タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
Making*Lovers   SMEE   15 〜 20 時間  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B+(23/30)    B+(15/20)    (16/20)    A+(26/30)    A(80)    B+   

総評
交際してからはじまる恋心 と言うコンセプトに、やや疑問があるヒロインも
 
いましたけど、基本的には主人公とヒロインが互いに好きになっていく過程を
 
丁寧に描写していて、それぞれのヒロインごとに様々なカップルの形を表現して
 
いました。更にどのヒロインもとても 可愛かった です。後はサブキャラクターの
 
扱いさえ完璧なら、文句なくキャラクターの評価をにしていたでしょうね。
 
それから、ヒロインと主人公との一対一の関係を重視した分、ヒロイン同士の
 
交流が全くと言っていいほど無いのが個人的には残念ですね。もし、この辺りを
 
重視される方は、この作品にはあまり向いていないでしょうね。そう言う私も
 
この点が気になって、個人的評価を B+ にしていますから。それでも、主人公と
 
ヒロインが互いに好きになっていく過程の描写のレベルの高さが好きで
 
個人的評価をするかギリギリまで悩みましたから。グラフィックもレベルが
 
高いですし、音楽も及第点以上。多少ケチをつけたとは言え、キャラクターも
 
十分過ぎる程のレベルの高さです。私が気になったりケチをつけた点に大きな
 
疑問や不満を感じなければ、十分にオススメ出来る作品ですね。

あらすじとプレイについて
簡単に書くと  恋愛は交際に至るまでの過程がなにより大切だ と信じている
 
フリーターの主人公(名前変更可能)がヒロインの一言をきっかけにその考えを
 
あらためてヒロインとの交際を始める と言った感じですね。
 

共通ルートは短く 30 分 前後で各個別ルートは 2 時間 〜 2 時間半です。また
 
各ヒロインと交際してからのデートでの選択肢で見られる会話のパターンを
 
全て見ると 1 人のヒロインにつき 15 〜 30 分程度は追加で時間がかかると
 
考えて下さい。攻略順については、特に自由で良いと思います。どうしても
 
オススメを書けと言われると 咲→ましろ→レイナ→可憐→亜子 の順番で
 
私はクリアして特に問題は無かったのでこれをオススメとしておきます。
 
でも本当に自由でいいと思いますけどね。

シナリオ
共通ルートは 簡単に主人公の考えと現在の境遇を紹介して様々な偶然や些細な
 
きっかけで主人公とヒロインが交際を始めるまでを描き、個別ルートは お互いを
 
少しずつ知りながら徐々にお互いに好きになっていき、大きな変化の後に、互いに
 
恋人らしい関係へと変わっていく過程を描写しています。
 

一部を除き、お互いによく知らない状態から交際が始まり、少しずつお互いを
 
知り、恋心が芽生えていく。そして、ヒロインごとに違う恋人関係。主導権を
 
握られたり、対等な関係だったり、バカップルだったり、お互いに良い影響を
 
与える関係だったりと様々ですが、どれも良く出来ていたと思います。純粋に
 
ヒロインと主人公がそれぞれ相手を好きになっていく 過程。この描写が優れて
 
いたのは良かったと思います。そして関係が変化してからのはちみつに砂糖を
 
ぶっかけたような、ラブラブイチャイチャなシーンやバカップルぶりの描写。
 
これもまた良かったですね。こう言う描写を見ると、お互い本当に相手の事が
 
好きなんだなと思えます。個人的に少し気になった点については、もう少し
 
緩急を話につけてもよかったかなと思いました。ただ、あまり話にシリアスの
 
要素を増やしてもそれはそれで面白くなくなる可能性があるのでこの辺りの
 
さじ加減は難しい所がありますが。個別ルートの内容については、咲が一番
 
好きですかね。私の好みも多々ありますけど、この作品のコンセプトである
 
交際してからはじまる恋心 これを一番上手く描写出来ていたと思います。
 
逆に亜子の個別ルートはそのコンセプトからは外れていた様に感じましたね。
 
シナリオの中身の方もああ言った展開にしたいなら、もう少し、主人公への
 
想いを描写した方がよかったと思います。本来なら共通ルートでその辺りの
 
描写をもう少し入れるんですが今作は共通ルートの短さのせいで上手く描写
 
出来なかったように思いました。だからこそ、他のヒロインの個別ルートでの
 
主人公の実家訪問イベントで、主人公の妹の亜子が主人公への想いから
 
相手のヒロインに思いっきり嫉妬するまでいかなくても、軽いヤキモチを焼く
 
ぐらいはあってもしてもよかったのでは?と思ってしまうんですよね。主人公の
 
実家訪問イベントは咲が一番面白かったです。あのノリはある程度好き嫌いが
 
分かれると思いますが、個人的には大好きですね。逆にヒロインの両親への
 
主人公紹介イベントがほとんどなかったのは残念ですね。咲とか可憐の両親
 
