簡単にまとめると、一年中桜が咲いていると言うちょっと不思議な島で
主人公とヒロインの恋愛を中心に、様々な不思議な出来事を描く……と
流れですね。
総プレイ時間は 50 時間〜55 時間ぐらいです。共通ルートが 2 時間前後
ぐらいで個別ルートは 2 時間半前後と言った所です。攻略ヒロインは何と
12 人におまけの 2 人で合わせて 14 人とかなり多いです。もっとも
おまけの2人の個別ルートは 1 時間前後ぐらいですが。また、音姫と
由夢、アイシア、とおまけの 2 人にはルートロックが掛かっています。
後の 9 人は、シナリオの内容を考えると麻耶は美夏の後にプレイする
方がいいと思いますが、それ以外は自由でいいです。9 人の個別ルートの
後に音姫や由夢にアイシアとおまけの2人の個別ルートを進めて行く
その過程で、da capo や al fine と言ったシナリオが解放されます。
プレイ時間については、da capo は 1 時間前後 al fine は 30 分
ぐらいです。ここまでの事を考えた攻略順ですが、まずルートロックの
掛かっていない 9 人については ななか→小恋→杏→美夏→麻耶 で
その後 まゆき→エリカ→まひる→茜 と言った順番を一応オススメと
しておきますが 美夏→麻耶 の順番以外は基本的には、自由でいいと
思います。その後は 由夢→音姫→アイシア→ da capo → al fine の
順番でいいと思います。おまけの2人である忍と莉乃に関しては、それ
以外の 12 人のヒロインを攻略後に解放されますので、アイシアの個別
ルートクリア後にお好きなタイミングでどうぞ。
共通ルートでは、付属のクリスマスパーティーの出し物を決めてそれに
向けて頑張りながらヒロイン達と仲良くなる話ですね。個別ルートでは
ヒロインと恋人になってから起こる出来事やヒロインの抱えている問題
などを解決していくと言った流れですね。
前作で使ったネタや同じ展開を繰り返す個別ルートも一部あるんですが
音姫や由夢にアイシアなどの個別ルートに関しては、ヒロインの心情や
葛藤などはよく描写出来ていましたし話の展開や構成なども良く出来て
いたと思いますね。特に茜の個別ルートに関しては、主人公と茜の関係
だけでなく小恋や杏に板橋や杉並などの茜や主人公との
友情 も上手く
描写出来ていましたね。特に終盤での 小恋 杏 板橋 杉並 の 4 人と
茜が1人ずつ会話するシーンでは、何気ない会話の中のも4人ともそれぞれ
茜に対する
友情 がよく現れていたと思います。本当は全個別ルートで
これぐらいのクオリティーがあればもう一段は、上の評価だったんですが
残念ながら茜の個別ルート以外で良かったと言い切れるのは音姫と由夢の
個別ルートぐらいですね。それ以外の個別ルートに関しては、シナリオの
出来は正直一段落ちますね。アイシアの個別ルートに関しては出来は良い
ですがこの個別ルートは前作をプレイしておく事は勿論の事、その関連の
商品( D.C.S.G. 〜ダ・カーポ〜セカンドグラデュエーション と言う
コミックの方が手軽に読めるで個人的にはこちらがオススメ )もやって
おかないと話を
完全には理解出来ない と言う欠点があるんであまり高い
評価しにくいですね。
グラフィック
グラフィックの統一性が少し弱いです。この辺りは複数原画による弊害が
出ていますね。ただグラフィックそのものの出来は良いと思います。私の
お気に入りの一枚絵は、アイシアとさくらが並んで座っている一枚絵です。
この 2 人の笑顔を見ると、2 人とも本当に幸せそうなのが伝わって
来ます。
音楽
これに関しては、素晴らしいです。曲数の多さもさることながら良い曲が
多いですね。オープニングの ダ・カーポII〜あさきゆめみし君と〜 を
始めエンディングの If...〜I wish〜 や さよならの向こう側で に加え
そっと、そっと や また、会える…よね? に sakura などと言った
いい曲がいくつもありますね。その中でも また、会える…よね? です。
この少し寂しいピアノの音がまた曲のタイトルによく合っていただけで
なくいい場面で、流れていましたね。私の一番のお気に入りです。
キャラクター
ヒロインの数が多い事もあり登場人物もかなり多いですね。一番好きな
キャラクターをヒロインに限って選べば…うーん…由夢…ですかね。まあ
前作ヒロインの設定の使い回しと言われれば反論しにくいですが、私と
しては由夢の
ツンとデレのバランス が私の好みだったので好きになった
のですが。サブキャラクターに関しても親友の板橋や杉並と言った面々が
それぞれ各ヒロインの個別ルートでいい味を出してくれてますが、やはり
私は、さくらが好きですね。特に da capo シナリオをプレイした後に
始めて彼女の主人公に対する
愛情 と言う言葉だけでは、伝えきれない
さくらの主人公に対する
愛 がはっきりと分かった時に、私の中でこの
ゲームの中で誰よりもさくらが好きになりましたね。
Hシーン
回想シーンはHシーンだけでなく、今まで見たことのあるシーンをもう
一度見ることが出来るようになっています。Hシーンについては、個別
ルートで一度も無いヒロインもいますが大体各ヒロイン 1 〜 2 回です。
プレイについてはそこまで変わったものは無く、全体的に薄めですね。
最後に一言(と言うには少々長いですが)
よく D.C.II をやるなら 今回のレビュー D.C.II P.C. 〜ダ・カーポII〜
プラスコミュニケーション をまずプレイして気に入ったなら D.C.II の
ファンディスクをプレイすればいい。とよく言われますけど、私はどうせ
D.C.II をやるなら 2015年に発売された今回のレビュー作品に更に 3 つの
ファンディスクが付いた作品が発売されていまして。タイトルの方が
D.C.II Anniversary Package〜ダ・カーポII〜 アニバーサリーパッケージ
と言います。色々と便利な上にいちいち分けて買わなくていいので、私は
こっちを買う選択もアリだと思います。
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