオリティーが高く、オープニング曲の
アレンジ 穏やかな午後 は結構好きですが、一番印象に
残ったのはやっぱり 悠久のアリスグラム ですね。少し
寂しく儚さも感じられる綺麗なメロディーはこのゲームと
とても相性が良かったです。全体的な音楽のレベルは高く
自信を持ってこの評価にしましたが、あえて不満を挙げると
すれば、もう一曲ぐらい突き抜けた曲があればもう一段上の
評価が出来たかなと思います。

キャラクター

好きなヒロインは優理一択です。いや、ギャップ で魅せる
一葉や耶々。素直さの中に見える意志の強さのエリサに
主人公の事を意識して徐々に変わっていく雪。それぞれに
良さはもちろんありますよ。しかし優理が強すぎました。
もうシンプルに 可愛い です。優等生でお淑やかな所だけで
なく優しく一生懸命に物事に取り組む姿は、本編の言葉を
借りるなら 女神 と言っても過言ではないですね。ですが
そんな彼女もちゃんと普通の女の子なんです。そう言った
部分を上手く引き出しながら描写した所も良かったですね。
サブキャラクター達も寮の同室の須藤や前からの親友の遥。
妹の梢に新生会会長の北菱や生徒会副会長の朝陽など、それ
以外にも多くの魅力的なキャラクターが揃っていますが特に
私が印象に残ったのは遥ですね。ただ 悪い意味で ですけど。
彼はシナリオに翻弄された犠牲者だと思っています。特定の
個別ルートの設定を考えると、他の個別ルートでもっと上手に
使うことが出来たはずです。そうじゃなくても主人公の過去を
知る男性の友人ポジションなんてエロゲのサブキャラクターと
しては個人的に色々な動かし方があると思っています。例えば
主人公とヒロインが恋人関係になる為の後押しや恋人関係に
なった後に祝福したり、嫉妬したりする。又は個別ルートの
終盤で主人公達をサポートしたりと、上手く使えばシナリオに
面白さや厚みを持たせられたはずなんですよ。そういった意味
でももったいないキャラクターでしたね。最後に主人公ですが
基本的に有能ですね。学業優秀で、アーケンも汎用性が高く
運動神経や機転もきくタイプです。やや鈍感な部分は気になる
所ではありますけど私は許容範囲です。後は、おっぱいへの
こだわりもそこそこありますが、これは彼の名誉のためにも
詳しい言及はここでは避けておきます。

Hシーン

各ヒロインが本編中が 3 回でアフターストーリーが 1 回の
全 4 回分回想に収録されます。全員に描写の差はありますが
パイ〇リを用意している所は評価してもいいのではないかと
思います。個人的にはアフターストーリーのHシーンは割と
衣装にこだわっていたヒロインが多い中で赤ちゃんプレイ+
射〇管理の前半からバックでヤった後半の 2 部構成の優理は
とても良かったです。

最後に一言

あくまでゲームの評価なので、設定資料集は評価外です。

 
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