タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
HaremKingdom -ハーレムキングダム   SMEE   25 時間前後  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B(22/30)    B+(15/20)    (16/20)    (25/30)    B+(78)    B+   

総評
まず最初に 異世界転生 について嫌悪感がすこしでもある人は、この
 
ゲームはプレイしない方がいいです。はっきり言えば異世界だから
 
細かい制限や制約なく自由過ぎる世界観で主人公は好き放題に楽しんで
 
いますから。辻褄とか矛盾点とかを言い出したらきりがないです。ただ
 
それらを凌駕していく勢いと笑いとギャグに、そこそこの恋愛描写で
 
最後までやり切ったのは凄いです(楽しめたかどうかは別ですが)
 
グラフィック、音楽、キャラクター。この辺りの評価としても及第点は
 
超えているので、総合点数的に見ても 良作 と呼べる出来ではあるはず
 
です。ですが、笑いとギャグは人によって合う合わないが分かれるので
 
体験版をプレイして、このゲームの雰囲気を体験してからのプレイを
 
推奨します。

あらすじとプレイについて
超簡単にまとめると 女性にめんどくさい信条やポリシーを持っている
 
主人公が、ある日幼馴染と一緒に異世界に飛ばされる。そして様々な
 
事情により、飛ばされた国の王様にされて強制的にハーレム状態に
 
させられながらも、持ち前の異常なメンタルと機転をきかせた行動で
 
なんやかんや楽しんでいく…と言った感じです。
 

総プレイ時間は 25 時間前後で、内訳としては、プロローグがおよそ
 
45 分で、各ハーレムルートに入るまでに 5 人のヒロインについての
 
掘り下げの話が各 30 分前後。合計で 2 時間半 〜 3 時間。その後に
 
各ハーレムルートへの分岐が表示されます。各ハーレムルートは 1 つ
 
1 時間半 〜 2 時間です。また、各ハーレムルートは最後に特定の
 
ヒロインで終わるので、そのヒロインの印象が強くなると思います。
 
攻略順については 水→土→風→俺→火 が個人的にはオススメです。
 
特に光については火と俺で結構なネタバレがある上に他では全く言及
 
されないので、余程光が嫌いじゃない限りはこの攻略順をオススメ
 
します。

シナリオ
まず、プロローグでは異世界に飛ばされ、各ヒロイン達と出会うまでを
 
描写しています。その後は、異世界や王様としての仕事を学びながら
 
各ヒロインと主人公の距離を縮め互いに好きになっていく過程を描写
 
しています。そして、各ハーレムルートでは、それぞれのハーレムの
 
テーマにあった行動や言動を中心に、主人公とヒロイン達との日常を
 
中心に描写しています。
 

まず、言いたいのはシナリオの 方向性 が取り散らかっている事です。
 
異世界と言う事で様々な行動に対しての理由付けが緩くなっている事も
 
原因の 1 つですが。簡単に言えば「どうしてこうなった」に対しての
 
答えが「異世界だから」そして「なんでそんな事が出来る?」と言われ
 
たら「魔法で何とかなった」これではシナリオの方向性が取り散らかって
 
しまうのも無理はないです。じゃあシナリオが酷いの?と言われれば
 
これまた返答に困るんですよね。これだけ自由にやりながらも笑いと
 
ギャグと勢いで最後まで突っ走っていくんで、この 雰囲気 が好きな
 
人にはサクサクとプレイ出来てしまうと思います。そのためシナリオと
 
しての評価に非常に困る上に、ネタバレで爆弾級の設定を持った人物が
 
何人もいるので書く内容にも気をつけないといけない。更に全ルート
 
ハーレムと言うから、もうシナリオの部分で書く内容もかなりの長文に
 
なった上に方向性が取り散らかってしまいそうです。なので申し訳ない
 
ですが、下記の
 
@ 全体を通して雰囲気。
 
A 恋愛描写。
 
B 5 つのハーレムルートの評価。
 
主にこの 3 つの内容について個人的に感じた事を書かせてもらいます。
 
まずは@についてです。これに関しては体験版をプレイしてもらう方が
 
よく分かると思いますが、勢いと笑いとギャグ。これを中心に進んで
 
いきますけど、ふとした所で見せるヒロインや主人公の心情や弱さ。
 
それをそっと包む優しさを見せたと思ったら次の瞬間には笑いが発生
 
していたりと。そんな感じですけど、私は嫌いじゃないですよ。ただ
 
個人的には、恋愛描写の比率が少なかったと感じたので、その辺りを
 
もう少し上手く描写して欲しかったです。Aに関しては@の部分で多少
 
書きましたけど、恋愛描写にもう少し尺を割いて欲しいです。具体的には
 
プロローグと各ハーレムルートの間の部分での各ヒロイン達との交流の
 
部分と各ハーレムルートの終盤の部分。この 2 点をもっと尺を割いて
 
丁寧に恋愛部分を描写できればかなり良くなると思います。最後にBに
 
ついてですが、一番笑ったのは、俺属性。一番好きなのは火属性。後の
 