への主人公紹介イベントとか絶対面白そうなんですけどね。

グラフィック
大きな文句は無いですね。あえて言えば若干一枚絵が少ないですが、そこは
 
立ち絵での表情の変化や服装の多さなどで補っています。少ないと言っても
 
一枚絵のクオリティーのレベルは悪くないと思います。私のお気に入りの
 
一枚絵は仰向けで主人公に砂浜に押し倒されたましろの一枚絵になりますかね。
 
このシーンで手に指輪を手に持つ主人公。ここはやっぱり一枚絵を使って表現
 
したからこそ、より良いシーンになったと思います。また、エンディング後の
 
各ヒロインの一枚絵はそれぞれ良かったですね。一番変化が大きかったのは
 
レイナの一枚絵ですかね。レイナの変化を上手く一枚絵で表現出来ていたと
 
個人的には思います。

音楽
オープニングの Girls' Carnival は明るめのテンポの良い曲だと思います。
 
エンディングの Indigo Star の穏やかな感じも割と好きですね。ただ、この
 
曲が 素晴らしかった と言える曲がオープニングだけなのが残念です。1 つ
 
1 つの曲やBGMのクオリティーは悪くないんですが。後、BGMのタイトルが
 
面白かったですね。 大人になって理解する実家の安心感 を主人公の実家で
 
流すのは中々面白いです。BGMでは 言葉はときに無力になる が印象に
 
残っていますね。このメロディーは流れる場面と良く合っていたと思います。
 
後はもう一曲ぐらい強く印象に残る曲があればもっと良かったんですけどね。

キャラクター
5 人のヒロインのレベルの高さに脱帽しました。どのヒロインも素晴らしく
 
可愛かった です。特に ギャップ を上手に表現していましたね。咲は
 
一見、完璧に見える大人のお姉さんが、実は恋愛下手で年下の主人公の
 
ちょっとした言葉にあたふたしたり、顔が赤くなったりしますし、レイナの
 
普段は主人公を振り回してからかったり、誘惑したりしているのに、いざ
 
主人公の方がアプローチをかけると、おとなしくなって照れてしまったり
 
しますし、可憐の、普段は真面目で夢に向かって必死にあがいて努力して
 
いますが、実はヒロインの中である意味、一番純粋で、たまに見せる可愛い
 
言葉や行動が中々の破壊力でしたね。ましろや亜子はギャップと言うよりも
 
ストレートな 可愛さ が印象に残っていますね。亜子は、今までの想いを
 
多少の遠慮はあるももの、主人公にぶつけて来ます。これが中々可愛いと
 
思いますし、ましろの始まりこそ、新手の詐欺かと思うような交際のスタート
 
でしたけど、恋愛に不慣れながらも、彼女として一生懸命に主人公に喜んで
 
もらえる様に行動して、主人公に喜んでもらえると嬉しそうに照れるのは
 
見ていてやっぱり可愛いと思います。この中から一番好きなヒロインを選ぶ
 
のは中々難しいですね。どうしても選べと言うなら……うーん、咲かレイナか
 
いや、可憐やましろも良いし、亜子も捨てがたいし……でも…咲…ですかね。
 
うん。やっぱり私の中では、ここまで好きになれる年上お姉さんヒロインは
 
貴重ですからね。ここまで、ハイレベルな一番の争いを全ヒロインで悩んだ
 
のは随分と久しぶりですね。それだけ 5 人のヒロインのレベルが高かったと
 
言う事ですが。ヒロインだけでキャラクターの評価をつければ確実に S+
 
近いの評価になっていますね。ただ、サブキャラクターの扱い方に少々
 
不満がありましたね。悪かったわけではないですよ。むしろ及第点以上の
 
評価は出来ますから。ただ、サブキャラクターのポテンシャルを十分に発揮
 
出来ていなかった所が不満なんです。一番の問題は主人公の友人の翔です。
 
と言うか出番が無さ過ぎです。彼こそ主人公に出来た彼女のスペックの高さに
 
嫉妬したり、何だかんだ言いながら祝福したり、主人公と彼女とのイチャつきに
 
ツッコミを入れたりとそう言う役割を担えるだけのポテンシャルはあったはずだと
 
思うんですけどね。まあその役割の一部は朱里やかざみが担っていますので
 
大きな不満にはなっていないですが。主人公については変態ですし、口も悪い
 
ですけど、所々で見せる優しさとカッコ良さは好きですね。ヒロインのために
 
怒ったり、優しくしたり、無茶をしたり、普段はアレでもいざと言う時にキチンと
 
行動出来る所は良いですね。そしてそれを何でもない事のようにふるまって
 
ヒロインに指摘されて照れたりするのも魅力の 1 つですね。
 

Hシーン
回想シーンに、亜子と咲が 5 つで、レイナとましろと可憐が 4 つ、収録されて
 
います。ボリュームはそこそありますね。事前の選択肢で衣装がかわったりも
 
します。その衣装に関してもスーツにテニスウェアにメイド服。バイト先の
 
コスチュームと色々用意されています。プレイに関してもパイズリやフェラに
 
目隠しプレイや青姦に放尿に鏡の前での自慰など、割とHシーンについては
 
頑張っていたと思います。

最後に一言
SMEEにはこのままの路線で頑張ってほしいです。




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