3 つのハーレムルートは評価も個人的な好き嫌いもほとんど横一線。
 
総合的な評価だと火属性が一番上かなぁと思います。5 人のヒロインに
 
よる正妻争奪戦。若干引く描写もありましたけど、一番バランスよく
 
ハーレムを楽しみながら、特定のヒロインの描写も増やしながらも
 
最後の選択肢でプレイする人のバランスを取ったりも出来る仕様に
 
なっていた所も評価したいです。逆に俺属性は勢いと笑いとギャグに
 
特化させ過ぎて恋愛描写が雑になったり、特定のヒロインの描写が
 
多かったりとバランスも面では良くなかったと言わざるを得ないです。
 
色々と考えましたけど、やっぱり火属性が一番このゲームの目指す形の
 
ハーレムを実現していたと個人的に強く思います。

グラフィック
一枚絵の出来自体は悪くはないんですが、Hシーン数が結構多いために
 
Hシーン関係以外の一枚絵が少ないです。そのため印象に残った一枚絵は
 
各ハーレムルートのエンディング後の各ヒロインの一枚絵ぐらいですね。
 
その中で選ぶならならインパクトはシャルローネ。好きなのは光の一枚絵
 
と言う感じになります。特に光の一枚絵からは溢れる正妻力は中々の物
 
でした。

音楽
まず、オープニングの ultimate bneaKlNG とエンディングの
 
暁の Leaf Boat short どちらもいい曲でした。個人的には後者の
 
方のしっとりと聴かせながらも所々に強さを感じてそれが好きです。
 
BGMだと各ヒロインにそれぞれに専用のBGMがあって、ヒロインの
 
イメージと言う点ならシャルローネ。個人的に好きなのはマルーです。
 
特にマルーに関してはこれ以外に ワールドアメジスト と言うBGMが
 
あるんですが、どちらのBGMもマルーと言うキャラクターの一面を
 
表現するための役割をはたしていました。

キャラクター
さてさて。一番好きなヒロインは光になっちゃいますかね。ですが
 
これは仕方ないです。序盤の関係性を見た瞬間に好きになっていたと
 
言う事もそうですが、火のルートのラストの件はちょっとズルいです。
 
当然初回の選択肢は光にしましたけど、2 回目以降は他の 4 人を選んで
 
みるのもこのゲームらしいと思います。光もそうですが、シャルローネや
 
キキにソフィーヤは多少の誤差はありましたけど、キャラクターの設定や
 
属性に方向性は読めたんですが、マルーに関しては少々誤算でした。そう
 
言った意味ではマルーは中々興味深いキャラクターでした。当初は仕事の
 
出来るお姉さんと年上としての包容力を持ちながら、主人公には甘えて
 
くる。そんな感じに考えていました。結論としては間違ってはいないの
 
ですが、まさかの属性追加。ただその属性を持て余した感じかします。
 
私はこの属性が苦手ではないのですが、せっかくなら上手く描写して
 
ほしかったですね。マルーと言うキャラクターが嫌いじゃないだけに
 
上手く描写出来ていれば光を超える事も出来ただけに残念です。さて
 
次はサブキャラクターについて書こうと思ったんですが、先に主人公に
 
ついて書きます。今回の主人公は色々とめんどくさくてややこしい感じ
 
ですが、大切な人のために見せる行動力と言動は素直にカッコイイと
 
思いましたし、以外と繊細で気弱な部分もありますけど、これもまた
 
普段とのギャップで可愛く見えたりもすると思います。ヒロイン達には。
 
最後にサブキャラクターについてですが、これが色々と問題なんです。
 
マリアやアルザスはまだいいんです。問題は弟やメロディアです。一応
 
立ち絵まで用意したのにあの扱いは流石にないでしょ。登場させるなら
 
キチンと役割を持たせなきゃキャラクターがかわいそうです。あんな
 
雑に扱うならその分をもっと既存のキャラクターの描写に使った方が
 
よっぽどいいです。この部分が引っかかったので、評価を A+
 
しませんでしたが、ヒロインと主人公だけでキャラクターの評価を
 
したなら確実にそのラインはのっていたと思うだけにもったいないです。

Hシーン
一応 35 のシーンが登録されていますが、流石に 1 つ 1 つのシーンの
 
分量や内容は多くないです。内訳としては、各ヒロイン単独の物が 3 つ
 
主人公に 5 人のヒロインの全ての組み合わせ+αの 3 Pが 15 。残りの
 
5 つが全ヒロインでの 6 Pが 5 つとなっています。各ヒロイン単独の
 
物は本番が無い物もあったりしますので、感覚としては 1 つ半ぐらいに
 
なると思いますが。プレイについてはパイズリとフェラぐらいですけど
 
全ヒロイン参加の 6 Pは中々の迫力だと思います。個人的には女体を
 
5 つも並べられるのは苦手ですが、3 Pは割と好きなのでお気に入りの
 
組み合わせを探してみるのもいいのではないでしょうか?

最後に一言
少々 ASa Project に寄り過ぎているのが今後心配。




このレビューに関することはこちらのweb拍手からどうぞ。




Copyright © 2016 心と幻をこえて All rights reserved.